ペキニーズの性格や特徴、歴史など。飼い方は?
シーズーやマルチーズと時に間違われてしまうこともあるペキニーズをご存知でしょうか?
サイズはシーズーよりもやや小柄で、顔立ちはマルチーズよりも鼻が低く、ぺちゃんとした顔立ちです。
とても穏やかな性格で手触りのいい被毛を持つペキニーズを詳しくご紹介させていただきます。
ペキニーズはどんな犬種?
ペキニーズにとは日本ではさほど飼育頭数の多い犬種ではないので、知らなかったという方も多い犬種です。
最近は真っ白な被毛をもつタイプが人気ですが、元祖のペキニーズは茶色がかった毛色が特徴です。
国内の血統証発行団体によるとスタンダードと呼ばれるサイズは
「牡は5kgを超えてはならず、牝は5.4kgを超えてはならない。」と定められています。
背丈が低いことから、小柄に思われることも多いものの、実際に抱き上げると想像以上に重いこともこの犬種の特徴です。
シーズーとはまるで違う歴史を持つ犬種
一見するとよく似ていることから、シーズーと勘違いされてしまうことも多い犬種がペキニーズです。
でも実はこの犬種の歴史は大変古く、ラマ教の教主ダライ・ラマによって紀元前秦の始皇帝をはじめとし歴代の皇帝に貢物として贈られていたと言われています。
記録として確認できるものでは、8世紀の唐の時代に存在していた記録が最古とされています。
ただ当時は大変貴重な存在としてあがめられていたことから、一部の王族のみが所有する犬とされ、公開されていない歴史もあるのではとも言われています。
その後、1860年の阿片戦争の際に中国と戦ったイギリスが王宮に残されたペキニーズを自国へ連れ帰ったことがきっかけで、この犬の存在が広くヨーロッパに広まったとされています。
ペキニーズのように鼻が低く、豊富な毛量を持つ犬種は中国原産の犬に多くみられる特徴です。
当時のヨーロッパにはこのような顔立ちの犬種が珍しかったことから、一気に人気に火が付いたとも言われています。
ペキニーズに必要なお手入れは?
ペキニーズの特徴の1つにまるでライオンのたてがみとも言われる豊富な被毛があります。
とても毛量が多いものの、一定の長さで抜け変わり、定期的なカットは必要ありません。
この点はよく似ているシーズーとは大きく違う点です。
ただ毛量が多いので、定期的なブラッシングは欠かせません。
家庭で習慣的に必要となるお手入れは
- シャンプー
- ブラッシング
- 耳掃除
- 爪切り
- 肛門腺絞り
です。
カットが必要ないので、自宅ですべて済ませることも可能ですが、毛量が多いのでシャンプー後の生乾きには注意が必要です。
ペキニーズが注意すべき病気は?
ペキニーズは毛量が多いことから、異変や不調の早期発見が難しい犬種でもあります。
日ごろから
- 食欲
- 便の状態
- かゆみの有無
- しこりの有無
などをこまめに気にかけてゆきましょう。
また中には先天性の心臓疾患や呼吸器疾患を抱えていることもあります。
短鼻種特有の息遣いや歯の不正咬合などから加齢とともに不調が現れることもあります。
また6歳を超えシニアと呼ばれる年齢に差し掛かると、徐々に眼球の白濁が進み白内障や緑内障を発症することも多くなります。
ペキニーズの抱える病気は予防や治療で回避出来るものばかりではありません。
日ごろから適度な運動と食生活に注意し、病気の発症を遅らせること、早期発見をすることを意識しておきましょう。
ペキニーズに必要な運動量は?
ペキニーズは元来の愛玩犬です。
そのため豊富な運動やスポーツをさせる必要はありません。
しかしとても知能の高い犬種なので、適度な外出でストレス発散をさせることは心掛けてあげましょう。
室内にこもり切りの生活では退屈さから問題行動につながることもあります。
またメスに比べオスは食欲が旺盛になりがちです。
望むがままに与えてしまうことで、肥満につながるリスクもたかまります。
適度な運動とストレス発散は肥満予防にも効果的です。
散歩だけでなくレジャーや旅行、ドライブにと積極的に連れ出してあげましょう。
ペキニーズを家族に迎えたい時は?
ペキニーズはとても温厚で飼いやすいと人気の犬種ではあるものの、国内の飼育頭数が減少していることから、なかなかペットショップの店頭で見かける機会は少ないでしょう。
もしペキニーズを家族に迎えたいという場合は
- ペットショップに取り寄せを依頼する
- 繁殖、販売を手掛けるブリーダーに直接相談をする
という選択肢があります。
ただいずれの場合も、希望を出した即日に出会えるものではありません。
場合によっては数か月待つこともあると理解しておきましょう。
ペキニーズは豊富な毛色のバリエーションがあります。
一番人気は真っ白な毛色ですが、元来の茶色や数色が混ざったパーティカラーも希少性から注目を集めます。
家族に迎える時は、このような点も踏まえ検討してみると楽しみが広がるでしょう。
まとめ
とても温厚で小柄なペキニーズは、小さな子供や高齢者のいるご家庭でも飼いやすい犬種です。
家族に迎える際は万全の準備を整えてあげましょう。
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