ポメラニアンの飼い方としつけ、おすすめカットと注意したい病気5選

ポメラニアンの飼い方としつけ、おすすめカットと注意したい病気5選

 

長く豊かな毛に覆われた小さな体を弾ませるようにして動き回る愛らしいポメラニアン!

実は飼う時にちょっとコツが必要なんです。

そんなポメラニアンの飼い方としつけのコツ、ちょっと変わった姿を楽しめるカットと注意したい病気を紹介します。

 

自分時間を尊重した飼い方を!

ポメラニアンは好奇心旺盛で明るい性格をしています。

しかし、ちょっと気が強い所があり、しつけをしないとよく吠えて際限なく自己主張する犬になってしまいます。

ですから、室内飼いをする時はサークルを使ってください。

愛犬専用スペースを作ってそこで犬だけで静かに過ごす時間を作ってください。

犬だけで過ごす時間ができると留守番ができるようになります。

また、「待て」というような我慢もできるようになってきますので一石二鳥です。

さらに、食事の時や来客時にサークルに入らせておくと、人の食べ物を欲しがるのを予防したり、来客に向かって吠えたり飛びかかることを予防できます。

しつけの一環になりますからサークルを使ってみてください。

また、四六時中ずっと一緒でベタベタし過ぎるとポメラニアンは人から離れられなくなります。

二十四時間人に引っ付いていないと生きていけなくなってしまい、一人でいると不安を抑えきれずに吠えたり、強いストレスから問題行動を起こしたりするようになってしまうので注意が必要です。

愛犬自身が辛い思いをするようになるので、必ず一定の距離を保つような生活をしてください。

なお、ポメラニアンは好奇心に任せて悪戯をすることもあります。

ダメなことはダメ、と教えていきましょう。

我慢できずについつい繰り返してしまうこともあるかもしれませんが、その都度、しっかりダメと教えてあげれば、ちゃんと覚えてくれるはずです。

 

散歩は少なくて大丈夫!家の中で自由にさせてあげよう

ポメラニアンは室内を自由に歩けるようになっていれば散歩なしでも運動量は大丈夫です。

段差や階段、玄関などに落ちてしまわないようガードし、フローリングで滑らないようにワックスを塗ったり愛犬専用通路をマットなどで作る対策をしてください。

遊びも部屋の中で大丈夫です。

真夏や真冬、梅雨の時期は家の中で動く時間を作ってあげてください。

ただ、散歩には「気分転換」「他の犬や人と出会う機会」「臭いを嗅ぐ本能を満たす」という意味もあります。

長時間ではなくて良いので散歩に連れ出してあげてください。

外へ出て人の社会と接する機会を作ることは、外の音に慣れたり、知らない人に怯えなくなったり、遊び仲間ができたりするメリットがあります。

毎日朝夕30分ずつ!というような散歩は不要ですが、心の成長のための散歩時間を飼い主さんの都合に合わせて作ってあげてくださいね。

 

美しいカットで豪奢な魅力を最大限に!

さて、ポメラニアンといえば美しい毛並みが特徴です。

その毛を美しくカットして様々な見た目を楽しみたい!と思う方も多いですよね。

ポメラニアンのカットは次のようなカットが有名です。

  • 柴犬カット
  • たぬきカット
  • ライオンカット
  • テディベアカット

このようなカットをして一風変わったポメラニアンを楽しむのも飼い主さんの醍醐味です。

ただ、ポメラニアンは毛をカットするのに向いていない犬種であることを忘れないでください。

カットで楽しむ犬種の代表はトイプードルですが、トイプードルは毛が抜けずに伸び続ける犬種。

定期的にカットをしなければならない犬種なのです。

一方でポメラニアンは季節の変わり目に換毛期という毛が抜ける時期を迎える犬種です。

毛が伸び続けることはなく、定期的に抜け落ちる犬種なので「短く切りすぎた!」という場合、毛が元の状態に戻るまで何年もかかることがあるのです。

ポメラニアンらしい毛並みを楽しむのが一番ですが、ちょっと変わった姿を見たい!という場合は愛犬に合うカットの仕方で短くし過ぎないものを選ぶといいですよ。

 

ポメラニアンが注意したい病気5選

ポメラニアンを飼っている時に気になるのが病気です。

ポメラニアンがかかりやすい病気を5つ紹介します。

ホルモン性皮膚炎(脱毛症)

