キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格や特徴、飼う時の注意点

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格や特徴、飼う時の注意点

17世紀に王族に愛された、優雅で気品溢れるキング・チャールズ・スパニエルを祖先に持つキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。

その愛らしい容姿からも人気があり、「キャバリア」と呼ばれ愛されています。

そんなキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格や特徴、飼う時の注意点についてまとめてみました。

 

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの主な特徴

まずは、性格や見た目などキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの主な特徴についてご紹介します。

 

性格

なんといっても甘えん坊な性格のキャバリア。

遊んだり、走り回ったり、人と遊ぶことが大好きです。

活動的で行動力があり、何者も恐れない勇敢な一面も持ちます。

穏やかで優しい顔つきのキャバリアは愛情深く、子供好きでもあります。

老人や子供の散歩相手としても相性が良く、家庭愛玩犬にはとても適した性格をしているでしょう。

また、人懐っこい性格から家族以外ともコミュニケーションを取ろうとする様子は愛らしく、社交性の高さも人気の秘密です。

 

サイズ

体重 5~8kg

体高 30~34cm

 

体格

肩が傾斜していて、背が真っすぐ長めであることが特徴。

腰が張っていて力強い体型をしています。

頭は平らでマズルは短め。

短頭種のようにペチャっと少し押されたような鼻と、丸く大きな目が愛らしい犬種です。

付け根は高いですが、垂れていて長い耳をしています。

後ろ足の筋肉が発達していて、しっかりとした力強さを感じられる体格です。

 

被毛

被毛は長く絹のように美しい毛質。

ウェーブがかかっていることもありますが、カールしたり巻いたりはしていません。

耳と胸の部分、四肢には飾り毛があり気品さを際立たせています。

毛色には次の4種類があります。

 

  • ブラック&タン

ブラックにタン色と呼ばれる茶色が部分的に入る毛色。

  • ルビー

レッドと呼ばれる赤っぽい明るい茶色。

  • ブレンドハイム

ホワイトに明るい茶色が部分的に入る毛色。

  • トライカラー

ブラックとホワイトをメインにタン色が部分的に入る毛色。

 

寿命

9~11年

 

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの歴史

現代のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはどのようにして生まれたのでしょうか。

発祥や歴史などについて調べてみました。

 

発祥~現在

17世紀に王族に愛されたキング・チャールズ・スパニエルが祖先。

イギリスでチャールズ1世や2世に非常に愛され、大流行した犬種です。

チャールズ2世は、キング・チャールズ・スパニエルに夢中になりすぎて、犬とばかり遊んでいると言われたほどだそう。

1800年代の始めには古くからいたキング・チャールズ・スパニエルはマズルが短くなり、本来の姿から少し変わってしまっていました。

そこで、キング・チャールズ・スパニエルを復活させようという動きが高まり、熱心に改良がされました。

やがて、本来の姿に近くなり、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとして確率。

原産国であるイギリスでは愛玩犬として非常に人気がありますが、アメリカではほとんど見られない犬種です。

 

名前の由来

名前の由来は祖先であるキング・チャールズ・スパニエルから。

「中世の騎士」を意味する「キャバリア」を頭につけることで、当時の姿を復活させようとの願いが込められたとされています。

 

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを飼う時の注意点・コツ

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを飼うときに気を付けたい病気や、飼い方の注意点・コツをご紹介します。

 

気を付けたい病気

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル独特の病気というわけではありませんが、比較的多い病気もあるので、事前に防げるものは注意をして防いであげてくださいね。

  • 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

左心室から左心房へと血液が逆流し、 全身へ送り出す血液量が減るため、左心房が拡張してしまう心臓病です。

その性格の良さと飼いやすさから人気が出たキャバリアは、集中的に親近交配が行われるようになってしまいました。

そして、残念なことにそのせいで、遺伝的に心臓疾患が多い犬種であると有名です。

完治は難しい病気ですが早期発見により、進行を遅らせることができます。

 

  • 白内障

多くの高齢犬でなりやすいとされる白内障ですが、キャバリアも例外ではありません。

目の水晶体が白く濁ってくることが特徴で、だんだん視力が低下してしまいます。

なんとなく目が濁ってきているなと思ったら動物病院に相談することで進行を遅らせる目薬などを処方してもらえます。

 

  • 外耳炎

大きく垂れ下がった耳は蒸れやすく、外耳炎を起こしやすい犬種です。

耳掃除や耳のケアはこまめに行ってあげましょう。

ですが自宅で過度な耳掃除をしすぎると、傷をつけてしまうこともあるので汚れがひどい場合にはトリミングサロンや動物病院で行ってもらいましょう。

 

飼うときの注意点、コツ

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを家族として迎えるときに注意したいことやコツをご紹介します。

より良い環境や関係づくりの参考にしてみてくださいね。

 

  • 被毛の手入れ

キャバリアの魅力の一つが美しい被毛です。

下毛と呼ばれる毛を持つダブルコートの犬種ですので、抜け毛は多いでしょう。

こまめなブラッシングが必要となります。

 

  • 室内飼いでしっかりとコミュニケーションを

元々の祖先であるキング・チャールズ・スパニエルは「カーペット・ドッグ」と呼ばれたように、室内飼いが向いている犬種。

キャバリアも、美しい被毛を保つためにも室内飼いが望ましいでしょう。

また、人が大好きなので室内で一緒に生活をしてたくさんの愛情を注いであげてくださいね。

  • 盗み食いに注意

キャバリアは食いしん坊な犬種です。

そのため、人の食べ物を盗み食いしようとしてしまうことがあります。

また好奇心も旺盛なので散歩中に食べ物でないものを口に入れてしまう可能性もあります。

誤食は一歩間違うと命に係わることにもなりかねませんので、しっかりと注意をしてあげることが重要です。

 

まとめ

気品のある見た目と、人懐っこい性格は家庭愛玩犬としてぴったりです。

ですが悲しいことに多くのキャバリアが心臓疾患を抱えてしまうという現実があります。

通常高齢で発症することの多い心臓病も、キャバリアでは中期から発症してしまうことも。

キャバリアを家族に迎え入れ、ある程度成犬になったら定期的に検診を受けることをおすすめします。

早く治療を開始することで進行を遅らせることができるはずです。

なるべく長く愛犬との楽しい時間を過ごしてくださいね。

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