犬の体を知ろう!犬ってどんな生き物?
現在ではペットと言えば”犬”と言えるほど、犬は人間にとって身近な存在です。
ひと昔前までは「一家に一匹」が基本でしたが、今では「多頭飼い」といい複数の犬を飼うことも増えてきました。
同一の犬種を複数頭飼う時もあれば、別の犬種を複数頭飼うこともあります。
芸能人で言えば、坂上忍さんが多頭飼いで有名ですね。
CMなどにも採用される”犬”ですが、どのような生き物なのでしょうか?
体のパーツごとに簡単にまとめてみました。
犬の体を知ることでまた違った可愛さが見えてきますよ。
犬の目を知ろう
つぶらな瞳は多くの犬のチャームポイントですよね。
そんな犬の目ですが、結論から言うとあまり良くありません。
動くものを見る能力は優れているものの、遠くを見ルことが苦手で、特に色を見分けることは苦手とされています。
近年の研究から犬の目は以下のように見えると言われています。
- 緑色、黄色、オレンジ色 → くすんだ黄色
- 紫色、紺色、青色 → 青色
- 赤色 → 灰色
昔は白と黒のモノトーンに見えているとされていましたが、実際は黄色、青色、灰色の三色に識別されているようです。
これでは人間の方が視力は優れているように感じてしまいますが、もちろん人間よりも優れているところもあります。
それは暗闇での視力です。
人間には無いタペタム層というわずかな光を反射して視神経に伝える細胞が犬にはある為、暗闇での視力は人間よりも優れています。
また2014年には、人間には見えない紫外線が犬には見えているのではないかという説まで唱えられました。
これに関してはまだ確証は得られていませんが、研究は勧められています。
まだまだこれから犬のスゴい能力が分かっていくこともありそうですね。
犬の鼻を知ろう
犬のスゴいところと言えば、やはり鼻でしょう。
これは誰でも知っている事だと思います。
その鼻の良さを生かしたのが、警察犬や麻薬探知犬、災害救助犬です。
警察犬は匂いで犯人を追ったり、証拠の匂いを嗅ぎ分けたりします。
麻薬探知犬は空港や港で荷物に紛れて運び込まれる覚醒剤などの薬物を見つけ、
災害救助犬は地震や台風などの被災地で行方不明者の捜索などの際に活躍します。
では犬はどのくらい鼻が良いのでしょうか?
犬は人間よりも普通の匂いで100万倍以上、刺激臭になれば1億倍も敏感だとされています。
その理由は、鼻の中の匂いを感じる部分が人間よりも40〜50倍も広いからです。
なんとオスは8km先のメスの匂いを嗅ぎ分けられるとも言われているほどです。
また、犬は嗅いだ匂いの情報を記憶するという能力にも長けています。
一度その匂いの情報を記憶すると、次に同じその匂いを嗅いだ時に記憶の照合をする事でどんな人や犬なのかを識別できるわけです。
5年前の匂いを覚える事も可能だと言われているのでスゴいですよね。
この特性があるからこそ、警察犬は変装していたり隠れていても犯人などを発見でき、災害救助犬は見えない場所にいる人を探し出せるのです。
ちなみにこの嗅覚の良さは犬種によって格段に違うものではありません。
しかし、マズルが長い方が匂いを感じる面積が広くなるため優れているとされます。
パグやフレンチブルなどと比べて、シェパードやビーグルの方が優位なわけです。
警察犬や災害救助犬に採用されている犬種を見れば納得ですね。
犬の耳を知ろう
犬の耳が優れていると思っている人は少ないはず。
しかしながら実は私たち人間よりは遥かに優れていることを知っていましたか?
人間より4倍遠くの音が聞こえるとされており、なんと音程の変化まで聞き分けられているそうです。
人間には聞き取れない高音を聞き取ることも出来ます。
音のする方向に耳を向ける事で小さな音も聞き取っているのです。
犬種によって、立ち耳と垂れ耳が存在しますが意外にも聴力に大差はないようです。
飼い主の声も聞き分けてはいるようですが、声だけでの判別は難しいようで、あくまで匂いとの総合判断で識別しているのです。
嗅覚ほどではありませんが、聴覚も次に優れているところであるのは間違いありません。
犬の口を知ろう
犬の口には重要な役目があります。
まず歯の本数は全部で42本あり、鋭く先が尖った歯が多く食べ物を噛み切るのに向いています。
味覚は良くなくほとんど味は感じていません。
ドッグフードに好みがあるのは、味覚で判断しているわけではなく嗅覚で判断しているのです。
簡単に言えば、口の中に入ってしまえば皆同じということです。
しかしそんな舌には他に重要な役目があり、それは放熱です。
犬はほぼ汗をかかないため、体温が上昇した際に下げられません。
舌を出して「ハァハァ」「ゼェゼェ」することで気化熱を利用して放熱しているのです。
散歩中などでは、呼吸が苦しいのかと心配になったりしますが上記の理由による生理現象ですからあまり心配はいりません。
ただし夏場などは室温・体温に常に気を付けてあげなくてはいけません。
適度な水分補給を補助してあげ、少しでも舌で放熱しやすくしてあげて下さい。
犬の尻尾を知ろう
クルッと巻いた尻尾や真っ直ぐな尻尾、短い尻尾や長い尻尾など犬種によって色々な種類の尻尾があります。
そんな尻尾の役目は、大きく分けて2つです。
1つ目は走ったりする時のバランス調整です。
チーターなども全速力で獲物を追いかける時に尻尾でバランスをとっているとされています。
それと同じように犬も何かの動作による重心の移動をこの尻尾でしているのです。
2つ目は気持ちの表現です。
例えば、嬉しい時は尻尾をふり、悲しい時は尻尾が垂れると言われています。
尻尾の動きの観察をしてみると愛犬の気持ちが読み取れるようになりますよ。
犬の足を知ろう
ご存知の通り、犬も四足歩行で手はありません。
前足、後ろ足という表現になります。
多くの犬種で前足よりも後ろ足の方が太くなっています。
これは走ったり、踏ん張ったりするために太ももの筋肉が発達したためです。
人間と違い、前足には5本の指がありますが後ろ足には4本の指しかありません。
猫と違って爪を引っ込める事は出来ず、爪は出っ放しです。
この爪が走ったりする際のスパイクのような役目を果たすのです。
また、足の裏にはクッションの役目をする柔らかい肉球があります。
この肉球こそが犬の体で唯一、汗を掻く部分になります。
以下に汗をかけない動物かわかりますよね。
犬の被毛(体毛)を知ろう
もちろん犬の被毛は犬種によって長さや太さ、色、生えかたなど様々です。
基本的にはどの犬種も春と秋の年2回で生え変わります。
中にはほとんど抜け変わらないという犬種も稀にいます。
しかし大きく分けて、「シングルコート」か「ダブルコート」という二種類に分かれます。
シングルコートは抜け毛が少なく、ダブルコートは抜け毛が多いです。
詳しくはこちらをお読み下さい。
まとめ
犬の体についてわかりましたか?
人間よりも優れているのは嗅覚だけではなかったのにびっくりですよね。
犬の凄さが分かればより可愛さも増すはずです。
日々過ごす事で、他にも癖など様々なものが見えてきますよ。
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