ジャック・ラッセル・テリアの性格や特徴、飼う時の注意点
映画やCMに出演し、一気に人気の高まったジャック・ラッセル・テリア。
好奇心が非常に旺盛で、落ち着きがあまりなく、かわいさとは裏腹に飼うのが大変な犬種でもあったりします。
家族に迎え入れてから、その天真爛漫さに苦労する方もいることでしょう。
しかし、それ以上の魅力がジャック・ラッセル・テリアにはあります。
そこでジャック・ラッセル・テリアの性格や特徴、飼う時の注意点についてまとめてみました。
ジャック・ラッセル・テリアの主な特徴
まずは、性格や見た目などジャック・ラッセル・テリアの主な特徴についてご紹介します。
性格
冒頭でも述べましたが、ジャック・ラッセル・テリアは非常に好奇心が旺盛です。
また、警戒心が強く、動くものに飛びついたり噛みついたりする癖もありますが、基本的には飼い主に忠実で、他人にも友好的。
知らない人でも遊んでくれそうだと思ったらなりふり構わず突撃したり、動くものを追いかけたりと、わんぱくっぷりに飼い主を困らせることも。
動作は俊敏で、筋肉もあり活動的。勇敢かつ、大胆で猟犬としての能力にも優れています。
サイズ
体重 4~7kg
体高 23~30cm
体格
極めて活動的なこの犬種は、全身が筋肉のかたまりと言えるほど筋肉質な体系をしています。
小型ながらその運動量はすさまじく、それに耐えられるだけのがっしりとした体格です。
胸は深く、背中部分は真っすぐで短め。
四肢は若干短く、筋肉質。
頭部は平らで高い位置に付いた耳は先が三角のように折れ曲がっているのが特徴的です。
被毛
ジャック・ラッセル・テリアの被毛の長さは、短い「スムース」、長めの「ラフ」、中間の「ブロークン」と3種類あります。
映画やCMの影響でジャック・ラッセル・テリアのイメージはスムースが一般的かもしれません。
短い毛であるスムースは手入れが楽そうに見えますが3種類の中で一番抜け毛が多く、家中お掃除が欠かせないものです。
毛質は、スムースは硬く、ブロークンやラフは、硬い毛質の犬もいれば柔らかめの毛質の犬もいます。
毛色はホワイトをベースに、レモン、タン(茶)、ブラックのマーキングが頭部やマズル、胴に入る犬や、白ベースに茶・黒が混ざったトライカラーなど様々です。
寿命
13~14年
ジャック・ラッセル・テリアの歴史
現代のジャック・ラッセル・テリアはどのようにして生まれたのでしょうか。
発祥や歴史などについて調べてみました。
発祥~現在
1870年にイギリスのジャック・ラッセル牧師によって改良が重ねられ作出された犬種です。
ジャック・ラッセル氏はイングリッシュ・ケンネル・クラブの役員であり、有名なジャッジ兼ブリーダーでした。
ですが、見た目の容姿ばかりを先行させず、キツネなどの狩猟能力に優れている犬を作り出したいという思いからジャック・ラッセルの作出に尽力しました。
元は狩猟犬として作られたので、かわいらしい見かけによらず攻撃的な一面もあります。
ジャック・ラッセル・テリアとよく似た犬種にパーソン・ラッセル・テリアという犬がいますが、祖先は同じ犬だとされています。
現在ではこの2種類は分けられ、ジャック・ラッセル・テリアの方が足が短く、穏やかな性格になるよう改良され、家庭愛玩犬として飼育されていることが多い犬です。
名前の由来
名前の由来は、作出を試みたジャック・ラッセル牧師の名前をもらい付けられています。
ジャック・ラッセル・テリアを飼う時の注意点・コツ
ジャック・ラッセル・テリア飼うときに気を付けたい病気や、飼い方の注意点・コツをご紹介します。
気を付けたい病気
ジャック・ラッセル・テリア独特の病気というわけではありませんが、比較的多い病気もあるので、事前に防げるものには注意をして防いであげてくださいね。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼とは膝の関節、いわゆるお皿と呼ばれる部分が本来ある位置からずれてしまう病気です。
「パテラ」とも呼ばれます。
この膝蓋骨脱臼には先天性のものと、あとからなってしまうものがあります。
程度も軽度なものから重度なものまでグレードがつけられる病気です。
グレードが低い場合には、関節がずれてしまっても自然にまた元の位置に戻るなど、飼い主が気づかない程度でずれたりはまったりしていることもあります。
グレードが高くなると手術をしなければならない場合もあります。
ジャック・ラッセル・テリアは運動が非常に好きでその能力は高いですが、床を滑りにくくする、肥満にしないなど、膝への負担は考慮してあげる必要があります。
レッグ・ペルテス
レッグ・ペルテスは虚血性大腿骨頭壊死とも言い、足の付け根からふとももまでの大腿骨に異常が起きる病気です。
大腿骨は骨盤にはまっていますが、この大腿骨の先端である大腿骨頭にうまく血液が届かなくなり壊死してしまう怖い病気です。
また非常に痛みを伴います。
成長期に発生することが多く1歳未満の症例がほとんどです。
手術が必要な場合もあり、リハビリも重要。
足を痛がっているのに放置しておくと、そのまま歩けなくなってしまうので注意が必要です。
飼うときの注意点、コツ
ジャック・ラッセル・テリアを家族として迎えるときに注意したいことやコツをご紹介します。
より良い環境や関係づくりの参考にしてみてくださいね。
しっかりとしつける
ジャック・ラッセル・テリアは非常に好奇心が旺盛な性格だとご紹介しました。
落ち着きもなく、動くものを見かけると追いかけてしまう性質も持っています。
そのため、しっかりしつけておかないと飼いにくい犬となってしまうでしょう。
万が一、飛び出して行ってしまいケガをしたり、事故にあったりしてしまってはかわいそうです。
本来は飼い主に従順な犬種ですから、小さいうちからしっかりと指示を聞けるように訓練をしておきましょう。
運動させる
ジャック・ラッセル・テリアは非常に活発な犬です。
しっかりと運動させてあげないとストレスを溜めてしまいます。
小型犬ですが、室内犬と同じように考えていては運動不足です。
できるだけ毎日1時間近くの散歩を2回はさせてあげましょう。
まとめ
ジャック・ラッセル・テリアは非常に人気のある犬種です。
ですがその性格をしっかり理解しておかなければ飼い主の手に負えなくなる犬でもあります。
しっかりとしつける根気強さを持ち、運動させてあげられる家庭での飼育が向いています。
かわいく愛嬌があるので、家庭愛玩犬としても愛される性格です。
しっかりと性質を理解すれば利口で従順な犬種ですから、良好な関係を築くことができるでしょう。
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