抜け毛が多いのは?犬の毛の違い。シングルコート、ダブルコートとは?
屋外で飼うときと比べて、室内で犬を飼う際に気になるのが抜け毛の量ですよね?
愛犬家同士の話の中で必ずと言っていいほど出る話題が抜け毛の話です。
掃除の回数や掃除のコツ、ブラッシングのことまで内容は様々あります。
見た目と違い抜け毛が少ない犬種もいれば、その逆に見た目からは想像できないレベルで抜け毛が多い犬種もいます。
それは、シングルコート、ダブルコートという被毛の構造のタイプによって大きく変わってくるのです。
シングルコート、ダブルコートの違いから、抜け毛の少ない犬種までお話ししていきたいと思います。
是非、参考にしてみて下さい。
被毛とは
被毛とは、体を覆っている毛のことです。
人間は1つの毛穴に基本的には1本の毛しか生えませんが、犬は1つの毛穴に数本の毛が生えます。
役割
- 皮膚を外傷から守る
- 皮膚を乾燥から守る
- 水などをはじく
- 病原体の侵入を防ぐ
- 体温の調節をする
人間と比べ、犬は皮膚が薄いため、被毛は様々な役目を担っています。
意味があっての被毛ですから、トリミングなどで極端に刈ってしまったりするのは避けましょう。
オシャレに可愛くしたくて、奇抜なカットをしている犬を見かけることがありますが、犬には優しくありませんので注意が必要です。
長さ
- ロング(長毛)
ゴールデンリトリバー、プードル、ヨークシャーテリア、パピヨン、マルチーズなど
- ショート(短毛)
シュナウザー、パグ、ブルドッグ、柴犬、ミニチュアダックス(スムース)など。
※ミディアムという中間の長さにさらに細分されることもある
特殊な毛質
直毛以外にも特殊な毛質もあります。
- ワイヤーヘアー(ブロークンヘアー)
少し硬くごわごわした毛質です。
ブラッシングをするのは難しく、”プラッキング”と言われる絡まっていたり、抜けかかっている毛を手で取ってあげる方法になります。
”プラッキング”とは、英語で「引き抜く」の意味があります。
- カーリー
いわゆる「巻き毛」の被毛を指します。
実は撥水性に優れており、非常に乾きやすいという見た目とは逆の性質を持っています。
ブラッシングは簡単ではありませんが、専用のトリートメントなどを併用することでやりやすくなります。
- コーデッド
”コード”つまり、紐(ひも)のような被毛のことを指します。
体に紐が垂れ下がっているかのような見た目をしています。
しかし、これは生まれた時からこのような被毛という事ではなく、ロングヘア―が徐々に絡まって形成するのであくまでロングヘア―だとされることもあります。
シングルコート、ダブルコートとは?
結果から言ってしまうと、シングルコート、ダブルコートとは”オーバーコート”と言われる上毛があるかないかという違いです。
シングルコート(単毛)
オーバーコート(上毛)が殆ど無く、ほぼアンダーコート(下毛)のみの被毛構造になります。
オーバーコートは防寒の役割を担っている為、オーバーコートが無いシングルコートの犬種は寒さに弱いことになります。
そのため、寒い地方が原産の犬種はダブルコートになっています。
逆に暖かい地方が原産の犬種はシングルコートが多いです。
シングルコートの犬の暑さ対策は毛を短くしてあげる事になります。
ダブルコート(二重毛)
オーバーコート、アンダーコートの二重毛になっている構造のものです。
春と秋が換毛期となり、季節・気温に合わせてアンダーコート(下毛)がごっそり抜け落ちます。
換毛期とは1か月ほど掛けて毛が生え変わる時期のことを言います。
実は短毛の犬に多く、柴犬や秋田犬などの日本犬はダブルコートになります。
抜け毛が多いのは?
先述の通り、ダブルコートは換毛期に大量の抜け毛が出ますので、抜け毛が多いというのはどちらかという答えはダブルコートになります。
トイプードルなどは見た目から間違えられてしまう事が多いですが、抜け毛の少ない犬種になります。
抜け毛が少ない犬種(シングルコート)
- トイプードル
- ミニチュアダックス
- チワワ(スムース)
- ミニチュアピンシャー
- シーズー
- マルチーズ
- ヨークシャテリア
- パピヨン
- ボクサー
- グレートデン
抜け毛が多い犬種(ダブルコート)
- フレンチブルドッグ
- パグ
- チワワ(ロング)
- ジャックラッセルテリア
- 柴犬
- 秋田犬
- コーギー
- シベリアンハスキー
- シェットランドシープドッグ
- スピッツ
- ポメラニアン
- ラブラド―ルレトリーバー
抜け毛対策
抜け毛の多いダブルコートの犬種はどのようにして飼えば良いでしょう。
もちろんダブルコートの犬でも飼いたいですよね。
抜け毛が多いのは嬉しくはありませんが、諦めるわけにはいきません。
対策をすることで、少しでも抜け毛を減らしましょう。
ブラッシング
やはり一番の対策はこまめにブラッシングをしてあげる事でしょう。
散歩の際だけでなく、時間がある時はブラッシングを行いましょう。
ブラッシングには抜け毛を除去する以外にも、ゴミやノミなども除去できるというメリットもあり、無駄なことはありません。
皮膚のマッサージも兼ねており、重要なケアの1つと言えます。
注意しなくてはいけないのは、強く激しくブラッシングを行ってはいけません。
皮膚に傷がついてしまったりすると、皮膚病などになってしまう可能性があります。
マッサージ感覚で優しく行いましょう。
専用のトリートメントなどを使いながら行うのも良いです。
シャンプー
ケアに欠かせないものの1つとしてシャンプーがあります。
シャンプーはし過ぎもよくありませんから、月1程度で良いです。
屋外犬だからといってシャンプーを行わなくていいという事はありません。
基本は月1で良いと思いますが、散歩で極端に汚れてしまったりした場合はシャンプーでケアしてあげましょう。
室内犬の場合、足を洗って終わらせてしまうことが多いのではないでしょうか?
必要に応じてシャンプーをしてあげましょう。
拭いてあげるためのウェットシートなども市販されていますのでそういった物で拭いてあげる事も大事です。
空気清浄機
花粉の時期などは必須アイテムの空気清浄機ですが、室内犬の抜け毛対策にも役立ちます。
愛犬がよくいる場所の近くに置いておくと、バッチリ毛を吸ってくれてフィルターにたくさんの抜け毛が付着します。
これだけでも、だいぶ抜け毛の飛散を抑えられますよ。
空気を綺麗にしてくれるうえに毛まで集塵してくれるなんて有難いですね。
掃除
やはり最後は掃除を頑張るしかありません。
抜け毛はどうしても床に散乱しますので、最終的にはこまめに掃除するしかありません。
少し割高ではありますが、ルンバなどのお掃除ロボットを購入するのも手ですね。
そうすれば、ひたすら床を綺麗にしてくれます。
時間が無い人には最適なアイテムです。
まとめ
抜け毛が少ないシングルコート、抜け毛が多いダブルコートについてわかりましたか?
抜け毛が多いダブルコートが悪いというわけではありません。
それぞれに一長一短があります。
大事なことは、抜け毛ばかりを気にするのではなく、好みの犬種を選ぶことです。
どんな犬種でも人生は楽しくなりますよ。
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