パグはどうやって出産するの?
犬の出産は、安産が多いと言われています。
しかし、それは大きな間違い。決して、安産ではないのです。
頭が大きい犬種のパグは、自然分娩が難しく、最初から帝王切開が予想されます。
そんなパグの命をかけた出産を知らない方も多いと思いますので、今回はその出産についてお話します。
妊娠期間
パグの妊娠期間は、一般的に約58日~63日です。 つまり2か月程度です。
人間と比べると、とても短いですね。
しかしこれは、パグに限ったことではなく、他の犬種も二か月程度で生まれます。
そして、ネコも犬と同じ妊娠気管になります。
ちなみに、最も妊娠期間が短い動物は、フクロネコ科のオポッサムで、約12~14日間です。
そして、最も妊娠期間が長い動物は、ゾウで、21か月です。つまり2年も妊娠していることになります。
妊娠時の変化
犬が妊娠して、お腹が明らかに大きくなり始めるのは、出産の数週間前。
飼い主としては、出来るだけ早くに気づいてあげたいですよね。
それに、専門家などでない限り、早めに気付いてあげるのは、難しいです。
そこで、犬が妊娠しているときの3つの変化を紹介します。
体の変化
早いうちの体の変化は、乳首がピンクがかった色になることです。
乳首がいつもより腫れていることも、挙げられます。
この変化は、妊娠2週間~3週間ごろに見られます。
そして、食欲がなくなる、嘔吐などもみられるようになってきます。 今まで食べていたものを食べなくなるということもみられます。
妊娠から、4週間~6週間ほどたつと、乳首の周りの毛が抜け落ちて、落ちていた食欲が回復してきます。
体形の変化
妊娠中の体形は、後半になるまであまり変わりません。
妊娠 4週間~5週目くらいの時に腰が太くなり始め、お腹が出てきます。
妊娠6週目~9週目には、お腹がかなり膨らみ、乳腺が発達してきます。
行動の変化
妊娠による、行動の変化はそれぞれ違いますが、あまり大きく期待しない方が良いでしょう。
変化と言っても、具合が悪いときとは、見分けがつかないものです。
挙げられることと言えば、巣作りを始める 落ち着きがなくうろうろする 前足で地面を掘るような行動をする
出産の準備は?
出産とは、新たに命を迎える事。
準備をおろそかにするのは、命を迎える覚悟ができていない証拠です。
ブリーダーさんに引き渡す方も、そのまま新しい家族として迎える方も、しっかり準備をしておきましょう。
パグは基本、帝王切開になりますので、動物病院にて獣医さんの執刀による出産になります。
ここでは参考までに、自宅による普通分娩の際のお話をしていきます。
個別スペース
多頭飼いをしている場合、隔離は絶対です。ケージや段ボールなどで他のワンちゃんとは隔離しましょう。
単頭飼いの場合も、落ち着いて休める場所を作ってあげましょう。
出来る限り視界を遮れるような壁・屋根があり、暗めの所が良いです。そこに毛布など敷いてあげましょう。
用意しておくもの
- 体温計(人間用で大丈夫です)
- 消毒液(全ての物を消毒します)
- 新品のタオル(多めに複数枚)
- ウェットティッシュ(アルコールタイプ・ノンアルコールタイプ両方用意しておきましょう)
- ティッシュ
- 箱(赤ちゃんを入れます。毛布などを敷いておくとよいでしょう)
- 計り(赤ちゃんの体重を測ります)
- ハサミ(へその緒を切ります)
- ノート、筆記用具(出産時のメモを取りましょう)
- カメラ(生まれた記念に撮っておきましょう)
連絡
掛かりつけの動物病院にも連絡しておき、緊急時の対応などがスムーズにいくようお願いしておきましょう。
また、初めての場合は動物病院に連れて行って立ち合いをお願いするか、経験のある方に同席してもらうことが理想です。
最低でも連絡は取れるようにお願いしておきましょう。
出産時の兆候は?
体温を測ることで出産する時間を予想できます。
一般的に、犬の平常体温(平熱)は直腸測定で38~38.5度とされています。
しかし、体温にももちろん個体差はありますから、普段から体温を測り平熱を知っておくきましょう。
出産の2~3日前になるとこの平熱が徐々に下がっていきます。
直腸で測定し、体温が37度くらいまで下がるといよいよ出産も間近です。
この後、数時間すると陣痛が来ます。
その他、出産が近づいてくると食欲も無くなっていきます。
心配になってしまいますが、本能で食べないようになりますので、無理に食べさせる努力をする必要はありません。
少しでも食べて欲しくて、おやつなど食いつきが良いものを与えようとする飼い主さんがいますが、これは間違いです。
一度に何匹程度生まれるのか
一回のお産の平均は6~10匹です。
小型犬より大型犬のほうが多頭出産をします。
これはなぜかというと、親犬が大きいからといって、赤ちゃんも大きいわけではないからです。
赤ちゃんの大きさは大型犬も小型犬もほとんど変わりません。
つまり、母体が大きければ大きいほど多くの赤ちゃんをお腹に入れておけるという事になります。
ちなみにパグは一度のお産で3~4匹程度、出産します。
パグの出産②へ続く
コメントを残す