改めて学ぶ!犬の散歩の全て!正しい散歩できていますか?
皆さんは毎日何回、どのくらいの時間散歩をしていますか?
その散歩は本当に間違っていませんか?
「散歩」は犬にとっても人間にとても重要なものです。
私たち人間にとっても健康維持に欠かせない生活の基本となるものですが、犬にとって散歩は色々な意味があり寿命にも関係するほど重要なものなのです。
近年は散歩に関するご近所トラブルも多く、しっかりとした知識を身につけマナーを守らなくてはいけません。
今回は犬を飼う上で最も重要と言える「散歩」について書いていきます。
ご自分と愛犬の散歩が問題がないか、今一度確認してみましょう!
なぜ散歩は必要?
運動不足解消
散歩をすると犬は歩いたり走ったり運動をしていることになりますから、もちろんエネルギーを消費します。
動くことで体に筋肉がついて動きが俊敏になり、肥満を予防します。
近年は室内犬が増えており、自由に歩き回っているように思われがちですが、実は犬は留守番中ほとんど寝ています。
物音がしたり、人の気配を感じた時だけ反応し吠えたり、歩き回って探ったりしているのです。
犬種に限らず、のんびり過ごしていることがほとんどです。
これは屋外で飼っている場合も同じで、基本は寝ています。
寝ているだけでは体が弱っていきますから、運動である散歩は必須なのです。
脳の活性化
なぜ上記のように寝ていることが多いのかというと、簡単にいうと犬も暇なのです。
同じ景色に同じ匂い。と慣れ切ってしまっているわけです。
しかし散歩をすることで、室内や慣れた庭にいては感じられないニオイや物音などに触れることができるのです。
こういった刺激を受けることで脳が一気に活性化します。
脳が活性化することで臓器など生命に関わる機能も活発になります。
散歩は健康を維持するための最も重要な時間帯なのです。
情報収集
散歩中に色々なところを嗅ぎ回っているのには意味があります。
犬はニオイから多くの情報を得ることが出来るためです。
土のニオイや花のニオイを嗅ぐことで環境を把握したり、先に通った犬の匂いすらも嗅ぎ取っています。
よく電柱や草むらでニオイを嗅ぎますが、これは他の犬のおしっこのニオイからその犬の犬種や体調などを探っています。
また、縄張りを示す意味がある”マーキング”を自分がすることで満足しストレスを発散しているのです。
コミュニケーション
散歩は人間と犬、犬と犬のコミュニケーションの時間でもあります。
一緒に歩くことで「共に運動をしている」と共通の意識を持つことで自然とコミュニケーションが取れています。
犬自身も飼い主と歩いていると認識しますし、散歩させてくれると主従関係も再確認させることが出来ます。
また、歩くうちに顔見知りや犬友達ができ、犬の社会化につながります。
社会化されると無駄吠えが無くなったり、噛み付いたりしなくなるので散歩は幼い頃からが良いでしょう。
人間にとっての得
人間も散歩のために生活が規則正しくなり、運動量が増えます。
ただ歩けと言われてもなかなか歩けませんが、犬の散歩となれば誰もが歩けるでしょう。
外を歩くことで、室内の仕事が多い人や乗り物での移動が多い人なども日光を浴びて骨が丈夫になり健康になります。
このように運動不足の大人に犬の散歩は最適でしょう。
さらに犬とコミュニケーションをとればとるほど自分自身も幸せになれるはずです。
屋外で犬と一緒に「楽しい」を共有することで絆も深まります。
正しい散歩の仕方は?
基本は毎日
散歩は基本的に毎日行います。
大雪や台風などによる大雨や突風など、危険が及ぶ場合を除き行かなくていい日はありません。
小雨の場合はカッパなどを着せることで散歩することも可能ですが、風邪を引いてしまっては意味がないので無理せず判断しましょう。
冬など気温の低い日の雨は、著しく体温を低下させる危険があるのでやめるべきです。
チワワなど小型犬は体調を崩しやすいので、悪天候の際は注意が必要です。
散歩の回数・時間は?
