チワワは散歩が不要?チワワの飼い方やしつけと注意したい病気5選
小型犬のチワワはペットショップで「お散歩が要らなくて飼うのが楽ですよ」と言われることがありますが、本当に散歩が要らないのか不思議に思った方も多いでしょう。
チワワの飼い方やしつけ方、注意したい5つの病気について紹介します。
散歩は不要?チワワの飼い方のポイント
チワワは小型犬で、家の中を一日中自由に歩き回れる状態にしておけば散歩をしなくても大丈夫と言われます。
運動量はそれほど多くなくても大丈夫な犬種なんですね。
ただし、犬の散歩には「運動」以外に次のような意味があります。
- 気分転換
- 臭いを嗅ぐ本能を満たす
- 他の犬達との交流
- 縄張りを持ちたい、縄張りを見回りたい、という欲求を満たす
- 車や音など、人の社会に慣れるという社会化のトレーニング
運動以外にもこうした理由や意義があるので、チワワも毎日朝夕30分ずつくらいは散歩をしてあげてください。
ただ、大雨や雪、猛暑といった日は外に出ない方がベターです。
そういう時はペットOKのお店に連れて行って気分転換したり、臭いを嗅ぐという本能を満たしたりしてあげてください。
また、チワワを飼う時はリビングなどの一画をサークルで囲って愛犬専用の場所を作ってあげてください。
中にクレートを置いてクレートを寝床に使うのもお勧めです。
チワワはとても賢く、リーダーになって家族を導きたい!という欲が強い犬種です。
ですから「人よりも強い!」と思い込んでしまうと飼い主の指示を全く聞かない犬になることがあります。
人と犬が住むスペースを分け、サークルの中で過ごす時間を作って「犬と人は同じでない。犬は飼い主の言うことに耳を傾ける」という癖を付けておきましょう。
クレートを寝床にしておくと、病院などに連れて行く時でもクレートの中でリラックスでき、ストレスを感じさせずに済みます。
チワワ賢くて心が強いので、けじめをつけて子犬の頃からしつけないと手に負えなくなることがあります。
可愛いですが甘やかしすぎないようにしたいものです。
しつけは子犬の頃から!チワワをしつけるコツ
飼い方のポイントでも紹介しましたが、チワワを飼う時はサークルを使って住むスペースを分けておきましょう。
一定時間はサークルの中で過ごさせて飼い主に心を依存させないようにします。
分離不安という病気になると片時も離れられなくなり、飼い主が見えなくなるだけで強い心的ストレスを抱える可哀相な犬になってしまいますから注意してください。
そして、子犬の時から「待て」「来い」「座れ」といった指示が聞けるようにトレーニングしてください。
アイコンタクトを大切にし、教えたことができたら盛大に褒め、時にはご褒美のおやつをあげる、ということを繰り返して飼い主さんの指示を聞けるようにしてください。
チワワは賢いです。
フードを持っていることもすぐ察知しますし、もらえる!と分かったら褒めて貰える行動を喜んでとります。
飼い主さんのことが大好きで、一緒に居ることが好きな犬種ですから、叱ることはせず、失敗は無視して褒めて育てるトレーニングでしつけていきましょう。
チワワが気を付けたい病気5選
飼いやすいチワワですが、いくつか注意したい病気があります。
代表的な病気を5つ紹介しますので注意し、あれ?と思ったら動物病院にかかってくださいね。
水頭症
水頭症は完治が難しい先天的な問題が大きく関係している病気です。
何らかの原因で脳が圧迫され、脳がうまく働かなくなって全身に異常が出ます。
圧迫される脳の場所によって、麻痺や視力低下、認知症、視力障害など様々な症状が出ます。
頭蓋骨の中で脳を守るためにある脊髄液が増えすぎて脳を圧迫しているので、薬を飲んで脊髄液を減らす治療を行います。
ただ、薬の効果は一時的。現段階では完治させることが難しい病気です。
場合によっては短命で終わることもある、怖い病気です。
膝蓋骨脱臼
室内飼いの小型犬が特に注意したい病気が膝蓋骨脱臼という、膝の骨が脱臼してしまう病気です。
室内飼いだとソファーや椅子の上からジャンプすることもありますし、階段から落ちる事故もあります。
小型犬の場合はちょっとした段差でも膝蓋骨脱臼になるケースがあるので注意してください。
