ブルドッグの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点など
大きな体に愛らしい瞳、どことなく憎めないお顔をしたブルドッグ。
一見怖そうにも見えますが実はとても穏やかでフレンドリーな性格の持ち主です。
少し強情なところもありますが子供に対しても警戒することがない為、お子さんがいる家庭でも飼いやすい犬種です。
ですがしわしわのお顔や、低い鼻といった特徴的な姿ゆえにブルドッグを飼う際には気を付けてあげなければいけない点も多くあります。
今回はそんなブルドッグの性格や特徴、飼う時の注意点などをご紹介します。
ブルドッグの主な特徴
原産国
イギリス
価格
40〜60万円
特筆すべき特徴
- 中型犬
- ダブルコート
- 元闘牛犬
- 善良で穏やか
性格
ブルドッグは元来闘犬として開発されたため一昔前は獰猛な性格でしたが、改良が進み現代では穏やかで優しい愛玩犬として有名です。
子供や来客にもウェルカムな態度で友好的に接してくれるでしょう。
飼い主にとても忠実で賢いですが少し強情で頑固な一面も。
しつけトレーニングは根気よく行いましょう。
体格・サイズ
大きさは成犬時で体重約25kg程度、体高33~41cm程度になります。
メスよりオスのほうが体は大きくなる子が多いかもしれません。
頭が大きく足が短いため重心は低くどっしりとしています。
被毛・カラー
被毛は短いですがダブルコートといって硬い被毛と柔らかい被毛の二重構造になっています。
被毛の色合いにはいくつか種類があります。
大きくわけて、
- ブリンドル(ベースの色にもう一色が全体的に混ざっている)
- パイド(単色+斑、口元のみ別カラー)
- 単色
の三つです。
パイドが一番ポピュラーかと思います。
寿命
平均寿命は8~10年程と言われていますが犬の長寿化が進む現代では10歳を超える子も珍しくありません。
下あごが突き出ているアンダーショットはブルドッグ特有のもので異常ではありません。
鼻がつぶれているため他の犬種に比べると嗅覚がやや弱い傾向があります。
また皮膚が弱く様々な皮膚疾患を発症してしまうため自宅ではシャンプーやブラッシングなどのケアが必要です。
ブルドッグの歴史
ブルドッグは18世紀ごろにイギリスで開発された犬種です。
別名「イングリッシュ・ブルドッグ」ともいい、その名の通りブル(牛)と闘うために作られた闘犬でした。
そのため牛に噛みついた後、口を離すことなく呼吸ができるように鼻が低く上を向くように改良されています。
また顔の皮膚がたるんでいるのも牛の角で負傷しないためと言われています。
闘うために作られたブルドッグでしたがその後、動物愛護法の制定とともに闘犬としての需要は立ち消えます。
そこで家庭犬として飼育ができるよう穏やかな性格の犬との交配が続けられ現在のフレンドリーなブルドッグへと進化していきます。
イギリスではとても人気のある犬種でイギリスの「国犬」とされています。
ブルドッグの飼い方や飼う時の注意点
ブルドッグはその特徴的な容姿ゆえに発症しやすい疾患や、日常的に注意しなければいけないことがいくつかあります。
ケアの方法と合わせてご紹介します。
皮膚疾患
ブルドッグの最大の特徴でもある顔のたるみ部分は汚れがたまりやすく細菌繁殖の格好の場です。
常在菌であるマラセチア菌や球菌などがこの部分で増殖し、細菌性の皮膚炎となってしまいます。
また全身的に皮膚がデリケートで膿皮症など皮膚トラブルが起こりやすい犬種でもあります。
お顔のたるみ部分はガーゼなどでぬぐい清潔に保ってあげましょう。
また獣医師に相談の元薬用シャンプーやビタミン剤などを使用してもいいでしょう。
眼科疾患
目が大きく顔が平らなブルドッグは眼球が突出しており、ぶつけてしまうなどして負傷してしまうこともあります。
最も気を付けなければいけないのは乾性結膜炎といって、いわゆるドライアイの症状です。
涙の量が少ないことで眼球が乾き炎症を起こします。
人口流涙液などでケアを行いますが炎症の度合いによっては抗生剤やステロイドなどの点眼液を併用して治療を行います。
充血や目やにの分泌などがあった場合には早めに動物病院にかかられてください。
呼吸器疾患
肥満傾向になってくると気管がつぶれた気管虚脱といった状態になります。
ゼーゼー、ガーガーといった呼吸音や少しの刺激で発咳が止まらなくなるのが特徴です。
またそれに伴い鼻の軟骨部分の強度が不足してしまう鼻腔狭窄も発症しやすいため併発してしまわないよう十分に注意しましょう。
適切な体重管理が疾患の予防へつながります。
発咳がひどく呼吸困難やチアノーゼなどの症状がみられる場合には早急に動物病院にかかりましょう。
温度の調整
犬は汗腺がなく呼吸と肉球で体温調節を行っています。
ブルドッグはこの体温調節が非常に苦手です。
特に暑さに弱く熱中症になりやすいので要注意です。
日本では近年初夏の段階から高気温になるため早い段階からエアコンをいれ対策を行いましょう。
車などで留守番させることもできるだけ避けてください。
また夏が過ぎ秋口になっても日中気温が上がるような日は注意が必要です。
なお航空会社も夏場は短頭種の受け入れを断るなどして暑さへの対策を行っています。
出産
安産の象徴とされている犬ですが、ブルドックはとても頭が大きいため胎児が母犬の骨盤を通過できず難産になるケースがほとんどです。
自然分娩で出産できることもありますが出産にかかる時間や母犬の体力消耗などを考慮し帝王切開になる事が多いでしょう。
必ず動物病院にかかり陣痛発生時の対応について相談しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ブルドッグは闘犬として見世物とされていた悲しい歴史があります。
ですが現代のブルドッグたちはそのかわいらしい姿を残しつつも、子供や他の犬と共存できる穏やかでフレンドリーな犬種へと変化しました。
従順でまじめな一面もあるブルドッグ。
正しい知識とケアを行い快適な生活を送らせてあげましょう。
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