新種登場?ホワイトシェパードの歴史や飼い方、特徴など
シェパードと聞くと、黒い背を持ち、腰を低くした独特の姿勢、警察と共に活躍をする警察犬。・・そのようなイメージを誰もが抱くでしょう。
ご存知の通り、シェパードは数ある犬種の中でトップクラスに知能が高いことから様々な場面で高度な活躍を見せています。
実はここ最近このシェパードに真っ白な被毛を持つタイプが誕生し話題になっています。
その凛々しい佇まいは圧巻で、シェパードの勇ましい姿を受け継ぎ、高貴な純白を纏った”ホワイトシェパード”と言われるこの犬はどのような犬なのでしょうか。
今回は様々な説が唱えられているホワイトシェパードに注目をしてみましょう。
その特徴、歴史とともに、ホワイトシェパードの飼い方をまとめました。
ホワイトシェパードはどんな犬種?
シェパードと言えば誰もが思い浮かべる姿は”ジャーマンシェパード”といい、ドイツ原産の犬種です。
実はジャーマンシェパードも繁殖の過程でごくまれに白色の個体が誕生していたという記録があります。
ただこのホワイトシェパードの白色は遺伝的な突然変異であるとも言われ、決して故意に誕生させたものではありませんでした。
近年、注目を集めているホワイトシェパードは実はスイスを原産として、正式名称は「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」と言います。
別血統ではアメリカやカナダを原産とするホワイトシェパードもいます。
これらをすべてまとめて現在ではホワイトシェパードという通称が用いられています。
ホワイトシェパードのサイズは国内の血統証発行団体であるJKCによると、
- 体高 牡:60~66㎝ 牝:55~61㎝
- 体重 牡:約30~40kg 牝:約25~35kg
と定められています。
ただホワイトシェパードにはこの団体以外にもいくつかの団体があり、それぞれの団体によって基準とする数値が違っています。
ホワイトシェパードの歴史
実はホワイトシェパードはジャーマンシェパードの中の個体の1つとして古くから誕生していたという記録があります。
当時は番犬に適さないという理由から、正式な犬種としての登録はされずにいました。
しかし大変美しい被毛や高い知性、優れた身体能力はとても魅力的で、1912年にはアメリカ合衆国に輸入され、その後その子孫がスイスに渡ったとされています。
このことがきっかけになりスイスで継続した繁殖が始まり、ヨーロッパで広く人気を集めるようになりました。
そのためスイスで新犬種として認定がされ、スイス原産の犬種として認知されています。
日本には1990年代に輸入されたことが始まりとなり、注目が集まりました。
ただ外見の美しさはあるものの、内面はシェパードそのものですから、一般家庭のペットとして飼うには様々な意見があります。
日本ではホワイトシェパード協会が設立され、個体の管理に取り組んでいます。
ホワイトシェパードはペットに不向き?
ホワイトシェパードは一般的な大型犬に比べとても知能が高く、分別のつく犬種です。
飼い主にはとても従順で穏やかな生活を送ることが出来ます。
そのため中にはホワイトシェパードには全くの危険性がないと考える方もいるでしょう。
しかし飼い主の前では従順であっても、内面にもつシェパード特有の気質は決して油断してはいけません。
特に子犬のうちは悪気のない行為や単なるいたずらが相手に過度なダメージを与えてしまうこともあります。
飼い主を守りたいという勇敢な気持ちが裏目となり、第三者を敵と勘違いし、突然噛みつくこともありますから、注意が必要です。
またその大きな外見から周囲に恐怖心を与えることもあります。
どんなに温厚で飼いやすいと言われる場合でも、犬の飼育に十分な知識と経験の無い方が安易に飼える犬種ではないことを知っておきましょう。
ホワイトシェパードに必要な運動量
ホワイトシェパードは警察犬として、災害救助犬として過酷な環境で過ごすことの出来る体力と精神力を持ち合わせています。
一般家庭のペットとして暮らす場合、彼らがストレスや欲求不満、退屈さをため込まないように工夫が必要です。
日々の散歩も飼い主の歩調に合わせてゆっくり歩く程度では到底足りません。
時間で言えば、1回の散歩につき1時間程度は必要になります。
回数は最低でも1日2回、出来れば3回です。
かといって安易にドッグランへ連れ出せば、他犬を攻撃してしまう危険性もあります。
知力、体力を共に満足させることの出来る方法を考え、継続して取り組むことを心掛けましょう。
家族だけでは到底難しいことですが、シェパードの訓練に携わる方やアジリティー施設を持つ方などと交流を持つことで、お互いに協力しあい、課題を解決してゆくとよいでしょう。
ホワイトシェパードとの生活で考えるべきこと
ホワイトシェパードはその外見的なイメージとサイズの大きさから、様々な制約を受けることがあります。
中でも困るのは、ペットホテルやトリミングショップの利用を断られてしまうことです。
シェパードは飼い主にはとても従順なものの、飼い主以外には横柄な態度を見せることもあります。
そのため危険性があると思われ、サービスの利用自体を断られてしまうのです。
また中には設備の面からシェパードを受け入れることが出来ないという店舗もあります。
もしもの事も考え、自宅近辺でシェパードの受け入れが可能なペットホテルや動物病院を把握しておくことをおすすめします。
また訓練所の中には、ペットホテル同様に預かりを引き受けてくれる施設もあるので、合わせて調べておくと安心でしょう。
まとめ
ホワイトシェパードという犬種のことは分かっていただけましたか?
警察犬にもなっているシェパードですから、頭もよく優秀ではあるものの、その体格から扱いずらいと評されることがあります。
運動神経抜群で力もあることから、飼う場合は注意が必要です。
子供での散歩は危険でしょう。
また、ホワイトシェパードは楽しく遊んでいるつもりの甘噛みが大怪我につながることもあります。
そういった意味ではやはり扱うのは難しい犬種にはなりますが、しっかりとしつける事で危険は回避できます。
教える事を覚えられる利口な犬ですし、その純白の体は優美で魅力の方が多い犬種であることは間違いありません。
日本国内に存在する頭数も非常に少なく、希少な犬でもあります。
是非そんなホワイトシェパードと暮らしてみてはいかがですか?
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