ポメラニアンが注意したい病気のひとつ目は脱毛症です。

中でも、ホルモンの異常が原因で起こる皮膚炎による脱毛が多く見られます。

アロペシアXと言われている病気で、どうして発症するのか分かっていません。

ホルモンバランスの乱れが原因だろう、と言われていますがはっきりとした原因が分からないので脱毛の様子を見ながら対処療法をとる治療となります。

ポメラニアンの最大の魅力である美しい毛並みがスカスカになるくらい抜けることがあります。

抜け毛が多すぎるな、と思ったら動物病院で診てもらってください。

 

膝蓋骨脱臼

小型犬全てが注意しないといけないと言われる膝蓋骨脱臼もポメラニアンが注意しなければならない病気です。

飼い主さんの膝の上から飛び降りただけで骨折したり、フローリングで滑った拍子に脱臼したりします。

膝の部分の骨は脱臼しやすいので「ソファやイスに登らない」「ジャンプを避ける」「飼い主さんが抱いて下ろすまで待てるようにする」といったしつけ・習慣を付けるようにしてください。

自然に治ることもありますが、膝の部分が腫れてしまったり、歩けなくなったりすることもあります。

完全に治すには手術をして骨の位置を戻したり、骨がずれにくくなるように骨や関節部分に手を加えたりします。

遺伝的に脱臼しやすいポメラニアンもいますから、親兄弟がよく脱臼していた場合は早めに手術を受けてずれにくくしてもらうのがおすすめです。

 

気管虚脱

気管虚脱は、気管の回りにある軟骨や靱帯に異常があって気管が潰れてしまう病気です。

気管が潰れると十分な量の酸素が体に入らないので、苦しそうな息をしたり、咳をしたりします。

落ち着きがなかったり、散歩や遊びを嫌がったり、夜眠れなくて機嫌が悪く活気がなかったりします。

肥満や加齢で気管虚脱になることもあるので、年齢を重ねたら特に注意してください。

治療は気管を広げる薬や咳を抑える薬を飲ませます。重症の場合は手術をすることもありますが、完治できないケースが多々あります。症状に合わせて治療方法を考えていく病気です。

 

潜在精巣

潜在精巣は特に症状が出ることがないのでなかなか気付けないという特徴があります。

犬のオスは生後6か月までに体の奥から精巣が陰嚢の中へ落ちてくるようになっています。

しかし、落ちてこなくて精巣が体の奥に残ったままになるのが潜在精巣です。

年齢を重ねると体の中に残っている精巣が腫瘍になってしまうことがあるので摘出手術をするのが一般的です。

生後6か月を過ぎてから陰嚢に触れて精巣が入っていない、と思った時は獣医師に相談してください。

即時、摘出しないといけない訳ではありませんが、後々、腫瘍になるリスクがあるので獣医師と相談の上、対策を取ってください。

 

心臓の病気

生まれた時から心臓に異常があるケースと、年齢を重ねてから心臓の弁などに異常が出るケースがありますが、ポメラニアンは心臓にトラブルをかかえやすい犬種です。

心臓は全身に血液を送って酸素や栄養分を送り届ける働きがあります。

心臓にトラブルがあると十分な量の血液が全身に回らないため、苦しそうな様子が見られたり、運動を嫌がったり、咳が出たり、口を開けっ放しにしていたりします。

酷い時には水が溜まってお腹が垂れ下がることもあるほどです。

根本的に治すには心臓手術が必要ですが、小さなポメラニアンの心臓手術ができる医師はごくわずかと言われています。

治療費も高額になるので心臓手術に対し、難しいと感じる飼い主さんも多く居ます。

治療は薬の服用と食事療法、運動を避けて安静にする、といったものになります。

 

まとめ

ポメラニアンは室内でサークルをつかってメリハリのある飼い方をしてください。

指示はちゃんと聞く子なのでしつけを子犬のころからしっかりしていればいい家庭犬になります。

散歩も少なくていいので飼いやすくていいですよ。

ポメラニアンはライオンカットなどのカット方法がありますがトリミングには向かない犬です。

カットし過ぎないように楽しんでくださいね。

注意したい病気は5つあります。

日常的に体調をチェックしながら「おかしいな」と感じたらすぐに動物病院へ行ってください。

薬を使って長期間の治療が必要になる病気もありますから、病気になった時は根気よく向き合っていくようにしましょう。

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