ボルゾイの性格や特徴、飼う時の注意点
すらっとして優雅で気品のある見た目をしているボルゾイ。
一方で猟犬としても優秀で、走行能力は抜群です。
海外の貴族や王室にとても人気のボルゾイの性格や特徴、飼う時の注意点をまとめていきます。
ボルゾイの主な特徴
それではボルゾイの特徴を部位ごとに分けて見ていきましょう。
原産国
ロシア
価格
20~40万円
特筆すべき特徴
- 大型犬
- ダブルコート
- 嗅覚よりも視覚が優れている
- 寒さに強い
- 1936年にボルゾイと呼ばれるまで『ロシアン・ウルフハウンド』と呼ばれていた
性格
大きい体とは対照的に、とても物静かで落ち着いた性格をしています。
そのため、あまり吠えることはありません。
一つ一つの動作が優雅で、その姿はまさに貴族。
見た目からは想像できませんが、飼い主には愛情深く接してくれる優しい犬種です。
さりげなく飼い主の近くで過ごすことが多いでしょう。
ただ繊細でもあるため、知らない人に対しては人見知りをしたり、警戒心を抱くこともあります。
元々は猟犬であったため、ひとたび外に出ると自慢の脚力で走り回ります。
家にいるときの落ち着いた姿と、外に出たときの猟犬としての好奇心旺盛な姿のギャップに魅力を感じる人があとを絶ちません。
サイズ
ボルゾイは大型犬に分類されますが、そのなかでも大きめの部類になります。
大型犬の飼い方は別記事のこちら。
オスとメスでサイズが変わり、
オスは体高が75~85cm、体重が34~48kg程度
メスは体高が68~78cm、体重が25~40kg程度
になります。
体格
ボルゾイは特徴的な流線型の体をしています。
この体型が速く、美しく走れる要因の一つです。
一見華奢に見えますが、実は筋肉質で、全体的に引き締まっています。
細くすらっと引き締まった筋肉が特徴的で、優雅なすらっとした見た目を生み出しています。
被毛
ボルゾイは極寒のロシア原産であるため、被毛はまるで絹のようにきめ細かい、ウェーブがったオーバーコートと、厳しい寒さに耐えるための保温機能をもったアンダーコートとのダブルコートになっています。
毛色はバリエーション豊富で、
- ブラック、ホワイトの単色
- ブリンドル、フォーン、クリーム、レッドなどとホワイトが組み合わさったもの
- ブラック、ホワイト、タンが混ざったトライカラー
などがあります。
寿命
ボルゾイの平均寿命は平均7~12歳だと言われています。
ただ、生活環境や遺伝などにの影響を受けやすいので、あくまで参考程度にしておきましょう。
ボルゾイの歴史
ボルゾイはロシア原産の犬種です。
起源は諸説ありますが、ライトハウンドとロシア土着の猟犬とを掛け合わせた犬種であると考えられています。
13世紀初期に、ロシアの貴族達の間で流行っていた、ウサギ狩りの猟犬として用いられていました。
15世紀になると、オオカミ狩りの猟犬として用いるために、ロシアン・シープドッグなどと掛け合わされ、大型犬として改良されます。
ロシアの貴族達の間で猟犬として可愛がられていたボルゾイでしたが、1917年のロシア革命の際に、絶滅の危機に追い込まれます。
貴族達の間で飼育されていたことにより、封建制度を象徴する高級品と見なされてしまったのです。
一時は絶滅寸前まで追い込まれたボルゾイでしたが、かつてアメリカやイギリスの貴族達に贈っていたボルゾイの末裔達の繁殖に成功し絶滅を免れることができました。
現在は優雅で気品のある姿から、欧米を中心に高い人気を誇っており、ショードッグやモデルとして注目を集めています。
ボルゾイの飼い方や飼うときの注意点
気をつけたい病気
ボルゾイのような大型犬は胃捻転になりやすいです。
胃捻転とは字のごとく、簡単に言うと何らかの原因で胃が捻じれてしまうことで致死率も高い危険な病気です。
胃捻転になるリスクを減らすために、一度の食事で餌を与えすぎず、食事後すぐは運動をさせないように気をつけましょう。
また、ボルゾイ網膜症とも呼ばれる網膜形成不全にも注意が必要です。
これは生まれつきの眼の病気ですが、原因は遺伝的な要素が大きいため、対策をすることが難しいです。
そのため、毎日必ず目に不自然なところがないかを確認し、異常があればすぐにお医者さんへ連れて行くようにしましょう。
飼うときの注意点
ボルゾイは本来猟犬であるため、しっかりと運動をさせる必要があります。
1日に2回それぞれ1時間を目安に散歩をしましょう。
また、全速力で走ることを目的とした体をしているため、時にはドッグランなどの広い場所で思う存分走らせてあげることも重要です。
しつけをする際はあまり叱り過ぎないよう注意しましょう。
ボルゾイはかなり神経質なので叱りつけることはストレスになります。
褒めると、飼い主が喜んでくれたことを覚えて、より喜ばせようと振る舞ってくれます。
ボルゾイには褒めて伸ばしていくしつけが最適です。
また極寒の地が原産の犬種なので暑さは苦手としています。
そのため、夏場は温度管理を徹底してください。
外出時などはエアコンで温度を管理した部屋に居させるようにして下さい。
夏場の真昼間に外に出すのは危険です。
夏の散歩は早朝や夕方など、気温が低い時間帯を選ぶようにしましょう。
体毛のケアに関してはアンダーコートが抜けやすいため、毎日のブラッシングを心がけてください。
ボルゾイの被毛は柔らかく細いため、丁寧に行うことが重要です。
ゆっくり丁寧に時間をかけブラッシングをすることで、艶のある綺麗な毛並みになります。
まとめ
かつては貴族達の間で可愛がられていたボルゾイ。
猟犬でありながら落ち着きのある立ち振る舞いはとても魅力的です。
大型犬ですが、非常に飼いやすい犬種と言えるでしょう。
優雅で気品のあるボルゾイを家族として迎え入れ、是非素敵な時間を過ごしてみてください。
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