犬の散歩を知ろう!回数・時間・距離などまとめました
犬を飼っている方は皆さん散歩をしているかと思いますが、愛犬の散歩について適切な回数や時間、距離などを知っていますか?
今回は、犬のサイズ別に適切な犬の散歩について幅広くご紹介致します.
是非ご自分の愛犬の散歩と比較して、犬に見合った運動量になっているかを確認してみてください。
いまいちど、散歩について見つめ直しましょう。
犬に散歩が必要な理由
体の健康維持
犬に散歩が必要な理由で一番大切なのが、体の健康維持です。
犬は室外で散歩をすることによって、脚を中心に体の様々な筋肉を使って体に必要な筋肉を維持します。
また、散歩をすることによって体を動かすことは新陳代謝を上げるのにも非常に大切で、これによって体内部の毒素(老廃物)を排泄したり食欲を増進させたりします。
たまに小型犬で室内フリーにしているからと散歩をしない飼い主さんもいますが、実は室内で歩くのと室外で歩くのは運動の質が異なります。
室外では傾斜道や芝生、コンクリートや土など歩く部分によっても使う筋肉量も異なるので、体に刺激を与えるためにも散歩は重要です。
人間も健康維持に散歩(ウォーキング)は大事と言われますが、犬も同じなのです。
脳の健康維持
犬と散歩に行くと、電柱や地面、葉っぱなどの匂いを嗅いでばかりいてなかなか前に進まないことがあります。
犬の嗅覚はその匂いの種類や犬の状態によって個体差はあるものの、一般的には人間の1000倍〜1億倍と言われており、犬は匂いを嗅ぐことによって他の犬や物の情報を得ながら脳を働かせています。
犬が嗅覚を使うことによって得られる情報は年齢、性別、健康状態のみならず精神状態までをも判断すると言われており、犬は匂いを嗅ぐことによって脳を十分に使います。
そのため、脳の健康維持(特に痴呆やボケなどの老化予防)にとって室外での散歩は非常に重要です。
また、人間も同じですが脳を使うと良い意味での疲れもでるので、適度な運動は質の良い睡眠をも導いてくれます。
精神面の健康維持
犬にとって散歩は、様々な景色を見たり、様々な匂いを嗅いだりと、刺激を受けたり気分転換をするためには非常に良い機会となります。
また、犬はそもそも野生時代には室外で暮らしながら獲物を追いかけていました。
そのため犬の本能を満たすためにも、刺激のない室内にずっといるより一日に数回は室外で様々な刺激を受けさせることが好ましいでしょう。
他の犬のマーキングの臭いや他の動物の臭いを発見したり、石や小枝など新しい物を発見したりして得られる外部刺激は犬の精神面の健康維持にとってとても重要です。
飼い主と犬のコミュニケーション
毎日の散歩は犬にとっては飼い主との良いコミュニケーションの時間となります。
犬は昔から群れで生活する動物であり、大昔から犬は人と一緒に仕事をしてきました。
そのため、人(特に飼い主)と室外で過ごす時間を好む傾向にあり、散歩をすることによって飼い主と犬の関係性も深まります。
犬の散歩時間と回数は?
小型犬の場合の散歩時間
チワワやミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードルをはじめとする小型犬の場合は、10kg以下と体のサイズも小さいためそれほど多くの散歩時間は必要ありません。
犬種や個体差はあるものの、一般的には小型犬の散歩時間は1回30分を1日1回目安と言われています。
可能であれば15分を朝晩の2回(1日30分)に分けてあげると、犬の気分転換には良いでしょう。
中型犬の場合の散歩時間
ビーグルやボストン・テリアなどの中型犬の散歩については、1回30分程度を1日2回目安で行うと良いでしょう。
ただし、中型犬と一概に行ってもボーダー・コリーのように大型犬と同じ、または大型犬以上の運動量を必要とする犬種があったり、逆にフレンチ・ブルドッグのようにそれほど散歩時間が必要なかったりする場合もあるので注意しましょう。
大型犬の場合の散歩時間
ラブラドール・レトリバーやバーニーズ・マウンテン・ドッグなどの大型犬の散歩時間については、1回30~60分程度を1日2回目安で行うと良いでしょう。
大型犬も中型犬同様に、犬種や個体差によって散歩時間の差がでやすいので注意しましょう。
犬の平均的な散歩距離は?
小型犬の場合の散歩距離
小型犬の散歩距離の目安は、1日1回であれば2㎞程度であるといわれています。
中型犬の場合の散歩距離
中型犬の散歩距離の目安は、1日2回であれば各2㎞程度、1日4㎞を目安にすると良いでしょう。
大型犬の場合の散歩距離
大型犬の散歩距離の目安は、1日2回であれば各2㎞~4㎞程度、1日4㎞~8㎞を目安に考えましょう。
運動量が少ない犬種と多い犬種について
運動量が特に少ない犬種は、
- ペキニーズ
- パグ
- ブルドッグ
- シー・ズー
- 狆
- ローシェン
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- フレンチ・ブルドッグ
- ボストン・テリア
などで、小型犬や短頭種が殆どです。
その逆に運動量が多い代表的な犬種は、
- ジャック・ラッセル・テリア
- ボーダー・コリー
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- 柴犬
- シェットランド・シープドッグ
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
などです。
たくさんの運動量が必要な犬には散歩に合わせてドッグスポーツ、ドッグランやドッグプールで遊ばせるなど、個々の犬に会った運動機会を与えると良いでしょう。
まとめ
犬の散歩について幅広くご紹介致しましたが、犬の散歩回数や時間、距離などは体のサイズ以外にも犬種によっても大きく異なります。
犬種別の運動量以外にも個体差もでるため、これらの一般的な散歩の目安を考慮した上で散歩時に犬が異常に疲れを感じていないかなど、犬の様子を見ながら愛犬に合った散歩時間や回数、距離を見極めてあげることが大切です。
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