イタリアン・グレーハウンドの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点

イタリアン・グレーハウンドの性格や特徴、飼い方や飼うときの注意点

 

忠実で愛情深く、甘えん坊なイメージのあるイタリアン・グレーハウンド

家族の一員として迎え入れたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか?

短い毛やすらっとしたスタイルを持ち、運動神経などもよさそうなイタリアン・グレーハウンドですが、実際はどんな性格なのか、寒さや暑さへの耐性はあるのかなどについてまとめてみました。

また、その発祥や、名前の由来など歴史についても一緒にご紹介していきます。

 

イタリアン・グレーハウンドの主な特徴

性格

イタリアン・グレーハウンドの性格は、おっとりした内気な性格で、自己主張も少なくのんびりした生活を好みます。

そのため、都会での室内飼いにも向いています。

しかし、その小さい体に似合わず、並外れた体力と持久力を持っているので、日ごろの運動やストレス発散は欠かせません。

 

 

サイズ、体格

イタリアン・グレーハウンドのサイズは、

体高33~38cm、体重は3~3.5kg

まで成長します。

耳は橋が少し垂れており、スマートでほっそりとした体つきをしています。

被毛はなめらかで細く短い毛質をしています。

毛の色は、

  • クリーム
  • ブルー
  • フォーン

の四色があります。

 

寿命

寿命は一般的な小型犬と同様で、13~14年であると言われていますが、近年では愛玩動物の医療が発達したこともあって、長生きする犬も増えてきています。

 

イタリアン・グレーハウンドの簡単な歴史

発祥

イタリアン・グレーハウンドの原産国はイタリアで、現地では「ピッコロ・レヴリエロ・イタリアーノ」として知られています。

古代エジプトだけでなく、ギリシャやローマ、その他ヨーロッパ諸国でも、国の王様や女王様のコンパニオン犬として愛されていました。

猟犬であるフルサイズのグレイハウンドを繁殖させ、小型の室内犬として改良されてきました。

15世紀から19世紀にかけて人気は勢いを落とすことなく、上流階級の間でもトップを争う人気を博しました。

しかし、人気は過激化し、過度な繁殖の影響で、小型のイタリアン・グレーハウンドに健康上の問題が現れ始めました。

絶滅の危機に瀕していましたが、熱心なブリーダーの努力の甲斐もあって、丈夫な体を持った今日のイタリアン・グレーハウンドに戻りました。

 

名前の由来

もともと猟犬であったグレイハウンドをイタリアで小型のコンパニオン犬に改良した際に、「イタリアン・グレーハウンド」という名前がつけられ、そのまま定着しました。

現在日本では「イタグレ」、英語圏では「IG」などの愛称でも親しまれています。

 

飼うときの注意点

気を付けたい病気

イタリアン・グレーハウンドがかかりやすい病気として、「骨折・脱臼」「てんかん」「脱毛症」「進行性網膜萎縮症」「網膜剥離」「甲状腺機能低下症」などが挙げられます。

イタリアン・グレーハウンドはジャンプ力があり、運動神経が良い一方で、手や足が細いため、少しの衝撃で骨折したり、脱臼したりしてしまう可能性があります。

興奮状態になったときなどは、飼い主が落ち着かせてあげることで、予期せぬ事故などによる怪我を防げます。

 

「てんかん」とは、犬種に関わらず、どの医務にも見られる病気ですが、イタリアン・グレーハウンドの発症率は高いと言われています。

「てんかん」になると脳が正常に働かなくなり、脳細胞がショック状態に陥ることで、突発的な発作が起こる病気です。

発作が起こってしまっても、飼い主は基本的にしてあげられることはなく、発作が収まるのを待ってあげることしかできません。

発作が治まれば、命にかかわるような病気ではないため研究も進んでおらず、今のところ予防する方法は見つかっていません。

「脱毛症」は、イタリアン・グレーハウンドなどのブルー系の毛色を持つ犬種によくみられる病気です。

イタリアン・グレーハウンドを家族に迎えるうえで、必ず知っておいたほうが良い病気の一つです。

「網膜剥離」とは、網膜が網膜色素上皮から剥がれてしまう病気で、症状が分かりにくいため、発見が遅くなってしまうことも多いです。

ただし、処置が遅れると、失明してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

また、「進行性網膜萎縮症」は遺伝的な要因で引き起こされる病気のひとつで、徐々に網膜が萎縮してしまうことによって、視力も低下してしまう病気です。

ゆっくり進行するため、早期に気づくことは難しいと言われています。

最後に「甲状腺機能低下症」とは、甲状腺がうまく働かなくなり、甲状腺ホルモンの分泌が低下してしまう病気です。

甲状腺ホルモンが低下して代謝が弱まってしまったときの症状としては、むくみや脱毛が見られます。

 

まとめ

イタリアン・グレーハウンドはサイトハウンド犬の一種でありながら、小型で飼いやすく、一軒家ではもちろん都市部のマンションなどでの飼育も可能な犬種です。

飼い主には忠実でトレーニングも楽しんで行うことができるでしょう。

ただ、寒さには弱い犬種ですので、寒い地域での飼育や冬の間の温度調節にはしっかり注意を払ってあげてください。

そうして、お互いに信頼関係を気づけた時には、きっとあなたにとって、生涯の最高のパートナーとなってくれます。

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