適度に甘やかすヨークシャーテリアの飼い方&しつけとかかりやすい病気3選
甘えるのが大好きでずっと飼い主さんと居たいヨークシャーテリアですが、飼い方を間違えると手が付けられない犬になってしまいます。
ヨークシャーテリアを上手に甘やかす飼い方のコツとしつけ方、そしてかかりやすい病気を紹介します。
サークル必須!でも留守番は短めの飼い方がお勧め
ヨークシャーテリアは室内飼い必須で、散歩も快適な日以外はナシでいい犬です。
ですが、必ずサークルを使って飼うようにしてください。
特に留守番をさせる時はサークルに入れてから出掛けましょう。
そうでないと寂しさからくるストレスで家中を荒らし回ったり、あちこちに粗相をするなど、困った行動を取ってしまいます。
短くていいので毎日サークルの中で過ごす時間を作り、夜もサークルの中で寝る習慣を付けておきましょう。
そして、飼い主さんの姿が見えない時間を毎日の生活の中で作って「一緒にいないこともある」と覚えさせましょう。
もちろん、一緒に居る時はたくさん抱っこし、撫でて甘やかしてあげてください。
でも、サークルの中で過ごす時間も作ります。
こうすることで「飼い主さんは大好き!いっぱい抱っこしてもらう!でもお留守番も頑張る!」という犬に育てるのです。
ただ、長時間の留守番は苦手です。長く家を空けることがある場合は、時間をかけて留守番に慣れさせてください。
突然、長時間放置されるとストレスを抱えてしまうので注意してくださいね。
聡明で物覚えがいいのでしつけやすい
ヨークシャーテリアは小さいですが、賢くて強い心を持つテリアの気質をしっかり持っています。
ヨークシャーテリアは物覚えがよくて、しつけやすい犬なんですよ。
甘やかして思いっきり可愛がってあげるのも大切ですが、人の食卓から食べ物をねだるとか、散歩中に拾い食いするとか、人に向かって吠えるといったことはしっかりダメと教えてあげてください。
ヨークシャーテリアは賢いあまり「怒られないならいいや!」とずるい考えを持ってしまうことがあります。
ストレスを発散するために好き放題してしまうこともあるので、ワガママ放題にならないよう子犬の頃からしつけてください。
しっかりしつければ、甘えん坊でも分別がつく聡明で美しい子に育ってくれますよ。
散歩は少なめ&室内で一緒に時間を過ごそう
犬を飼う時に気になるのが散歩ですよね。
犬は毎日朝夕の散歩がいる、と考えるのが一般的です。
しかし、ヨークシャーテリアは家の中を自由に歩けるなら散歩が必要無い犬です。
梅雨の時期や真夏の暑い日、雪が降る寒い日などは外へ出さない方がいいんですよ。
長い毛が汚れたり、茂みなどで引っかかったりすることがあるので散歩コースも注意が必要です。
散歩から帰ったら毛の汚れを丁寧に拭き取り、ブラッシングで引っかかっているゴミを取り除いてあげてください。
寄生虫が付いてしまうこともあるので注意してくださいね。
散歩は気分転換や他の犬と遊ぶため、そして知らない人に慣れるために連れ出すのはいいのですが、それほど長い時間は必要ありません。
家の中で一緒に時間を過ごし、甘えたい心を満たしてあげてください。
一緒に居る時間を長くしたい犬なので、働いていて長い時間留守にする飼い主さんにはあまりお勧めできません。
コートをケアして美しくカットしよう!
