ボーダー・コリーの性格や特徴、飼う時の注意点やコツなど
シュっとしたお顔に凛とした瞳、見るからに賢そうなボーダー・コリーは高い運動能力をはじめ、記憶力や理解力にも優れたとても賢い犬種です。
家族が大好きなとても愛情深い性格で、トレーニングのしがいもあり人間の良きパートナーとなってくれるでしょう。
少しとぼけた一面もありますがひっくるめてボーダー・コリーの魅力と言えます。
今回はそんなボーダー・コリーの性格や特徴、飼う時の注意点などをご紹介します。
ボーダー・コリーの主な特徴
原産国
イギリス(スコットランド)
価格
15〜25万円
特筆すべき特徴
- 中型犬
- ダブルコート
- 全犬種の中で1番賢いとされる
- 運動能力も極めて高い
性格
イギリスで牧羊犬として生み出されたボーダー・コリーはとにかく運動が大好きです。
作業欲求が強く、お留守番やじっとしていることはあまり得意ではありません。
そういった意味では運動不足にストレスを感じやすい犬種といえるでしょう。
しかし陽気で明るく、飼い主の言う事や表情をよく見聞きし様々なことを記憶、判断していきます。
その知能の高さは人間でいうと2歳児ほどと例えられ、全犬種の中でもトップクラスと言われています。
ドッグスポーツなどでは多くのボーダー・コリーが活躍しています。
テレビや写真でフリスビーを空中でジャンピングキャッチをしているのは、ほとんどこのボーダー・コリーです。
また飼い主には愛情深く甘えん坊な顔を見せる反面、見知らぬ人や犬にはクールに振る舞う一面も。
その賢さ故飼い主にもしっかりとしたしつけの知識が求められるでしょう。
サイズ
体格は中型犬サイズで、
体重はオスは17~22kg、メスは14~18kg
体高はオスで約53センチ、メスで約50センチ
ほどになります。
体格
スラリとした長い足や抜群のスタイルが特徴です。
運動神経が極めて高い事からも分かるように、余計な脂肪はなく筋肉質な体です。
見た目以上に力があり、優れた脚力を持ち合わせています。
被毛
ホワイト&ブラックがオーソドックスなカラーです。
しかし実はボーダー・コリーのカラーバリエーションは非常に多くあります。
ホワイト&ブラック以外には、
- レッド&ホワイト
- ブルー&ホワイト
- トライカラー
- マール
などを始め、なんと35種類ほどのカラーが知られています。
その中でもマールカラーは遺伝子の突然変異でできた色合いと言われており身体に障害を持っている可能性が高いとされていますので注意が必要です。
被毛の長さは、日本国内ですと長毛がほとんどですが、実は短毛種も存在しています。
ダブルコートといわれる二重構造の被毛になっており換毛期には抜け毛がとても多くなります。
ブラッシングなどのケアは必須な犬種ですが、手入れがしにくい被毛ではないので大変ではないでしょう。
寿命
ボーダー・コリーの寿命は12~15歳ほどといわれています。
犬の長寿化や、元来運動好きで健康的な犬種でもあるため平均寿命も少しずつ上がってきているようです。
ボーダー・コリーの歴史
ボーダー・コリーは8世紀後半から11世紀にかけ、スカンディナビア半島からイギリスへ持ち込まれたトナカイ用の牧羊犬がルーツになっていると言われています。
その後、より高い知能・運動能力を求めイギリスの在来犬種や、優秀な個体との交配を繰り返し今のボーダー・コリーの姿になったとみられています。
35種類とカラーバリエーションが豊富にあるのは様々な犬種とのかけ合わせが行われたためと考えられており、そのため外観やサイズの統一性が欠けていたため畜犬団体の公認が遅れてしまいました。
古くから牧羊犬として活躍し、貢献してきたボーダー・コリーですが、国際畜犬連盟(FCL)で正式公認されたのは1987年と比較的最近の出来事です。
当初イギリス国内の牧羊犬は総じて「コリー」と呼ばれていました。
競技会で優秀な成績を収める犬の多くがスコットランドとイングランドの国境付近で生まれていたため、他のコリー犬と識別するため国境という意味の「ボーダー」をつけボーダー・コリーと呼ぶようになったようです。
ボーダー・コリーの飼い方や飼う時の注意点
ボーダー・コリーを家族に迎え入れるにはきちんとしたしつけの知識を勉強する必要があります。
賢い犬種だからこそ、飼い主が群れのリーダーとして正しく振る舞わなければ飼い主を下に見てしまう可能性もあります。
家族内の序列をしっかり理解させることがボーダー・コリーとの生活ではポイントになってきます。
また元来の牧羊犬気質が強いためボールを追いかける、アジリティをこなすなどの運動が絶対的に必要です。
1日に2回、1時間程度のお散歩が理想的でしょう。
また家族が大好きで愛情深く、遊ぶことも大好きなボーダー・コリーは長時間のお留守番や慢性的な運動不足によってストレス障害を招きかねません。
一人の時間が長くなるとイタズラしてしまう事もありますので飼育環境には十分注意してあげてください。
ボール遊びをご褒美としてストレス発散とトレーニングを合わせて行うと効率よくしつけを行うことができるかと思います。
先述の通り、抜け毛が多いボーダー・コリーですが、長毛のボーダーコリーは特にブラッシングが必須です。
換毛期には沢山の毛が抜け落ちますのでブラッシングやシャンプーなどでしっかりとケアを行いましょう。
ボーダー・コリーの気を付けたい病気
ボーダー・コリーの好発疾患は、
- 股関節形成不全
- 肘関節形成不全
- セロイドリポフスチン症
- グレーコリー症候群
などがあげられます。
股関節形成不全はそのほとんどが遺伝性と言われ発症すると運動制限が必要となります。
適切な体重管理などを行い関節にかかる負荷を減らしてあげましょう。
またアクティブな犬種ですから散歩やお出かけの頻度に合わせノミダニやフィラリア、内部寄生虫の予防は毎シーズン行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ボーダー・コリーは賢くもあり、ずる賢くもある犬種です。
飼い主が毅然とした振る舞いをしなければ群れのボスは自分だと勘違いしてしまうかもしれません。
他犬種に比べ運動やトレーニングなど飼い主とより密なコミュニケーションを必要とする犬種でもあります。
パワーもありますので正しいしつけを行いぜひ飼い主のベストパートナーになってもらいましょう。
運動神経の良さや賢さはトップレベルの犬種ですから、楽しいドッグライフが送れますよ。
[…] ボーダーコリーの特徴や飼い方はこちら。 […]