JKC(ジャパンケネルクラブ)とは。登録頭数やドッグショーについても解説!

JKC(ジャパンケネルクラブ)とは。登録頭数やドッグショーについても解説!

 

みなさんは、ジャパンケネルクラブという一般社団法人を知っていますか?

わんちゃんを飼っている方なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、ジャパンケネルクラブについて知っている方はほとんどいないのではないでしょうか。

「愛犬をドッグショーに出場させたい」「わんちゃんの血統書がほしい」という方は、ジャパンケネルクラブに問い合わせる必要があります。

この記事では、ジャパンケネルクラブがどんな法人なのかご紹介します。

 

ジャパンケネルクラブとは

そもそもジャパンケネルクラブがどんな協会なのか知らない方も多いと思いますので、何をしている協会なのかご紹介します。

ジャパンケネルクラブとは、東京都千代田区神田に存在するケネルクラブです。

ケネルクラブは日本の他にも、イギリス、アメリカにもあります。

ケネルクラブが行っている活動は、主に5つあります。

 

①犬の品種の認定

「パグ」「プードル」「ゴールデンレトリバー」など、犬種の指定を行っています。

ケネルクラブに登録されている犬種は全部で133種類です。

 

②犬種標準の指定

犬種によって、体格や体型、見た目などの特徴が違いますよね。

こうした犬種ごとに違う標準的な容姿は、ケネルクラブが指定しています。

パグの顔にはしわがあるように、犬種ごとの違いを指定しておくことで、数えきれない程存在する犬種を見分ける基準としています。

犬種標準は、「スタンダード」とも呼ばれ、その犬種の理想像を指します。

そのため、ドッグショーで審査する際の基準にもなっています。

 

③ドッグショーや競技会の開催

犬の容姿を評価する品評会としてドッグショーを開催していたり、犬への訓練習熟度合いを競技する訓練競技会、犬と人間がどれだけ信頼関係を気づけているかを障害物競走で競技するアジリティー競技会を開催しています。

 

④犬の飼育指導

犬を飼育していくうえでの指針などを作成したり、各関係機関へ情報の提供を行います。

 

⑤災害救助犬育成指導

災害現場で取り残された方を救助する救助犬の育成を行っています。

 

血統証明書について

ジャパンケネルクラブは、犬種認定やドックショーの開催の他に、血統証明書を発行しています。

ジャパンケネルクラブでは、ドッグショーにおいて審査基準となる犬種標準(スタンダード)を設定していると先述しましたが、血筋がよく犬種標準により近く優れた犬の繁殖・保護のために、血統証明書を発行しています。

純粋犬種の血統を管理し、優れた犬の繁殖するために必要な祖先犬の情報を、「血統証明書」という形で保存・提供しています。

血統証明書はジャパンケネルクラブへ登録申請を行わないと発行されません。

ブリーダーなどの繁殖者が、ジャパンケネルクラブへ申請し、ジャパンケネルクラブが厳重に審査した上で、犬種原簿に登録し、ここで初めて血統証明書が発行されます。

 

登録されている犬種

現在世界には、700〜800種程の犬種が登録されていると言われていますが、その中でもジャパンケネルクラブに登録されている犬種は、190犬種です。

登録頭数は?

ジャパンケネルクラブでは、毎年犬種別の登録頭数を発表しています。

ジャパンケネルクラブが登録頭数を発表するのは、多種多様な犬種の保護・管理を推進しているためです。

現在は2017年までしか発表されていませんが、パグの登録数が増加しているのをご存知ですか。

登録頭数が増加していることから、パグの人気が増加していることがわかります。

2017年のジャパンケネルクラブが発表した登録頭数は、下記の通りでした。

20位 ビーグル 2796頭
19位 ペキニーズ 3274頭
18位 ミニチュアピンシャー 3388頭
17位 ジャックラッセルテリア 3653頭
16位 キャバリアキングチャールズスパニエル 3992頭
15位 ラブラドールレトリバー 4266頭
14位 パピヨン 4470頭
13位 パグ 4778頭
12位 ゴールデンレトリバー 4823頭
11位 ウェルシュコーギーペンブローク 5283頭
10位 マルチーズ 8282頭
9位 フレンチブルドッグ 8623頭
8位 シーズー 9489頭
7位 ミニチュアシュナイザー 9893頭
6位 ヨークシャテリア 10898頭
5位 柴犬 11829頭
4位 ポメラニアン 18443頭
3位 ダックスフンド 25156頭
2位 チワワ 49954頭
1位 プードル 75149頭

 

ジャパンケネルクラブは、トリマーの資格を発行している。

ジャパンケネルクラブは、ドッグショーの開催や犬種認定といった活動以外にも、トリマー資格の取得条件を作成したり、資格の付与も行っています。

わんちゃんの毛をカットする仕事として、動物好きな方であれば一度は将来の夢として考えたことはあるのではないでしょうか。

同じ動物を扱う仕事として、獣医師や訓練士などと比べると、比較的資格を取得しやすいイメージのあるトリマーですが、多種多様な犬種や時代に合わせた流行のカットなど、実はとても勉強が必要な仕事です。

また、犬や飼い主さんとのコミュニケーションスキルも重要なので、ジャパンケネルクラブでは、公認トリマーの資格条件も設定しています。

技術や経験によって、C級・B級・A級・教士・師範という5段階の資格があります。

ジャパンケネルクラブ公認の養成機関も存在するため、まずは入学してからC級を取得しましょう。

 

まとめ

みなさんいかがでしたか?

わんちゃんを飼っている方でも、今までジャパンケネルクラブを知らなかった方は多いのではないでしょうか。

普段何気なく接しているわんちゃんも、ジャパンケネルクラブによって、犬種認定されたわんちゃんです。

わんちゃんをドッグショーや競技会に出場させる予定がある方や、より犬種標準に近い犬を飼いたいという方は、今後かかわることがあるかもしれませんね。

ジャパンケネルクラブとは、犬の世界では非常に重要な機関なのです。

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