土佐犬の性格や特徴、飼う時の注意点をまとめました
威風堂々とした風格を持つことで有名な土佐犬。
闘犬としても知られており、その大きく筋肉質な体は圧倒的な存在感です。
しつけを怠ると噛みつくなどの事件を起こした例もあるほどです。
しかし、本来の性格として従順で頼もしく、人懐っこい一面を持ち合わせてる犬種です。
今回は土佐犬の性格や特徴について、分かりやすくまとめていきます。
ただ怖いと思っている人も、土佐犬について詳しく知ることでイメージは変わりますよ。
主な特徴(性格、サイズ、体格、被毛、寿命)
性格
冒頭にも述べた通り、意外にも、飼い主や慣れた人に対しては従順でおとなしく、人懐っこい性格をしています。
その反面、知らない人や犬に対しては警戒心が強く、攻撃的になる傾向があります。
これは、闘犬としての本来の役割通り、主人の指示をしっかり聞きながら、敵に対しては敵対心を出すことが考えられます。
しっかりと責任を持ったたしつけを行うことで、飼い主に忠実な頼もしいパートナーとして、充実した時間を過ごすことができます。
サイズ
日本犬の中でも大きな体格をしており、大型犬に分類されています。
大型犬の飼い方はこちらの記事をお読み下さい。
体高は約55~60cmです。
体重は一般的には60kgを超えており、範囲としては30~100kg程度
と言われています。
体格
闘犬というだけあり、がっしりと骨太で筋肉質な体をしています。
強靱な顎を持っているため頭が大きく、しっぽは長く、根元の方が太くなっています。
その大きくて頑丈な体を支えるため、足は大きく、衝撃を吸収するために、肉球が分厚くなっているのも特徴です。
被毛
毛色は、
- レッド
- アプリコット
- ブラック
- フォーン
が一般的で、
希に、ホワイトやブリンドルなどがあります。
胸と足に白い斑模様があるものも場合によっては見られます。
毛質は短くて太く、硬いため、お手入れはそれほど難しくありません。
週に3回、丁寧にブラッシングをしてげましょう。
寿命
寿命は平均して10~12年となっています。
最高では18年生きた例もあります。
簡単な歴史(発祥~現在、名前の由来)
土佐犬の起源となる犬は、日本犬の一種である四国犬です。
高知の土佐藩が14世紀頃の鎌倉時代から室町時代にかけて、元々狩猟に使われていた四国犬を、闘犬として用いるようになりました。
当時はまだ今より小柄な、中型犬ほどの大きさをしていました。
オールド・イングリッシュ・マスティフやブルドッグ、セントバーナード、ジャーマンポインター、ブルテリア、グレートデンなどの洋犬との交配により、現在のたくましく凛々しい土佐犬が誕生しました。
耐久力や闘争心を持った、まさに闘うための犬種が明治時代に誕生したのです。
特に、オールド・イングリッシュ・マスティフの容姿の特徴を強く残しているため、土佐犬は海外で「ジャパニーズ・マスティフ」として親しまれています。
現在でも、より強い犬を作るために、様々な犬種と交配している人も見られます。
純粋に闘う犬として強さに特化したその姿に、人々は魅力を感じるのでしょう。
飼うときの注意点、コツ(気を付けたい病気、飼うときの注意点・コツ)
気をつけたい病気
土佐犬は大型犬で体重が重いため、股関節形成不全に気をつけなければいけません。
そのため肥満には十分に気をつけましょう。
もともと太りやすい体質ではないものの、肥満を避けるため、しっかりと運動量とえさの量を管理することが求められます。
また、胸が深く、腸が長いため、胃捻転や鼓腸症にも注意しないといけません。
ここでもやはり食事の管理が必須です。
食事は一度にたくさん与えるのではなく、消化されやすく栄養価の高いものを1日2回以上に分けて与えましょう。
皮膚が弱く、皮膚病にもなりやすいため、皮膚は常に清潔にしておく必要があります。
適度に濡れタオルなどで体をふいてあげると良いでしょう。
飼うときの注意点
家では万が一のことを考えて、専用のケージに入れておく必要があります。
これは鉄の格子で出来ているような非常に頑丈なものでなくてはいけません。
我々の想像を遥かに超える怪力ですから、専門家からアドバイスをもらい、壊れたりしない物を選びましょう。
しかし、本来土佐犬は闘犬であるため、相応の運動を行いストレスを溜めないようにしてあげることが大切です。
散歩は最低でも1日に朝晩2回、1回あたり60分はしてあげましょう。
飼い主には従順で甘えん坊ですが、知らない人への警戒心が強い一面があります。
散歩の際には事故が起こらないよう、人通りや他の人が通らない時間帯を選び、口輪、首輪、胴輪で絶対に自分から離れないようにするなど細心の注意を払いましょう。
二重三重に自分と繋いでおくのが理想です。
子供や女性での散歩は極めて危険です。
力に自信がある成人男性が散歩を行うよう心掛け、さらに万が一に備え、同行する大人がもう一人いるくらいが望ましいです。
また、普段から飼い主によるしつけにより、不必要な場面での攻撃を制御することが重要です。
飼い主がしつけを怠り、中途半端に甘やかしてしまうことで、他の人に危害が及ぶ可能性があります。
責任を持って安全管理を徹底するという強い意志を持ち、しっかりとしたしつけを行うことが重要です。
うまくいかない場合は、有料であってもしつけの専門家に任せることが必須と言えます。
まとめ
土佐犬についていかがでしたか?
強くてたくましい魅力あふれる土佐犬。
忠実で聡明、優しい性格を持つ反面、本来闘犬として飼育されていたため、共に過ごすためには相応の覚悟を必要とします。
責任もって飼育することができるか、自分のライフスタイルに合っているかを飼育前にしっかり考慮しておきましょう。
責任を持ったしつけを行うことができれば、忠誠心の強い頼もしいパートナーになります。
大型犬らしい立派な土佐犬と、安全で楽しい生活を送りましょう。
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