アメリカン・コッカ―・スパニエルの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点など
ふわふわのボリュームたっぷりの被毛に、くりくりの瞳。
そのお顔はまるで笑っているようで目にする人誰しもが癒されてしまう。
そんな不思議な魅力があるアメリカン・コッカー・スパニエル。
朗らかで楽しい性格である一方、寂しがり屋な一面も。
今回はそんなアメリカン・コッカー・スパニエルの性格や特徴、飼い方や飼う時の注意点などをご紹介します。
アメリカン・コッカー・スパニエルの主な特徴
それではアメリカン・コッカ―・スパニエルの特徴を見ていきましょう。
原産国
アメリカ
価格
15~25万円
特筆すべき特徴
- 中型犬
- ダブルコート
- 元鳥猟犬
- 遺伝性の病気がある為、尻尾は生まれて間もなく切断する
- ディズニー映画『わんわん物語』の主人公
性格
アメリカン・コッカー・スパニエルは人懐っこく陽気で明るい性格をしています。
イタズラも大好きで飼い主とコミュニケーションを取るために色々とちょっかいをかけてくることも。
警戒心も薄く子供や高齢の方、老若男女問わず誰とでもフレンドリーに接することができます。
ただし人が大好きな反面、人がいないことが苦手で長時間の留守番などはあまり得意ではありません。
長時間の留守番が続くときなどはしっかりとコミュニケーションを取る時間を設け、メンタル面のケアをしてあげる必要があります。
サイズ・体格
アメリカンコッカースパニエルは、
成犬時の体重が10~13キロ
体高は35~38センチ
ほどです。
鳥猟犬として活躍していた犬達の中では最小と言われています。
イングリッシュコッカ―に比べ、マズルに丸みがある顔立ちで、その体は意外にも筋肉質。
柔軟性にも優れているのが特徴です。
被毛・カラー
被毛はダブルコートなので抜け毛は多い方です。
毛質は絹糸状で長く、ボリュームもたっぷりとあります。
胸や耳周りの飾り毛は特に毛量が多く日常的なブラッシングなどのケアが必要となるでしょう。
また被毛の種類は、
- ウェーブタイプ
- ストレートタイプ
に分かれています。
カラーは大きく分けて、
- ブラックバラエティ
- アスコブ(単色)
- トライカラー
の3つに区分することができますがその内訳には様々なカラーの組み合わせが存在しており、合算すると20以上のカラーがあると言われています。
寿命
アメリカンコッカースパニエルの寿命は12~15歳と言われています。
人が大好きで朗らかな性格なので、常に人がいるストレスフリーな環境での飼育によってより長生きしてくれるかもしれませんね。
アメリカンコッカースパニエルの歴史(発祥~現在、名前の由来)
アメリカンコッカースパニエルは1620年、アメリカに第一移民団としてメイフラワー号でやってきた移民たちが持ち込んだイングリッシュコッカースパニエルがベースになっています。
その中から鼻先が短く頭が丸い個体を厳選しながら交配を繰り返し今の姿になったと言われています。
諸説ありますが交配段階でキャバリアキングチャールズスパニエルが入ったとも言われています。
本来スパニエル系の犬は猟犬として活躍しており、コッカースパニエルは鳥猟犬(ガンドッグ)として活躍していました。
そして、改良され生まれたアメリカンコッカースパニエルはその見た目の愛らしさや被毛の美しさから猟犬というよりはショードッグや愛玩犬として愛されるようになりました。
ディズニー映画のキャラクターになったことで一時期大変な人気が出ましたが、被毛の手入れの大変さから現在はその流行も落ち着きを取り戻しているようです。
”コッカー”とは鳥のヤマシギを意味しており、イングリッシュコッカ―とは別犬種であると認められた為『アメリカンコッカースパニエル』の名が正式に付きました。
アメリカンコッカースパニエルの飼い方、飼う時の注意点
気を付けたい病気
アメリカンコッカースパニエルは皮膚が弱い上、ボリュームのある被毛がかさなり皮膚トラブルが非常に多い犬種です。
耳や皮膚の状態は定期的にチェックし、特に蒸れやすい夏場はトリミングの回数を増やす、サマーカットにするなどして対策を行いましょう。
もし普段とは違う臭いや、ベタつきが出てきた場合には速やかに治療を開始してください。
その他には心疾患や眼疾患、激怒症候群などが好発疾患と言われています。
コッカ―系犬種特有の激怒症候群は先天的な脳の異常が発症の引き金になります。
近年ではほとんど見なくなりましたが、突発的に噛みつく問題行動が繰り返される場合には獣医師に相談してみましょう。
飼う時のコツ注意点など
アメリカンコッカースパニエルは運動が大好きな犬種です。
毎日の散歩は1日2回、30分以上が理想的と言えるでしょう。
ただし被毛にボリュームがあり温度調節が得意ではありません。
暑さにも寒さにも弱いので気温には注意が必要です。
真夏は早朝や深夜帯、逆に真冬は日が昇るお昼頃に散歩に連れていきましょう。
朗らかで陽気な性格をうまく利用し、褒めるしつけを行うと飲み込みも早くスムーズにしつけが行えます。
学習能力が高いのでしつけは難しくありませんが強く叱る、怒鳴るなどしてしまうと恐怖感を記憶してしまいかえってしつけが上手く進まなくなりますので気を付けましょう。
またアメリカンコッカースパニエルの毛質は絹のように細く柔らかいため湿気が多い時期などは特に毛玉になりやすくなります。
出来ればコミュニケーションの一環として毎日ブラシを入れてあげるのがベストでしょう。
その際にはピンブラシといった長毛専用のブラシを使用してください。
まとめ
いかがでしたか?
アメリカンコッカースパニエルはその毛量ゆえマメな手入れが必要とされる犬種です。
ですが純真に人を愛し天真爛漫についてくるその様は間違いなく飼い主の心を癒し、大切な家族の一員になる事は間違いありません。
少々大変な手入れですが愛犬とのコミュニケーションの時間と考え、しっかりとケアを行い快適な生活を送らせてあげましょう。
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