パグの病気
パグも人間同様、健康第一、元気が一番ですが、やはり病気になってしまうことはあります。
パグも風邪をひきますし、下痢もします。
体調が悪いときは何かしら変化がありますので見落としてはいけません。
下痢など、症状が分かりやすいときはよいですが、中には症状が出にくい病気もありますので、注意が必要です。
普段と比べて少しでも違和感などがある時は迷わず動物病院に行くことを心掛けましょう。
早期治療がどんな病気にも大事なことです。
パグの代表的な病気は?
パグの病気には以下のようなものがあります。
・乾性角結膜炎
など、書ききれません。
病気の種類は山ほどあり、獣医さんでなくては判断できないのが当たり前ですね。
多くの場合、獣医さんですら精密検査の結果をみないと判断出来ません。
愛犬パグの病気を私たちが勝手に判断して処置を考えるのは危険ですのでやめましょう。
乾性角結膜炎
パグは目が大きく飛び出していることが特徴の1つですが、それ故に乾性角結膜炎になりやすいです。
乾性角結膜炎とは簡単に言うと目がドライアイのような状態になってしまい、角膜や結膜に炎症が起こる病気です。
人間は嬉しいとき、悲しいときに涙を流しますが、それ以外にも常時涙で目を潤しています。
目にとって涙とは必要不可欠なもので、涙のおかげで目が正常に機能していると言っても過言ではありません。
それはパグなどの犬も同様で、ドライ・アイになってしまうと様々な目の病気を引き起こしてしまいます。
ただ、比較的症状は分かりやすいので変化を見落とさないようにしましょう。
この病気で命を落とすことはないと思いますが、視力低下に繋がってしまったり、最悪、失明の可能性もあります。
パグにとっても非常に大事な目ですので油断は禁物です。
乾性角結膜炎の原因は?
パグの乾性角結膜炎の原因は先天性、突発性、ウイルス性など原因は様々です。老化が原因の場合もあります。
涙液の分泌が不足することで、角膜や結膜の湿潤が保てず、炎症が起きてしまいます。
免疫介在性の涙腺炎が原因で涙腺における涙液の低下が最も多い原因とされており、パグやブルドッグ、シーズー、コーギー、ペキニーズなどはなりやすいとされています。
先天性では、生まれつき涙の分泌量が少なかったり、目が大きいことで、分泌量よりも蒸発する速度が上回ってしまい慢性的にドライ・アイになってしまい発症してします。
こちらもパグに多く当てはまる原因です。
パグのチャームポイントである大きい目は、気を付けることも多いです。
その他、麻酔薬の投与などによる薬物の影響で一時的に発症してしまうこともありますが、この場合は投薬が終われば一定期間で治ることがほとんどです。
神経性の場合もあり、顔面の神経に障害がある場合にそれが涙腺近位であると、乾性角結膜炎を併発してしまうことがあります。
涙腺炎を起こすウイルスに感染してしまうことでも発症します。
乾性角結膜炎の症状は?
まず、一番わかりやすい症状は、『目やに』です。
目は通常、涙液によって表面を保護されているのですが、涙液が不足してしまうと、表面に着いた異物を流せなくなり角膜に傷をつけてしまいます。
その傷が炎症を起こし、”目やに”が増えてしまうのです。
普段の”目やに”の量にも個体差がありますが、違和感を感じたらすぐに病院に行きましょう。
それ以外の症状は、
- 目の充血
- 目が濁っている
- まぶたの痙攣
- 化膿
などが挙げられます。
さらに症状が悪化してしまうと、目から出血やまぶたが癒着してしまったりします。
このように、わかりやすい外見上の目の変化が現れます。
乾性角結膜炎の治療法は?
涙液の不足から起こる病気ですので、涙液の産生を促す必要があります。
まずシルマー試験というもので涙量を測定します。
この試験は下まぶたの内側に試験紙を挟み、一定時間に左右それぞれの目がどのくらいの量の涙液を分泌しているのかをチェックします。
状態に応じて、血液検査なども行います。
この結果をもとに治療法を決めていくのですが、乾性角結膜炎の治療法は点眼薬がほとんどです。
- 人工涙液の点眼(角膜や結膜を保護する)
- 抗生剤点眼薬や抗菌薬
- 眼軟膏の投与(免疫抑制作用のある成分で涙液分泌機能を刺激)
- 目の洗浄(軽度であればこれだけでも改善が見られます)
これでも改善が見られない場合は、最終手段として外科手術を行います。
これは耳の下にある”耳下線”といわれる分泌器官を結膜に移植する手術です。
乾性角結膜炎は予防できる?
予防法は、とにかく目を乾燥させないこと、清潔。を保つことです。
正常に見えても、砂埃などのほこりや雑菌などは常にパグの目に付着しています。
定期的に動物病院で診察・治療をしてもらうことが一番の予防です。
乾性角結膜炎は早期発見で、早期回復が十分に期待できます。
獣医さんに点眼薬や洗浄液を処方してもらい、普段からケアをしてあげましょう。
風邪の強い日の散歩の後や乾燥する冬などは、特に注意が必要です。
パグなどは目が大きい為にどうしても普段からドライ・アイになりがちですので、点眼薬は常備しておくべきです。
定期的にさしてあげると良いでしょう。
まとめ
乾性角結膜炎は命に係わる病気ではないものの、視力低下や失明の可能性もある怖い病気です。
しかし、早期に適切な処置がおこなえれば、予後は良いです。
我が家のパグも少しだけ黄色っぽい”目やに”が”出ていたので病院にいったところ、やはり乾性角結膜炎と診断されました。
早期治療だった為、処方された点眼薬で1週間足らずで全く”目やに”も出なくなり、回復しました。
獣医さんの指示で、今でも定期的に点眼薬をしています。
目のトラブルはバカにできませんからね。
毎日、愛犬に変化がないか健康チェックをしてあげることで、ちょっとした変化にも気付けるかもしれません。
注意して接してあげる事が大事なことです。
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