秋田犬の歴史は?

秋田犬の歴史は?

 

ザギトワ効果で一躍有名になった秋田犬ですが、その歴史はご存知でしょうか?

他にも、忠犬ハチ公物語の主役にもなっている秋田犬ですが、実際に見ることは少なく、飼い手はまだまだ少ない気がします。

秋田犬がどういった犬種かという事はこちらに記載してありますの参照して下さい。

天然記念物に指定されているほどの日本古来の犬種である秋田犬の歴史を知ることで益々興味がわくかもしれませんよ。

それでは、日本犬の秋田犬の歴史を追っていきましょう。

 

名前の由来

名前の通り、現在で言う「秋田県」に多く生息し繁殖していたため、命名されました。

秋田犬”あきたけん”と読む方が多いですが、秋田犬保存会が定めた呼び名は”あきたいぬ”になります。

 

発祥の地

もちろん秋田県になるのですが、その中でも北部である大舘地方が発祥の地とされています。

その為、江戸時代以前は”大舘犬”と呼ばれていました。

今でも秋田犬保存会は大館市にあり、この地域では今もなお秋田犬が強く愛されています。

地名が名前になっている日本犬は多く、天然記念物に指定されている日本に現存する犬が以下の6犬種あります。

それは、

  • 柴犬
  • 紀州犬
  • 四国犬
  • 北海道犬
  • 甲斐犬
  • 秋田犬

ですが、柴犬以外は秋田犬同様に地名が入っています。

 

祖先

アジアスピッツ系の犬種になり、中でも北方のマタギ犬を由来とした中型〜中大型犬の「秋田マタギ犬(山岳狩猟犬)」が祖先犬となります。

そもそも”マタギ”という言葉は、北海道や東北地方の言葉で「猟師」を意味します。

イノシシや鹿、クマなど大型動物から、ウサギや猿など小型動物まで集団で狩りを行う人を”マタギ”と呼びます。

マタギ犬を祖先に持つ東北地方の犬種は8犬種とされ、

  • 秋田犬(秋田)
  • 岩手犬(岩手)
  • 会津犬(福島)
  • 相馬犬(福島)
  • 仙台犬(宮城)
  • 越路犬(宮城)
  • 高安犬(山形)
  • 津軽犬(青森)

ですが、このうち現在でも生存している犬種は、秋田犬と岩手犬のみです。

 

歴史

秋田犬自体は、犬種(品種)として確立されてからまだ100年程度で浅いほうではありますが、確立されるまでの歴史は長いものでした。

その歴史は江戸時代までさかのぼります。

当時、江戸幕府では藩内の武力向上の為に藩士が闘志を養うものとして闘犬を奨励しました。

闘犬とは犬同士を戦わせる娯楽で、今となっては当たり前にダメですが、当時は大変人気で盛んに行われていました。

大舘地方(現在の秋田県の一部)でもかなり盛んに行われており、体が大きく強い犬を望む藩士によってマタギ犬と土着犬を交配させました。

これが、秋田犬の原種とされています。

この原種は秋田県北部の大舘地方にちなんで「大舘犬」と呼ばれていました。

しかし、この「大舘犬」は中型犬で闘犬では”土佐犬”などに勝つことが出来ず、明治時代になると大型犬にするためにさらに改良されます。

改良の為に大舘犬と交配されていた犬種は主にグレート・デーンやマスティフ犬などの洋犬で、このため純粋な日本犬ではなくなってしまいます。

この名残から「秋田犬は洋犬の血が混ざった日本犬」と言われることがありました。

明治時代末期の1908年に秋田県下では闘犬が禁止され、1916年になり、ようやく全国で闘犬が禁止されました。

大正時代に入り、闘犬の為に大きくなった秋田犬を存続させるべく愛好家や研究者が努力し続けます。

1919年に発令された天然記念物保護法の指定動物になるように推薦されますが、洋犬の血も混ざっている為、雑種に近いと判断され指定は見送られてしまいます。

しかし、努力は続けられ1931年についに指定動物として認定され、めでたく天然記念物指定動物になったわけです。

これにより秋田犬の復興が勢いを増す中で、戦争が起きてしまいます。

日中戦争、太平洋戦争により深刻な食糧難に陥った日本国内で、大型犬である秋田犬を飼育することは困難で秋田犬の数は激減してしまいます。

1945年の終戦時には純粋な秋田犬はなんと十数頭しか残っていなかったと言われています。

戦後、この限られた純血種である秋田犬を繁殖させ、今の秋田犬が存在しているわけです。

洋犬などの外来犬の特徴を除去し、本来の「秋田マタギ犬」に近づけることは非常に大変なことで、保存会をはじめ多くの方が大変な努力を重ねました。

他犬種と交配させるのは比較的簡単でも、元に戻すのは大変なのは想像できますよね。

 

現在

1977年に秋田犬保存会の創立50周年を記念し、日本の犬種団体としては唯一の博物館としての機能も持つ”秋田犬会館”が秋田県・大館市に建設されました。

2018年には、飼い主の死去などにより行き場をなくした秋田犬に新しい飼い主を見つけるため、秋田県・秋田市に”秋田犬ステーション”が開設されました。

これは秋田駅からほど近い「エリアなかいち」の1階にあり、毎週決まった曜日に2~3頭の秋田犬に会えるそうです。

里親募集はもちろんのこと、秋田犬の飼育方法などの相談にも乗ってくれます。

秋田犬の可愛いグッズもたくさん販売されており、その収益は秋田犬の保護活動に利用されます。

是非、秋田市に行く際には”秋田犬ステーション”に寄ってみて下さい。

 

まとめ

秋田犬の歴史はいかがでしたか?

様々なトラブルに巻き込まれ、その時代毎に苦労をしてきた犬種だという事がわかっていただけましたか?

秋田犬は困難を乗り越え、長い時間を生き抜いてきた犬種なのです。

現存するたった6種類の数少ない日本犬の1種であり、貴重な犬種であることはこの先もかわりません。

柴犬は毎年安定した頭数で個体数が多く、絶滅などの可能性は今のところ極めて低いですが、秋田犬は現在も頭数が少なく可能性はなくはありません。

過去に多くの方が、存続させるために努力に努力を重ねて守った犬種ですから、大切にしたいものです。

秋田犬に関して詳しくはこちらを読んでみて下さい。

忠誠心が強く、利口な秋田犬と楽しく過ごしてみてはいかがですか?

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