ゴールデン・レトリーバーの性格や特徴、飼う時の注意点

ゴールデン・レトリーバーの性格や特徴、飼う時の注意点

現代では家庭で飼育されている犬の約7割が小型犬だと言われています。

ですが、大型犬には大型犬にしかない魅力があり、根強い人気があります。

中でもゴールデン・レトリーバーは頭の良さと性格の穏やかさから非常に人気がある犬種ですね。

そこでゴールデン・レトリーバーの性格や特徴、飼う時の注意点についてまとめてみました。

 

ゴールデン・レトリーバーの主な特徴

まずは、性格や見た目などゴールデン・レトリーバーの主な特徴についてご紹介します。

 

性格

ゴールデン・レトリーバーの性格は非常におとなしいことで有名で、噛みついたりすることはめったにありません。

優しく愛情深いこの犬種は特に子供に対して忍耐強く遊び相手としても理想的。

大型犬でありながら家庭愛玩犬にとても適しています。

友好的ですが、注意深く責任感も強いことから盲導犬など私たちの手助けをしてくれる犬種としても活躍しています。

 

サイズ

体重27~36㎏
体高51~61cm

 

体格

体格は力強く均整のとれた美しいバランスを保っています。

頭部は広く平らで、垂れ下がった耳が特徴です。マズルは広くて深く、たぷたぷとした暗色の下唇は垂れ下がっています。

太くて長い尻尾を存分に振り、嬉しさを表現します。

 

被毛

毛質は柔らかくふさふさ。美しくゴールドに輝く毛が全身を覆っています。

薄いクリーム色をしている犬や部分的に白っぽい被毛をしていることもあります。

前足や耳、尾の下に特にふさふさとした飾り毛と呼ばれる毛が生えているのが特徴的です。

アンダーコートと呼ばれる下毛が上毛の下にびっしりと生えていて、水をよくはじきます。

毛は真っすぐか若干ウェーブがかっています。また、加齢と共に毛色は薄くなっていくでしょう。

 

寿命

12~13年

 

種類

ゴールデン・レトリーバーには実はイギリスタイプとアメリカタイプの2種類があります。

・イングリッシュゴールデン・レトリーバー

イギリスで発展したゴールデン・レトリーバー。

白やクリームがかった毛色と短めのマズルが特徴的です。

 

・アメリカンゴールデン・レトリーバー

イングリッシュゴールデン・レトリーバーに、様々な犬種を掛け合わせて発展したゴールデン・レトリーバー。

毛色はゴールドから茶色に近いものまで様々。

マズルは長め。日本で見かけるゴールデン・レトリーバーのほとんどがアメリカンゴールデン・レトリーバーです。

 

ゴールデン・レトリーバーの歴史

現代のゴールデン・レトリーバーはどのようにして生まれたのでしょうか。

発祥や歴史などについて調べてみました。

発祥~現在

ゴールデン・レトリーバーの歴史は19世紀前半のイングランドやスコットランドにさかのぼります。

狩猟がゲームとして盛んになり、仕留めた獲物を回収してくる役目を犬にさせようという動きが高まっていました。

そこで、水を嫌わず水中でも機敏に動ける水陸両用の回収犬として作出されたのがゴールデン・レトリーバーで様々な狩猟犬を掛け合わせて作出されました。

淡い色のフラット・コーテッド・レトリーバーや今日では絶滅してしまったウォーター・スパニエル、セターやカーリー・コーテッド・レトリーバーなどの犬種がツールとなっています。

現代では、その友好的な性格から愛玩犬として飼育されることが多い犬種です。

また、天性の回収能力や鋭い嗅覚、服従心の高さから、盲導犬・介助犬・救助犬として幅広く活躍しています。

 

名前の由来

ゴールデン・レトリーバーという名前は、狩猟犬として活躍していたことに由来します。

「retriever」とは「回収する者」を意味します。

ゴールデン・レトリーバーとして記録されているのは19世紀の後半で、 当初はフラットコーテットレトリーバーの毛色違いとみなされていました。

その後、フラットコーテットレトリーバー特別するため、ゴールデン・レトリーバーまたはイエローレトリーバーと名付けられました。

1920年に名称が統一され、現在のゴールデン・レトリーバーという名前が定着したのです。

 

ゴールデン・レトリーバーを飼う時の注意点・コツ

体は大きいもののその性格から家庭愛玩犬としても人気のゴールデン・レトリーバー。

飼うときの注意点やコツについてご紹介します。

 

気を付けたい病気

ゴールデン・レトリーバー独特の病気というわけではありませんが、比較的多い病気もあるので、事前に防げるものには注意をして防いであげてくださいね。

・股関節形成不全

ゴールデン・レトリーバーに多いものが股関節形成不全です。

原因は遺伝によるものも多く70%が遺伝的要因とされています。

残りの30%は環境要因です。

大型犬はその体重を四肢で支えていますので、肥満になると関節への負担は増加します。

体重管理には特に気を配ってあげましょう。

 

・胃捻転・胃拡張

大型犬が起こしやすい突発性の病気に胃捻転や胃拡張があります。

胃がガスで拡張したり、胃が捻じれてしまったりする病気です。

最悪の場合、死に至ってしまうこともある怖い病気です。

食後すぐの運動や、一度に大量の食事を与えることでこれらの病気のリスクが高まるので注意が必要です。

 

・皮膚炎、外耳炎

ゴールデン・レトリーバーは、皮膚炎を起こしやすい犬種です。

特にアトピー性皮膚炎を起こしやすいので食生活や生活環境にも気をつけましょう。

また、垂れ耳なので蒸れやすく外耳炎も起こしやすい犬種です。

定期的に耳のチェックをしてあげてくださいね。

 

・腫瘍

大型犬は、リンパ腫などの腫瘍にもなりやすいと言われています。

なかなか目でみてわかるものではありませんので、特に高齢期には、定期的に健康診断を受けてあげることをおすすめします。

 

飼うときの注意点、コツ

ゴールデン・レトリーバー家族として迎えるときの注意点やコツについてご紹介します。

 

・散歩は1日2時間以上

ゴールデン・レトリーバーは体が大きく、多くの運動を必要とします。

毎日十分な運動をさせてあげないと、運動不足によるストレスや肥満を引き起こしていまいます。

大型犬を飼う以上、毎日たくさんの散歩時間が必要だということを念頭に入れて家族に迎えましょう。

 

・ブラッシングが必要

ゴールデン・レトリーバーは長い美しい被毛が特徴的です。

ダブルコートですので、若干抜け毛は多いでしょう。

また、皮膚炎を起こしやすいので月に1~2回シャンプーを行って、皮膚を清潔に保ってあげる必要があります。

 

まとめ

体が大きくお世話は大変ですが、その性格は家族として共に暮らすには申し分がありません。

温和で知的、友好的な性格は多くの人に愛されています。

ただしゴールデン・レトリーバーを家族に迎えるのであれば、散歩や飼育費用は小型犬の何倍もかかることも忘れてはいけません。

また、大型犬は小型犬に比べると一般的に寿命が短いものです。

なるべく長い間愛犬と楽しく過ごせるように、病気などにも特に気を付けてあげてくださいね。

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