高い場所にはできるだけ登らせないしつけが必要です。
また、技を覚えるためにジャンプを繰り返すようなことも止めましょう。
チワワの足の骨は飼い主さんが守ってあげてください。
緑内障
緑内障というのは目の病気です。
目の中の液体の量が異常に増えてしまって眼圧が高くなり、視神経に支障を来してしまいます。
視野が狭くなったり、瞳孔が開いたままになったり、目が緑や赤く見えるようになります。
最悪の場合は失明することもあります。
緑内障以外の目の病気が原因の時はその病気の治療を行います。
原因が不明の場合は目薬で眼圧をさげるようにしますが、手術が必要なこともあります。
気管虚脱
気管虚脱は気管が何らかの理由で潰れてしまい、うまく呼吸できなくなる病気です。
気管を覆う軟骨が生まれつき弱かったり、気管の回りの筋肉が弱ったりすることで気管が潰れてしまうのです。
呼吸がうまくできなくてゼーゼー言ったり、咳が出たり、運動や散歩を嫌がったり、寝転がる姿勢を頻繁に変えたりする様子が見られます。
気管を広げる薬を飲んだり、重症の場合は手術をすることもありますが、完治が難しいのが現状です。
少しでも呼吸しやすいような姿勢を取らせたり、暑さを避けるために過ごしやすい室温を保ったり、日常的なケアが必要です。
僧帽弁閉鎖不全症
心臓の弁が正常に働かず、全身に流れる血液量が減ってしまって酸素や栄養を体の隅々に運べなくなる病気です。
心臓の弁の働きが悪くなる原因は先天性のものや病気が考えられますが、年齢も原因になります。
年齢を重ねれば重ねるほど重症化するリスクがあります。
最初は自覚症状がないのですが、徐々に運動や散歩で荒い息をするようになり、咳が出たり、夜~朝にかけて症状が重くなったりします。
重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。
薬を使って症状を和らげたり、運動を避けたり、水分や塩分に配慮した食生活を送る必要があります。
治すための手術もありますが、チワワの心臓はとても小さいため高い技術が必要な手術になります。
手術ができる獣医師が限られる上、人間の心臓手術と同じような設備が必要なので対処できる動物病院は限られています。
完治させるのが難しい病気です。
人気急上昇中!チワワミックス犬!
可愛いくて人気が高いチワワですが、今はチワワミックス犬の人気が高まっています。
チワワミックス犬とは、その名の通りチワワと他の犬種を交配して生まれた犬のことです。
チワワの魅力と、他の犬種の魅力を併せ持っている上、雑種強勢という特徴があって病気にかかりにくいメリットもあります。
代表的なチワワミックス犬を紹介しましょう。
- チワックス:チワワ×ミニチュアダックスフンド
- ヨーチー:ヨークシャーテリア×チワワ
- ポメチワ:ポメラニアン×チワワ
- チワプー:チワワ×トイプードル
- チワマル:チワワ×マルチーズ
チワワミックス犬は実際に生まれてみないと二種類の犬種の特徴をどこにどれだけ受け継いだか分かりません。
みんなが「かわいい!」と絶賛する見た目の子もいますが、「ちょっと残念だったかも」という子もいます。
こればっかりは運次第ですね。
チワワミックス犬には血統書も付きませんし、純血種ではないので安価に家族に迎え入れられることもメリットの1つです。
病気になりにくく、二種類の犬種の良いとこ取りなのでお得かもしれません。
まとめ
チワワは運動量の面では散歩は不要ですが、臭いを嗅ぐ本能を満たしたり、社会性を身に付けたりするために散歩が必要です。
散歩ゼロ!というのは避けましょう。
また、チワワは賢くて気持ちが強い犬なので、子犬の頃からしつけるようにしてください。
そうでないと「自分が一番強い!」と勘違いしてしまった暴君になることがあります。
そして、チワワには気を付けたい病気があるので定期的に健診を受けて注意するようにしてください。
なお、病気に強い特徴を持つ「チワワミックス犬」もいますから、購入する時はチェックしてみるといいですよ。
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