ジャーマンシェパードドッグの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点など
警察犬のイメージが強く一見怖そうなジャーマン・シェパード・ドッグですが、その性格は非常に賢く飼い主に従順です。
また実は温厚でもあるため家庭犬にも向いているでしょう。
しっかりとトレーニングを行うことでベストパートナーになってくれるに違いないでしょう。
今回はそんなジャーマン・シェパード・ドッグの性格や特徴、飼う時の注意点をご紹介します。
ジャーマン・シェパード・ドッグの主な特徴
原産国
ドイツ
価格
15~25万円
特筆すべき特徴
- 中型犬
- ダブルコート
- 万能犬(警察犬、警備犬、牧羊犬、盲導犬、番犬)
- 勇敢で利口
性格
ジャーマン・シェパード・ドッグは知能、精神、身体とどの面をとっても非常に優秀な犬種でとても愛情深く我慢強い性格です。
元来軍用犬として生まれた犬種のため洞察力や責任感も強く、自身で考えて行動する能力にも長けています。
ただし発育環境によって大きく左右される部分もあり、幼少期にしっかりとしたトレーニングが行われなかった場合は攻撃的で支配欲の強い個体へと成長してしまう事あるので要注意です。
なお警察犬として有名なジャーマン・シェパード・ドッグですが、盲導犬としてはほとんど活躍していません。
その理由はあまりに高い忠誠心ゆえに幼少期の育成を担うパピーウォーカーとの別れに耐えられず分離不安を引き起こすリスクが高いためとされています。
サイズ・体格
ジャーマン・シェパード・ドッグは中型犬に分類され、そのサイズですが、
体重はオスで30~40キロ、メスで23~33キロ
体高はオスで60~65センチ、メスで55~60センチ程
とされています。
体長は体高より約10~17%長いものが理想的とされています。
その体格は筋肉質でがっちりとしており太いマズルに精悍な顔つき、大きな立ち耳が特徴的です。
また「落ちた腰」がこの犬種の基準になっており、他犬種に比べ腰の位置が低く重心が下がっているのが良いとされてきました。
ですがこの基準に関しては骨格異常を引き起こしかねないため近年では改善する方向で話が進んでいるようです。
被毛の種類・カラー
ジャーマン・シェパード・ドッグの被毛は短毛のダブルコートです。
つまり抜け毛は多い方です。
カラーは多種ありますが、
- ブラック&タン
- ブラック
- グレー
などが一般的です。
まれに長毛のジャーマンシェパードドッグも存在しますが劣性遺伝子から生まれる個体で正式には認められていない国が多いようです。
近年ではホワイトのシェパードドッグも見かけるようになりましたが、これはジャーマンシェパードドッグとは区別されホワイト・スイス・シェパードドッグとして繁殖が行われています。
なおこの犬種は体臭が強く、抜け毛も多い傾向にあるので毎日のブラッシングでケアしてあげましょう。
寿命
ジャーマンシェパードドッグの寿命は9~13歳といわれ大型犬としてはごく平均的な寿命といえるでしょう。
ただし胸が深いため胃捻転や腸捻転などになりやすい危険があります。
捻転疾患は放置すると死に至るため若齢でも注意が必要です。
ジャーマン・シェパード・ドッグの歴史
ジャーマン・シェパード・ドッグは19世紀末から20世紀頭にかけて生み出された犬種です。
ドイツの農家で飼育されていた牧羊犬がベースになっています(現在のオールド・ジャーマンシェパードドッグ)。
この牧羊犬の知能や運動能力の高さに目を付けたドイツの軍人が優秀な個体間での交配を繰り返し生み出されたのがジャーマン・シェパード・ドッグです。
この際、能力の高い個体であることを優先し近親交配も多く行われたため遺伝性疾患を持つ個体が増えたともいわれていますが現在は改善傾向にあります。
シェパードとは羊飼いの意味で、ドイツ原産の犬であるためジャーマン・シェパード・ドッグと呼ばれるようになりました。
ジャーマン・シェパード・ドッグの飼い方、飼う時の注意点
気を付けたい病気
ジャーマン・シェパード・ドッグはその重心が下がった独特なスタイルから後肢にかかる負担が大きく、膝関節疾患や股関節形成不全などを好発疾患とする犬種です。
早ければ子犬期から発症しますので歩き方がおかしい際は一度獣医師に相談してみましょう。
また胸が深く、腹部が引き締まった体格のため腹腔内で腸や胃が捻転してしまう疾患を引き起こすことも。
命に関わる疾患ですから食後に激しい運動などは避け、万が一頻回嘔吐や元気消失などの症状が出た場合には迅速に病院に連れていかれてください。
飼う時のコツ注意点など
ジャーマン・シェパード・ドッグは運動が好きで、なおかつ体力面も優れている犬種です。
できれば毎日1日3回、最低でも1日2回、1時間程度散歩させ運動欲を発散させてあげる必要があります。
運動不足はストレスの要因となり問題行動を引き起こしかねません。
またその高い能力と、飼い主への忠誠心をうまくコントロールし家庭犬として迎え入れるのか、番犬として迎え入れるのかなど目的に応じたトレーニングを行うことが大切です。
幼少期のうちに家庭内の上下関係を教え込むことでその後もお互いにとって快適な生活が送ることができるでしょう。
子犬のうちに好き勝手させてしまうと、成犬時には力も強く攻撃性まである手に負えない状況になってしまいますので迎え入れる前にしっかりとしつけの方針を固めておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
警察犬として咬みついたり追いかけたりするジャーマン・シェパード・ドッグを見ていると、なんだか怖いイメージを持ってしまいますが実は飼い主が大好きでとても真面目な性格をしています。
高い頭脳と運動神経はトップクラスですから、おすすめの犬種です。
飼い主が正しい知識を持ち、リードしてあげることで余すことなくその能力を発揮してくれるでしょう。
時には甘えさせる時間も設け快適な生活を送らせてあげましょう。
小さいお子様などがいても、安心して一緒に暮らせますよ。
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