ヨークシャーテリアの魅力はなんと言ってもその美しいロングコートです。
この美しさを最大限に引き出すため、毎日、ブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングにはスリッカーブラシを使います。
まず、毛のもつれなどを手で解し、皮膚にスリッカーブラシが当たらないようにしながら丁寧にゆっくりと毛を梳いてください。
ブラシがうまく通らない所は毛を引っ張らずに優しく解します。
毛を引っ張ると痛がってブラッシングを嫌がるので注意してくださいね。
ヨークシャーテリアのブラッシングでは、ブラッシングスプレー(グルーミングスプレー)を使うのもお勧めです。
特に冬場は静電気が起きやすいのでスプレーを使うといいですよ。
スリッカーブラシが終わったらコームで梳きます。
そして頭の上の毛はまとめてリボンで結んでおきましょう。
そうすると目や耳に入ったり、毛がもつれたりするのを予防できます。
ブラッシングをしない日があると毛玉ができやすく、ブラッシングが難しくなってしまうので、毎日最低1回は必ずブラッシングしてください。
そして、ヨークシャーテリアの毛を美しくカットするのもいいですよ。
全ての毛を長く伸ばして引き摺るようなスタイルが非常に美しいのですが、飼い主さんのお好みでカットもアリです。
- テディベアカット
- ライオンのようなカット
- シュナウザーのようなカット
- ミッキーマウスのようなカット
- サマーカット(全体の毛を短くカット)
毛が長いのでヨークシャーテリアはかなり自由にカットが楽しめます。
飾り毛をどう活かしてカットするのか、トリマーさんに相談しながらお好みのスタイルを楽しんでください。
ヨークシャーテリアが注意したい病気3選
ヨークシャーテリアは病気に強く、特別注意しないと危険!という病気はありません。
ただ、次の3つは注意してください。
膝蓋骨脱臼
多くの小型犬が注意しなければならない膝蓋骨脱臼は、ヨークシャーテリアも注意が必要です。
飼い主さんの膝やソファ、椅子の上から飛び降りて膝の部分の骨が脱臼することがあります。
また、フローリングで足が滑って脱臼することもあります。
玄関や階段から誤って落ちて脱臼することもあるので注意してください。
膝蓋骨脱臼は、膝の上に抱いたら飼い主さんが下ろすまで動かない、ソファやイスに登らない、玄関や階段などの大きな段差がある場所にはゲートを設置するといった工夫で防ぐことができます。
飼い主さんが予防できる病気なので注意してくださいね。
レッグ・ペルテス病
レッグ・ペルテス病は大腿骨頭という部分に血液がうまく流れなくなって骨頭が変形したり壊死したりする病気です。
この病気になるとヨークシャーテリアは抱っこなど触られることを嫌い、酷い時には飼い主さんに噛みついてしまうこともあります。
子犬を飼い始めて直ぐにこの病気になることもあり、生後一年以内は特に注意が必要です。
原因は分かっていませんが、治療は経過を見守る方法もありますが、重度の場合は手術で壊死した部分を切り取って関節を作り直す方法をとります。
手術後のリハビリが必要ですが、歩けなくなることはあまりありません。
気管虚脱
気管虚脱は気管を支えている靱帯や軟骨などの力が弱くなってしまって気管が潰れてしまう小型犬に多い病気です。
肥満や加齢が原因と言われていますが、遺伝的な要因も考えられます。
発症するとゼイゼイと喘ぐような呼吸をしたり、咳を繰り返したり、運動や散歩を嫌がるようになります。
環境がいい室内で安静にし、薬で気管を広げたり咳を抑えたりする治療をします。
完治は難しいので、できるだけ愛犬に合った生活を送ってあげる必要があります。
まとめ
ヨークシャーテリアは抱っこしてたくさんスキンシップをはかりたい犬ですが、サークルを使って少しくらいは飼い主さんと離れる時間も作るようにしましょう。
そうすれば、短いお留守番ができるようになるので、飼い主さんも行動しやすくなります。
物覚えがいい利口な犬なので、しつけは簡単。ルールを決めてダメなことはダメと教えて分別が付く犬に育ててください。
散歩は短くていいので、室内で一緒に過ごす時間をたくさん作ってくださいね。
ヨークシャーテリアは毛の美しさが最大の魅力ですから、毎日ブラッシングを続けてください。
飼い主さんのお好みでライオンカットやシュナウザーカットを楽しむのもいいですよ。
膝蓋骨脱臼やレッグ・ペルテス病、気管虚脱といった病気に気を付けながら、ヨークシャーテリアと時間を共有する楽しみを満喫してくださいね。
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