スタンダード・プードルの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点など
昨今、トイプードルが日本国内で人気ナンバー1なのは知っていますか?
登録数は毎年1位で、ブームと言っても良いほどです。
トイプードルとは、プードルを小さくしたものでベースとなった犬をスタンダード・プードルと呼びます。
スタンプーなどと呼ばれ、気品あふれる美しい容姿で人気を集めるスタンダード・プードルは、原産国フランス・中欧の大型犬であり世界中の愛好家から根強い人気を集めています。
今回は、そんなスタンダード・プードルの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点などを中心に幅広くご紹介致しますので、スタンダード・プードルを飼いたいと考えている方は是非ご活用ください。
スタンダード・プードルの主な特徴
原産国
フランス
価格
20~40万円
特筆すべき特徴
- 中型犬〜大型犬
- シングルコート
- 16世紀にミニチュア、18世紀にトイが作り出された
- ショードッグ
性格
スタンダードプードルは、一般的には好奇心旺盛でフレンドリーな性格の犬が多いと考えられています。
またプードルは全般的に穏やかな性格の犬が多いのが特徴ですが、ミニチュアプードル、ミディアムプードル、トイプードルなどと比較してもスタンダードプードルはさらに穏やかな性格を持ち合わせているといわれています。
初めて犬を飼う方にも飼いやすく、小さなお子様などがいても安心して飼える犬種でしょう。
飼い主と遊ぶことが大好きですので、一緒に遊ぶ時間が多く必要となります。
サイズ
雄雌ともに、
体高は45cm~60cm程度
成犬時の体重は16kg~25kg程度
の中型犬〜大型犬です。
大型犬の飼い方についてはこちら。
体格
スタンダードプードルの体格はつりあいのとれたスクエア型(体長と体高がほぼ同じ)で、四肢が細くて頭が小さめです。
モコモコした特徴的な被毛でわかりにくいですが、意外とがっしりとした筋肉質な体をしています。
被毛・カラー
スタンダードプードルの被毛はシングルコートです。
シングルコートは抜け毛が少ないと言われていますが、プードルは毛が密生されており絡まりやすいのが特徴です。
毎日のブラッシングは欠かせない犬種でしょう。
毛色は、
- ブラック
- ホワイト
- ブラウン
- グレー
- レッド
など豊富です。
寿命
スタンダードプードルの平均寿命は12年~15年程度です。
大型犬の中では長ほうかもしれません。
先天性の病気なども少なく、体調を崩しにくいことも特徴の1つです。
スタンダード・プードルの歴史
スタンダードプードルの歴史
スタンダードプードルはフランス原産の大型犬であると考えられてきましたが、昔から東西ヨーロッパや中央アジアなど幅広い地域にプードルに似た犬種がいたと考えられており、起源に関しては定かではありません。
スタンダードプードルは16世紀から使役犬として人のために仕事をしてきましたが、荷車を引くだけでなくカモ狩りなどの水猟犬としても利用されてきた歴史があります。
今なお人気を集めている独特なカット方式「プードルカット」は、実は水猟犬として働きやすいように設計されたことが現在のカット方式に反映されています。
後の18世紀にはフランスを中心にプードルが貴族の間で人気を集めて、フランスの国犬になり19世紀以降にプードルの小型化が進みました。
現在のスタンダードプードルは、家族の一員である愛玩犬として人気を集めています。
プードルの名前の由来
プードルの語源はドイツ語の「Pudeln」が発祥であると言われており、バチャバチャと水中で音を立てる意味を持っていたことから、歴史的に水猟犬として活躍していた犬の名として付けられたという説があります。
スタンダードプードルの飼い方、飼う時の注意点
室内飼いが絶対
スタンダードプードルはシングルコートで寒さを中心に温度変化の影響を受けやすいので、室内飼いをしましょう。
シングルコートの犬種と言うのは簡単に言うと『暑さにも寒さにも弱い犬種』ということです。
被毛の特性のみならず、寂しがりやの一面を持っており人と接することが好きな犬種ですので、体が大きいからといって外で飼うのは好ましくありません。
出来る限り、近い所で飼育してあげましょう。
被毛のお手入れ
スタンダードプードルは毛が絡まりやすく毛玉になりやすいので、シャンプーやブラッシングのみならず定期的な毛のカットが必要です。
3週間~6週間を目安としてトリミングに連れて行くことをおすすめしますが、自宅での毎日のブラッシングも大切です。
トリマーなどの専門家に指導をしてもらい、自分自身でブラッシングを出来るようになりましょう。
十分な運動
スタンダードプードルは歴史的に猟犬として活躍してきたため、運動神経が高く体力もあります。
運動不足によってストレスが溜まりやすいので、目安として30分~1時間程度の散歩を1日2回行うと良いでしょう。
1週間に数回、ドッグランなどに連れて行って思いっきり走らせてあげる事も有効です。
基本的なしつけは必須
スタンダードプードルはとても頭が良いので、上下関係が逆転してしまわないように最低限基本的なしつけは必須です。
人間の心理をよく理解するので、怒るしつけではなく褒めて伸ばしましょう。
賢いが故にやってはいけないことの学習能力も高いので、やってはいけないことに関しては初めから経験させない環境づくりに特化したしつけ方法も効果的です。
その他大型犬で体つきも大きいため、体が小さな子犬のうちからしっかりとしつけを行うことをおすすめします。
関節に負担がかかりやすい
大型犬であるため、関節に過度な負担がかからないよう滑りやすいフローリングは避け、生活空間にはカーペットやクッションフロアを利用しましょう。
滑りやすい素材は、股関節の病気のみならず転倒事故の原因にもなります。
歩き方に違和感を感じた場合はすぐに獣医師の診断を受けましょう。
定期的な耳掃除
スタンダードプードルは、毛の量が多く垂れ耳のため外耳炎をはじめとし耳の病気にも注意が必要です。
慢性外耳炎になるリスクも高いので、普段から耳の中に汚れがないかを確認しましょう。
頻繁に耳の内部まで掃除してしまうと逆に炎症を引き起こす要因になりますので、耳が汚れているようでしたら動物病院で処置することをおすすめします。
脂腺炎に注意
スタンダードプードルは、常染色体劣性遺伝という先天的原因で脂腺炎を発症しやすいと考えられています。
脂腺炎は皮脂を分泌されるための器官である「皮脂腺」が破裂してしまう皮膚の病気ですが、年齢問わず発祥する病気です。
フケが出ている、紅斑(皮膚の表面が赤くなる)がある、被毛に色調変化があるなど皮膚や被毛に何かしらの異変がある場合は早めに動物病院で検査を行いましょう。
まとめ
今回は上品な容姿で人気を集めるスタンダードプードルについてご紹介致しましたが、スタンダードプードルは歴史的に人と一緒に仕事をしてきた犬であり、性格や被毛の質など総合的に考えて室内で飼うのが理想的な犬です。
しつけの必要性や運動量を中心に、飼い方について事前にしっかりと確認してから家族として迎え入れましょう。
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