アフガンハウンド性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点など
スラリと長い足に気品あふれるシュッとした顔、そして風になびく長毛の被毛。
その優美な姿が人々の目を引き付けます。
アフガンハウンドは時に人の言う事を聞かず「頭が悪い」などと言われてしまう事がありますがこれは自分で考え行動する能力に長けていることが悪く受け止められてしまった結果です。
のんびりとマイペースな性格で飼い主を虜にするアフガンハウンド。
今回はそんなアフガンハウンドの性格や特徴、飼う時の注意点などをご紹介します。
アフガンハウンドの主な特徴
原産国
アフガニスタン
価格
15~25万円
特筆すべき特徴
- 大型犬
- シングルコート
- 耳や足に飾り毛
- 元猟犬
性格
アフガンハウンドは飼い主の指示に従わないことが多々あります。
ですがこれは元来猟犬として活躍していた犬種ならではの特性とも言えるもので、人が追い付けないほどのスピードで獲物を追いかけ自身の判断で猟を行い、成果をあげてきたアフガンハウンドならではの性格です。
この性格はむしろ愛されるべきもので、家庭内ではのんびりとマイペースに過ごし猫のような一面を見せます。
感情の起伏に乏しくとてもクールで、飼い主とのコミュニケーションも淡泊な傾向がありますが構われないのは好きではなく、ナイーブな顔を見せることもあるでしょう。
猟犬気質の名残で猫や子供など俊敏に動くものは追いかけてしまうので散歩の際は十分に注意が必要です。
サイズ・体格
アフガンハウンドの体格ですが、
体重は23~27キロ程、
体高はオスで68~74センチ、メスで63~69センチ程
とされていて大型犬の扱いになります。大型犬の魅力についてはこちら。
マズルが長くシュッとした顔が特徴的で、その体は腰が高くスタイリッシュです。
被毛の種類、カラー
アフガンハウンドの被毛は絹のように柔らかく、毎日のブラッシングは必須となります。
シングルコートである為、比較的抜け毛は少なく、その点お手入れは楽な方です。
短毛、長毛、房毛の3種類に分かれており、毛先がカールしているリングテールのアフガンハウンドはとてもエレガントで人気があります。
カラーは様々なバリエーションがあり、
- イエロー
- ブラック
- ゴールド
- シルバータン
- ブリンドル
など多種存在しています。
寿命
アフガンハウンドの寿命は12~14歳とされ大型犬の中では長寿な方と言えるでしょう。
ただし先天的に心疾患を発症しやすいため発咳や拍動が強いなどきになる症状があった場合には早めに受診し早期治療をスタートすることでより長生きしてくれるでしょう。
アフガンハウンドの簡単な歴史
アフガンハウンドはその名の通りアフガニスタン原産の犬種で、現存する犬種の中でも最古の犬と言われています。
ノアの箱舟に乗せられたなどアフガンハウンドにまつわる言い伝えも残されているほどです。
当時から猟犬として活躍していたアフガンハウンドは、砂漠や山岳地帯にも適応できるよう大きな足へと変化し、変動する気候から体を守るため特殊な被毛を持つようになったと考えられています。
長い時間をかけて純血種として進化していたアフガンハウンドですが18世紀頃にイギリスへ持ち込まれ他犬種との交配が始まりました。
その優雅な姿から富裕層を中心に人気を博しドッグショーなどにも出展されるようになります。
なお、原産国のアフガニスタンでは現在も猟犬として活躍しています
アフガンハウンドの飼い方、飼う時の注意点
気を付けたい病気
アフガンハウンドは白内障や拡張型心筋症などが好発疾患です。
白内障は若年から発症する可能性があり、2歳前後から眼球の白濁が見られることがあります。
度合いによりますが、手術を行うこともできますし進行を遅らせる点眼薬を使用することもあります。
またシニア期に入ると多くのアフガンハウンドが心臓疾患を発症します。
定期的な健康診断を受け早期に治療を開始できるよう注意しましょう。
その他大きく垂れ下がった耳をしているため夏場や梅雨時期などは外耳炎を発症しやすいようです。
定期的な耳掃除を行ってください。
飼う時のコツ注意点など
アフガンハウンドを飼育するにあたり熟考すべきはしつけの行い方です。
前述したとおり自我が強く独断行動を行う犬種ですから、しつけにはじっくりと時間をかけなくてはいけません。
正直なお話ですが、初心者には飼育しにくい犬種でしょう。
幼少期のうちにしっかりとしつけを入れておかなければコントロールが効かない成犬になってしまいます。
体も大きく走るスピードやパワーもある犬種ですからそうなってしまうと大人でも手に負えません。
しつけの知識がなく、自信がない場合にはしつけ教室などプロの方を頼ってもいいかもしれませんね。
またアフガンハウンドは強い独立心に加え非常に感受性が豊かな性格です。
怒鳴るなどして叱るようなしつけはおすすめできません。
日常生活においては散歩に出し運動欲を満たしてあげることが大切です。
狩猟本能が出てくる可能性も考慮し、リードは必ずつけましょう。
ドッグランなどで放してあげる際には周囲の犬への配慮を忘れずに行ってください。
被毛からも分かる通り、暑さには弱い体質ですから温度管理はマメに行い、夏場などは早朝や深夜に散歩に行きましょう。
また被毛のケアは大変ですが毎日行ってください。
柔らかく細いアフガンハウンドの被毛はすぐに毛玉となってしまいます。
特に脇下や耳後ろなどは毛玉になりやすいため丁寧にブラッシングをしてあげるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
アッと目を引くアフガンハウンド。
しつけは難しいですが決して飲み込みが悪い犬種ではありません。
狩猟犬として活躍していた元来の性質を理解し、飼い主がコントロールしてあげればお互いにのびのびと生活することが可能です。
お手入れなど手間はかかりますが、その分強い信頼関係が築ける犬種と言えるでしょう。
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