犬の目ヤニは大丈夫?目ヤニは病気のサイン?
犬を飼っている方は誰もが見たことがあると思いますが、目に目ヤニが付いていることがありますよね。
犬種に限らず、目ヤニが付いていることがあります。
黄緑っぽいものから灰色のものまで、色も様々です。
量や粘度にも違いがあったりします。
どんな目ヤニの時に眼病の可能性があるのかわかりませんよね。
もちろん、目も体の大事な器官ですから、早期発見による早期治療が望ましいです。
どういった症状の場合に病院に連れて行くべきなのか、知っておきましょう。
犬の目ヤニを知る
目ヤニとは
常に分泌され続けている涙には、眼を保護し、ゴミなどの不純物を洗い流す役目があります。
この涙とされる分泌液には少なからず脂肪分やタンパク質が含まれています。
その含まれる成分や老廃物が不純物などと混ざることで固体になり目ヤニとなります。
涙が排除した雑菌も含まれていますので、放置していいものではありません。
目ヤニの色
眼病の恐れがあり治療が必要かどうかは、色が一番の判断材料になります。
目ヤニの色も様々ありますが、大きく分けると6色で3つに分類できます。
- 黒・茶色
- 白・薄灰色
- 黄・黄緑色
最初の2つは問題が無いことが多いです。
薄い灰色っぽい感じの目ヤニが一番多い気がしますが、これは犬種や体質などにもよります。
人間はこういった黒や茶色、白や灰色の目ヤニが出ることが無いのでついつい不安になりますが、犬は問題ありません。
あまりに付着している量が多い場合には、動物病院に行きましょう。
そして問題があるのは黄色・黄緑色の場合です。
この色は雑菌が繁殖・増殖してしまっている可能性が高く、獣医師による治療が必要です。
黄緑色・黄色っぽい目ヤニは人間には当たり前の色ですが、犬には注意が必要な色になります。
犬の目ヤニがこの色になってしまうのは、膿んでいる可能性があるからです。
早期に抗生物質等の処置が必要になります。
目ヤニの粘度
色の違いの次に気にするべきポイントは目ヤニの粘度です。
粘度が強いほど、眼病の疑いがあります。
目ヤニですから多少は粘度がありますが、違和感があるくらいベトッとしたら眼病の疑いがあります。
拭きとってあげようとしても、くっついてしまっていて取れないとか、伸びて取りづらいのは粘度が強い証拠です。
ドロッとしていたり、ベタベタしている感じがしたら早急に獣医師に診てもらいましょう。
目ヤニのにおい
通常、目ヤニのにおいはありません。
ティッシュなどで拭き取った際に、臭いのチェックをしてあげる事も大事です。
化膿して膿んでいる場合などは、臭う可能性があります。
少しでもにおいが気になったら、病院に連れて行きましょう。
目ヤニから疑われる病気は?
疑われる病気としては、主に以下のようなものがあります。
眼病は最悪の場合、失明の恐れもあるため、自然治癒を待つのはリスクがありますからやめましょう。
早期発見であれば、回復時間もさほど要しません。
治療法は?
早期発見で重症化していなければ、基本的には点眼薬での治療になります。
1日2回ほど点眼すれば、よほど重症でない限り一週間ほどでかなり改善します。
具体的な治療法は都度、獣医師に相談しましょう。
目ヤニの予防
まず清潔であることが絶対です。
散歩時に砂埃などが目に付くことも多いです。
犬は人間よりも目の位置が低い為、ちょっとした風邪で舞い上がる砂埃ですら付着してしまいます。
散歩後に毎回水などで眼球を洗い流すことは無理だと思いますが、濡れたタオルなどで必ず顔を拭いてあげるようにしてあげて下さい。
しかし、拭くときに眼球を傷つけてしまわないように優しく丁寧に行う事が大切です。
不安な場合は、動物病院で定期的にケアをしてもらいましょう。
また、パグなどの室内犬の場合、室内の飼育環境が影響することも多いです。
室内の換気が不十分だと、室内に埃やなどのハウスダストが蓄積してしまい、悪影響を及ぼします。
やはりここでも、犬の目の位置が人間よりも低いことでハウスダストが多く付着してしまうわけです。
ハウスダストも目に見えることは少なく、気付くことが少なくなってしまいます。
天気の良い日は出来る限り、換気をして空気を入れ替えましょう。
その際の換気にもポイントがあります。
腰の高さくらいの窓だけ開けても、上部の空気が入れ替わるだけで、床の上の埃が外に出ません。
床と同じ高さまであるような一番大きい窓を開けることが大事です。
そうすることで床などの低い位置に蓄積しているハウスダストを少しでも多く排出できるようになります。
まとめ
このように、よく見る目ヤニですが、愛犬からのシグナルですから見落とさないように注意しましょう。
目ヤニで気付ければ、早期発見による早期回復が見込めます。
目ヤニひとつで、視力低下や失明を防げるかもしれません。
注意深く日々観察してあげましょう。
黄色や黄緑色の出たらすぐ気付いてあげることが大事です。
しかし、もっと言えば、そういった症状が出ないようにしてあげることが最も良いことです。
散歩の後を含め、日々のケアが一番重要なことだということです。
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