1日に必要な散歩の回数は朝・夕の2回です。
実際1日3回は必要ないと思いますが1回あたりの時間は十分にとってあげましょう。
時間に関してですが、チワワなどの超小型犬なら20〜30分程度で足りるでしょう。
小型犬〜中型犬で30〜40分程度、それ以上の大きさである大型犬は1時間は必要になります。
時間に拘らず、気温や犬の体調に合わせてあげることが大切です。
小型犬と大型犬の違いは散歩の時間だけではなく費用にも。詳しくはこちら。
散歩をするのに最適な時間は?
散歩をさせる時間は一般的ですがやはり朝・夕が適しています。
しかし季節によって多少の違いはあり、特に夏・冬は注意が必要です。
夏は地面が暑く、熱中症を起こしたり、肉球を火傷することがあるので早朝と夕方以降の遅めの時間帯が最適です。
都合により昼しか行けない場合は夏に関しては無理に散歩に出ない方が良いです。
人間よりも地面に体が近い犬は体感温度が人と違うことを忘れてはいけません。
とにかく気温が低い時間帯を選びましょう。
冬は逆に朝は遅めの時間、夕は早めの時間と少しでも気温が高いうちに散歩しましょう。
犬種によって得意な気温は違いますが、概ねこの時間帯を参考にすれば問題ありません。
また、暗い時間帯は視界が悪く、犬が拾い食いをしたり、ウンチをしても見つけにくいので暗くなる前に済ませましょう。
犬はそもそも目があまり良くありませんから、凹みで足を捻ったりと思わぬ事故にも繋がりかねません。
どうしても暗い時間帯に散歩をせざる得ない場合は、ライトで明るく道を照らしてあげて下さい。
車などが通る道などではアピールする為に、自分自身にも犬にも反射プレートを目立つようすることも大切です。
散歩の習慣
散歩を毎日きっかり同じ時間にしてしまう人がいますが、実はよくありません。
あまり規則正しくしていると、飼い主が病気になって寝込んでしまったときでも、犬は時間になると催促をするようになってしまいます。
ペットホテルなどに預けなくてはいけない時も、そこの散歩の時間帯に合わせられず騒いでしまう可能性もあるのです。
忙しいときは人間の都合を優先し、リードを持ったら散歩なんだと覚えさせることが重要です。
散歩のマナー
持ち物
必要なものは首輪かハーネス、リード、排泄物を処理するもの(袋、水など)です。
首輪やハーネスに連絡先などのタグをつけておくと、万が一犬が脱走してしまったとき、見つかる可能性が高くなります。
布製の首輪は犬によっては皮膚炎を起こすことがあるので、鎖状の首輪やハーネスもおすすめです。
首輪は事故につながる可能性もあるのでボディハーネスの方が主流になっています。
リードは首輪やハーネスにつけて動きをコントロールするのに使います。
リードをつけることで飼い主とのコミュニケーションにもなります。
排泄物を処理するものも必要です。
犬がウンチをしたままにすると近所に迷惑がかかります。
ビニール袋でも、水に流せるティッシュペーパーでも、持ち帰れればなんでも大丈夫です。
コンクリート等で上手く処理できない場合もあるので、水を持ち歩いて洗い流してから帰りましょう。
やってはいけないこと
もちろん放置して立ち去るのはダメです。トラブルの元になります。
たまにスコップで近くの土に埋める人を見ますが、これも絶対にダメです。
意外と知られていませんが、持ち帰ったフンを家庭のトイレに流すのもダメです。
また自分の敷地だとしても、地面に埋めたりするのはやめましょう。
正しいフンの処理
あくまで持ち帰ったフンは、ニオイが漏れないように二重にも三重にも袋で包み、燃えるゴミの日に出しましょう。
近隣の方とのトラブル防止のために貯めるのではなく、少量でもこまめにゴミの日に出すことが大切です。
犬のトラブルの多くはフンに関することです。責任を持って処理しましょう。
まとめ
人間は限られた世界で生きていると、外の世界では生きられなくなってしまいます。
犬も同じで、家の中で家族としか接さないと「家族以外の人に吠える」「些細なことに怯える」など、問題行動が目立ってしまいます。
散歩をして家族以外の人・他の犬や動物・知らない音やニオイに触れることによって、犬は社会性を身につけます。
同時に表情が豊かになって飼い主とのコミュニケーションが取りやすくなり、互いに健康になれます。
犬も人も元気に過ごせるかどうかは飼い主次第です。
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