滑りやすい床材は要注意!知っておきたい足腰関節への対策
今や愛犬と室内で暮らすことはごくあたり前でしょう。
でも実は普段何気なく過ごしているフローリングの床が知らぬ間に愛犬の足腰にダメージを与えている事に気が付いていますか?
愛犬がまるでスケートをするかのように滑る姿は決して笑い話では終わりません。
早急に生活環境を見直し、愛犬を将来の不調から守ってあげましょう。
滑りやすい床とはどんな床?
滑りやすい床材とは、フローリングやタイルなどをいいます。
犬がその場所を歩く時、爪が突き刺さらない素材であれば、滑りやすいといえるでしょう。
犬にとって滑りやすい場所は自宅だけではありません。
ペットショップやトリミングショップ、動物病院の待合室・・・散歩に出かけた時にもあるでしょう。
足元が滑りやすいということは私達が感じる以上に犬に不快で恐怖を与えています。
滑りやすい床でも犬は気にしない?
犬にとって足元が滑りやすいということは、想像以上のストレスです。
私達人間がスケートリンクの上で暮らすようなものです。
日常的に足元が不安定という事を想像しただけでも恐怖でしょう。
でも犬達は日ごろ、ついテンションが上がってしまうものです。
家族が帰宅した時、家族に遊んでもらっている最中などです。
足元が滑る事をついうっかり忘れてしまい、全力疾走をしてしまうのです。
その結果、バランスを崩し、足元がおぼつかなくなり、壁やドアに激突することもあるでしょう。
毎日何度も同じ事を繰り返す愛犬の姿を見ているうちに、足元が滑る事を犬は気にしていない?とつい考えてしまっていませんか?
愛犬は決して気にしていないわけではありません。
犬は歩く時、常に足の裏の肉球をパッド変わりに使用し、緩急をつけています。
合わせて爪で地面を蹴ることで前進するパワーを得ています。
ですから足元が滑りやすいという事は、この爪の蹴りあげが空振りに終わるということです。
これでは前進しようにも思うように力が入らずに、足腰、関節に本来あるべき姿ではない負荷がかかります。
足が滑る事をわかっているにもかかわらず、愛犬が走って駆け寄るのは愛犬が危険を冒してでも家族のそばに駆け寄りたい、遊んで欲しいからです。
あまりにまっすぐな愛犬の姿勢を知ると、何だか不憫にも思えるでしょう。
滑りやすい床がもたらす健康へのダメージは?
生後間もない子犬の時期にこのような環境で暮らすと、足腰への負荷だけでなく、筋力の発達にも支障をきたしかねません。
気が付けば股関節形成不全や膝蓋骨脱臼という骨格にまつわる重大な病気を発症しかねません。
これらの症状は先天的に患っている場合も多々ありますが、その後の成長過程で適度な運動や筋力の発達を維持することが出来れば、症状を悪化を防ぐことが出来ます。
しかし逆の環境で暮らせば症状は悪化の一途をたどります。
症状が進むと外科手術が必要になったり、寝たきり生活になることもあることも知っておきましょう。
また成犬でも肥満や加齢で足腰へ負荷がかかるものです。
その上、滑りやすい床材で暮らすことはますます負荷がかかることになるでしょう。
またプードルのように日ごろからジャンプする癖がある場合、着地の度に足元が滑るのですから、バランスを崩しかねません。
不意の拍子に大怪我につながることもあるので注意が必要です。
ただ犬との生活には常に抜け毛の掃除の問題が付きまといます。
フローリングは掃除もスムーズで家族にとっては理想的な素材です。
そのためなかなか危険性に目が向きにくいでしょう。
でも実はひそかに大きな危険が潜んでいることを知れば、早急に対処が必要な事が理解出来るでしょう。
滑りやすい床を改善するには?
すでに床がフローリング・・・という場合や賃貸住宅で勝手に手を加えることが出来ないという方もいるでしょう。
そのような場合におすすめの対処法をご紹介させていただきます。
- クッションフロアを活用する
- コルクマットを使用する
- 薄手のカーペットを敷き詰める
ホームセンターやベビー用品を取り扱う店舗では、タイル式のクッションフロアを販売しています。
パズルのようにはめ込み、ハサミで簡単に切ることが出来るので、自宅の廊下やリビングのサイズに合わせて調整することが出来便利です。
その上、愛犬が汚してしまった時も部分的に取り換えることも出来ます。
このクッションフロアは0.5~1cmほどの適度な厚みがあります。
この厚みに犬の爪が食い込むことので、犬は本来の姿勢を維持しつつ歩き、走ることが出来ます。
もちろんコルクマットでも同じ効果を得ることが出来ます。
このようなマットが掃除もスムーズです。
また薄手のカーペットを敷き詰めることも効果的です。
カーペット素材の場合、裏面に滑り止め加工がされているので、より強固に固定出来ます。
ただカーペットの場合、抜け毛や臭いが付きやすいというデメリットがあります。
いずれの素材が最適かはそれぞれのご家庭によって考えてみましょう。
コメントを残す