トイプードルがかかりやすい病気7選&家でできる予防法と病院費対策
初めての人でも飼いやすく15年以上生きることもあるトイプードルですが、いくつか気を付けたい病気があります。
トイプードルが注意したい7つの病気と家でできる予防法、そして全額負担となる病院費対策を紹介します。
トイプードルがなりやすい病気トップ7
比較的飼いやすいトイプードルにも注意したい病気があります。
元気いっぱいで快活!古くはサーカスなどで芸達者な様子を見せてくれていたトイプードルは病気になると動くことができなくて強いストレスを感じてしまいますから、次のような病気は充分注意して早期治療を行ってください。
何と言っても、大事なことは早期発見早期治療です。
1.膝蓋骨脱臼
これは文字の通り、膝にある蓋のような骨が脱臼する病気です。
俗に「膝の皿」と言われている骨が本来の位置からずれることで起こります。
トイプードルはジャンプするのが得意ですし、立ち上がっておねだりするのも上手です。
毎日何度もジャンプしていると膝蓋骨を脱臼しやすいので注意してください。
膝蓋骨脱臼になると、歩き方がいつもと違う、足を地面に付けたがらない、足を持たれるのを嫌がるなどの症状が出てきます。
痛みを感じているような様子が見られたらすぐ動物病院へ行きましょう。
手術で骨の位置を戻してあげれば治ります。
2.レッグ・ペルテス病
レッグ・ペルテス病は子犬に多く起こる病気です。
十分な量の血液が大腿骨頭という部分に届かなくなって骨が壊死してしまう病気です。
最悪の場合は足を切断することになってしまう可能性もあり、非常に危険な病です。
どうして血液がうまく届かなくなるのか詳細は不明ですが、ホルモンの働きの異常や栄養障害などが原因と考えられています。
症状は痛みです。
歩き方がおかしかったり、触れられると鳴いて嫌がったり、常に落ち着きがなく震えていたり、うめき続けていたり、痛みに耐えているような仕草が見られたら病院へ行ってください。
レッグ・ペルテス病は症状が軽ければ安静にして痛みを止める薬を飲めば大丈夫です。
ただ、症状が進行すると壊死した部分を切除する必要が出てくるので注意してください。
3.脂漏症
脂漏症というのは肌が異常にカサカサになったり、脂っぽくなって毛までベトベトしたりする皮膚の病気です。
皮膚から分泌される脂分が多すぎたり不足したりして起こります。
原因は脂肪分が多すぎる食生活だったり、脂肪分が不足していたり、アレルギーや寄生虫による皮膚炎、ホルモンの働きの異常など様々。
完治することが非常に難しい病気で、食事の内容を見直したり、薬浴したりして対処療法を続けることになります。
4.クッシング症候群
クッシング症候群とは副腎皮質機能亢進症という病気で、副腎皮質から分泌されるホルモンが多すぎて全身に異常が出る病気です。
具体的な症状は左右対称の脱毛だったり、食欲が止まらなくなったり、水を異常に多く飲んだり、皮膚の状態が悪くなって黒ずんだりお腹が垂れ下がったりします。
病気の治療で副腎皮質ホルモンの薬を飲んでいる場合は服用を控えたり、副腎皮質の働きを抑える薬を一生飲み続けたりする方法で治します。
また、症状によっては手術で副腎皮質を切除することもあります。
5.眼瞼内反症
読み方が難しいのですが「がんけんないはん症」という病気です。
これは通常はまぶたが外に向かって反っているのに、内側に向かっているため睫毛が目に当たってしまう病気です。
睫毛や体毛が目に当たると頻繁に目を擦ってしまったり、眼球に傷が付いたり、結膜炎や角膜炎の原因になります。
目やにや涙が増えたり、目を気にする様子が頻繁に見られたりしたら目をよく観察してみてください。
睫毛を抜いて目薬で眼球の炎症を抑えたり、手術で内側に入ってしまっているまぶたを治したりして治します。
6.外耳炎
外耳炎は耳の外耳の部分に起こる炎症のことです。
垂れ耳の犬に多い病気で、耳の中の湿度が高くなったり耳垢が溜まって細菌が繁殖したりして起こります。
症状は耳の痒みや臭いにおいです。
においに関してはそこそこ強烈なにおいがします。
犬が頻繁に耳を擦ったり、耳の臭いが気になったりするようなら外耳炎を疑ってください。
治療は耳垢を取り除き、耳毛を切って通気性を良くしたりしてから抗生物質を塗ります。
7.白内障
年齢を重ねて来たトイプードルに多いのが白内障です。
目の中にあるレンズが白く濁ってしまう目の病気です。
症状としては、視力が低下し、物にぶつかったり、動くことを嫌がるようになったりします。
主な原因は老化ですが、糖尿病や中毒、交通事故などで発症することもあります。
手術もあまり効果がなく、治療は難しいのが特徴です。
日常生活で感じている不自由さを飼い主さんがサポートしてあげる必要が出てきます。
毎日のボディケアで病気を早期発見!
病気を完全に防ぐことは難しいのですが、毎日ボディケアをこまめにしていると症状に早く気付くことができます。
多くの病気は早期に発見してできる限り早く治療を始めると簡単・短期間で完治することがよくあります。
ブラッシング、爪切り、歯みがき、耳の掃除、トリミングといった毎日のケアをしながら体の様子を観察し、気付いたことがあったら日常的にメモして獣医師に相談するようにしてください。
健康の記録や小さな変化が病気の発見に繋がりますよ。
食事の管理で病気を予防
もうひとつ、病気の予防で大切なのが食事です。
トイプードルは遊ぶのも大好きですが、食べるのも好きです。
トイプードルにおやつは不要です。
総合栄養食というフードを通常の食事にして1日のカロリー量を守った食生活を送りましょう。
トイプードルはかわいくて芸達者なので、ついついおやつをあげたくなります。
しかしおやつはカロリーオーバーの原因になるだけでなく、糖分や脂肪分が過剰になる原因になります。
おやつをあげる場合は、通常の食事の量を減らしてカロリーを調整し、種類をうまく選んで糖分や脂肪分が過剰にならないように注意してください。
病院費は計画的に貯めておこう
動物病院での治療費は人の病院と違って飼い主さんが全額を負担しなければなりません。
また、独占禁止法により動物病院間の自由競争が認められているため、治療費なども動物病院が自由に決められることになっています。
ですから、治療してもらった動物病院で請求された額を丸々飼い主さんが払う必要があります。
この費用が結構大きな額になるんです。
この費用をまかなうために「ペット保険」に入る人もいれば「毎月、一定額を積み立てておく」という人もいます。
保険派、積立派、どちらでもいいので、必ず費用を準備しておくようにしてください。
シニアになればなるほど病院費が必要になります。
ある日突然20万円以上の請求が!ということもあるので、子犬のうちから準備しておきましょう。
まとめ
飼い主さんの力でしっかりと予防と対策をしましょう。
トイプードルが注意したい病気がありますが、日常的なボディケアで早く異常に気付くことができれば早く治療することができます。
痛みや臭い、肌の状態などを日々チェックして異変に気付ける飼い主になってください。
また、食事の管理も飼い主さんの大切な役目です。
愛犬の健康は自分が守る!という意識で突然の出費にも困らないよう準備するようにしてくださいね。
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