ビションフリーゼの歴史や飼い方、特徴など
まん丸とした独特はヘアスタイルが印象的な犬種と言えばビションフリーゼです。
日本では飼育頭数が少なく実際に見たことがある方は少ないでしょう。
ただ特徴的なヘアスタイルからテレビやCMに登場する機会は多く、知名度が高いのもこの犬種の特徴です。
プードルとよく似ているので間違われてしまうこともありますが、個性的なビションフリーゼに注目をしてみましょう。
ここでは、ビションフリーゼの歴史や飼い方、特徴をまとめてみました。
ビションフリーゼってどんな犬種?
ビションフリーゼは真っ白な被毛を持つ、プードルによく似た小型犬です。
サイズはプードルとさほど変わらないものの、顔立ちはプードルよりも丸みを帯びています。
サイズ
- 体高 30cm前後
- 体重 5~6kg
国内の血統証発行団体であるJKCでは、
体高25cm~29cmプロポーションの調和が取れており、性差が明白な場合は、牡では体高が1cmまで高いもの、牝では体高が2cmまで低いものは許容される。
体重はサイズの釣り合いが取れた約5kgである。
と標準値を定めています。
体重ではトイプードルよりもやや大きなサイズまで許容範囲とされていることがわかります。
ただプードルとの大きな違いは、
- 毛色が白1色しか認められていないという点
- 尻尾が巻き尾になっている点
が大きな違いといえるでしょう。
ビションフリーゼの歴史
ビションフリーゼはその優雅な外見からもわかる通り、歴史はとても古く、ルネサンス時代のイタリアまで遡ります。
芸術を追求した時代にイタリアからフランスへ持ち込まれ、当時の貴族の愛玩犬として寵愛を受けていました。
特にナポレオン三世の時代には飼育頭数も急増し、一大人気が巻き起こりました。
しかしその後の2度の世界大戦を経て、飼育頭数は激減し一時は絶滅したとも言われたこともありました。
しかし一部の愛好家の努力もあって、今では一定数まで飼育頭数が回復しています。
日本では1990年代後半のペットブーム以降徐々に人気が高まったものの、お手入れに手間がかかること、プードルの人気に押されてしまっていることから、飼育頭数も大きな増減がなく推移しています。
ビションフリーゼの気になるヘアスタイル
ビションフリーゼと言えば、まるで綿菓子をかぶっているかのような特徴的なヘアスタイルが印象的です。
このスタイルは自然発生的に出来上がるものではなく、子犬のうちから数年かけて計画的に被毛を伸ばし続けることで実現できます。
なぜこのようなスタイルが生まれたかというと、1950年代にヨーロッパからアメリカに持ち込まれた際に偶然出来上ったと言われています。
アマリカでは「パウダーパフ」と呼ばれるこのヘアスタイルが流行したことで、ビションフリーゼは一躍人気犬種になることが出来ました。
最近ではプードルのようにテディベア風に仕上げたり、シュナウザー風に仕上げたりとアレンジを楽しむ方も増えています。
被毛にコシがあり、しっかりと立ち上がる毛質ゆえに様々な楽しみ方が出来る反面、毛玉やもつれの手間は常にある事は覚悟しておきましょう。
ビションフリーゼの健康管理
ビションフリーゼは密集した被毛がチャームポイントな反面、お手入れが大変という声もあります。
密集した被毛を自宅でシャンプーした場合、生乾きになることもあるでしょう。
雨の中散歩に出かけることで、被毛の中に湿気がこもることもあります。
この湿気が原因となり、皮膚に雑菌が繁殖するとホットスポットと呼ばれる症状が起こります。
ホットスポットとは急性湿潤性湿疹という正式名称があり、まるでニキビのような湿疹が全身に広がります。
患部が炎症を起こすので痛みや不快感がある上に、雑菌感染による二次的な症状の予防にも努めなければなりません。
家庭で洗う場合は生乾きの無いようにしっかりと乾燥させましょう。
ヘアスタイルは短めに切りそろえておくと、自宅でのお手入れも簡単になります。
またビションフリーゼは実は太りやすい犬種でもあります。
もともと活発な性格でないので、進んで運動をするタイプではありません。
しかし食へのこだわりが強く、好き嫌いが激しいので、つい缶詰など高カロリーな食べ物が主食になりがちです。
このような条件が重なることで、気が付けば肥満に近づいてしまうのです。
肥満は細く繊細なビションフリーゼの骨格に負担をかけてしまう危険があるので、日ごろからこまめに体重をはかり、肥満予防に取り組んであげましょう。
ビションフリーゼの性格と飼い方
ビションフリーゼはとても知能が高く、温厚な性格の犬種です。
そのため小さな子供がいる家庭でも、犬を初めて飼う方の家庭でも飼いやすいと言われています。
ただとても温厚な性格ゆえに、必要以上に我慢をしすぎてしまう面があり、ときにはストレスから自傷行為に走るケースもあります。
日ごろから適度な運動を心掛けることやサークルを設置することでプライベート空間を確保するなどの工夫を凝らし、ストレスから守ってあげましょう。
しつけは厳しく叱責することで、萎縮してしまう傾向があるので、オヤツやご褒美を活用して、褒める事に重点を置き取り組むとスムーズでしょう。
まとめ
ビションフリーゼについてわかってもらえましたか?
プードルやマルチーズに間違えられることもありますが、かなり個性のある犬種ですね。
なんと言ってもモコモコした丸いシルエットが他の犬種にはない愛くるしさです。
その特徴的な被毛が手間を増やしてしまうのも事実ですが、慣れれば大したことありませんよ。
温厚で初めての方にも飼いやすいビションフリーゼと一緒に暮らしてみては??
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