フレンチブルドッグの歴史は?
人気が年々上がっているフレンチブルドッグ(以下:フレンチブル)ですが、どういった歴史があるのでしょうか?
特徴など、どんな犬であるかはこちらでご説明させていただきました。
歴史を知ることで、フレンチブルという犬種の特徴なども分かってきます。
詳しく知っていく事で、ますます愛着が持てるようになりますから、是非知っておいてください。
発祥の地
もちろん名前の通り、フランス原産の犬種になります。
起源・歴史には諸説ありますが、最も有力とされているのが、
18世紀頃にイギリスから渡って来たブルドッグから派生したとされている説です。
ブルドッグから派生した犬種ですので祖先犬はブルドッグと同じになり、古代ギリシャやローマ帝国で軍用犬として存在していた”モロシア犬”であるとされています。
祖先
ブルドッグの歴史
先述の通り、フレンチブルはブルドッグからの派生であることが分かります。
それでは、ブルドッグにはどういった歴史があるのでしょうか?
もともとブルドッグは、
18世紀初頭にイギリスで流行していた”牛いじめ”という見せ物でその牛と戦わせる闘犬として誕生しました。
現代から見ると残酷な話になりますが、分かりやすく言えば、牛の足や体にブルドッグを噛みつかせて観客を喜ばせるという催しが流行っていたわけです。
しかし、1835年にイギリスで動物虐待禁止法の改正が行われ、こういった残酷な催しが全て禁止されました。
こうなるとブルドッグの凶暴な闘争本能は、不要となります。
それと同時に、人間にとって扱いやすい性格を求められるようになっていきました。
結果的に、ブルドッグよりも小型で穏やかな性格の犬種として「フレンチブルドッグ」が誕生したわけです。
フレンチブルの歴史
闘犬だったブルドッグが時代のニーズに合わせ、派生していったのがフレンチブルの誕生だということがわかりました。
当時、このフレンチブルはフランス国内を中心にネズミ捕りを目的に飼育されていました。
しかし、その愛くるしい見た目などが上流階級の女性に気に入られ、ペットとして飼育されるようになっていったのです。
当時のフレンチブルは、今では驚きですが、”立ち耳”と”垂れ耳”の2種類が存在していました。
フランスを中心としたヨーロッパでは”垂れ耳”が人気で多く存在していましたが、この頃アメリカで繁殖されていたフレンチブルは”立ち耳”が多く、”立ち耳”のフレンチブルが人気を博していました。
これが原因で、フレンチブルドッグの正式な耳は”立ち耳”なのか”垂れ耳”なのか、世界で様々な論争が繰り広げられることになります。
その後、アメリカのフレンチブル愛好家たちが「フレンチブルドッグ・クラブ・オブ・アメリカ」というものを創設し、立ち耳をスタンダードに設定したことや、世界のコンテストで立ち耳のフレンチブルの受賞が多かったことなどから、立ち耳が標準になっていきます。
これが現代のフレンチブルの耳が”立ち耳”であることの由来とされています。
今でも、
- 立ち耳→アメリカタイプ
- 垂れ耳→ヨーロッパタイプ
と区別されています。
ブルドッグの原産国はイギリス、フレンチブルドッグの原産国はフランス、フレンチブルドッグの標準を定めたのはアメリカ。
とフレンチブルの歴史には3ヵ国が深くかかわっているわけです。
現在、日本国内では圧倒的に立ち耳のフレンチブルが多いですが、その歴史は古く、大正時代に輸入されてきました。
昭和初期にはちょっとしたブームにもなりその人気は相当なものでした。
その後、人気は衰えるものの2000年代に入りその人気は再燃し始めます。
そして近年はCMなどに使われたことなどもあり、人気も急上昇し、ペチャ顔の代表格となりました。
そのインパクトのある顔は、雑誌の表紙などにも使われることが多く、認知度は上がり続けています。
今後もフレンチブルの人気はとどまることを知らないでしょう。
まとめ
フレンチブルの歴史はいかがでしたか?
名前からも分かる通りフランスで誕生した犬種ではありますが、私たちが知っているフレンチブルになるまでにイギリスやアメリカなども深くかかわっていることがわかりましたね。
がっちりとした筋肉質な体型はブルドッグ譲りであり、その力強さはブルドッグの歴史からもわかります。
顔の見た目とは裏腹に温厚な一面を持つフレンチブルですが、うちに秘めた闘志は相当なものかもしれません。
歴史をひも解くだけでも人気の理由がわかります。
可愛さの裏側に凛々しさを併せ持つフレンチブルは魅力でいっぱいですね。
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