お尻がかゆい?おしり歩きとは?

お尻がかゆい?お尻歩きとは?

みなさんは愛犬が床におしりをこすりつけてる姿を見たことありませんか?

これは『おしり歩き』とも言われる特有の行動になります。

病気の可能性もありますので、放っておいてはいけません。

この”サイン”を見逃さず、すぐに動物病院に行くようにしましょう。

ここでは、身近な危険信号『おしり歩き』についてお話します。

 

おしり歩きとは?

個体差はあるものの、犬の行動としては比較的見かける事の多い行動です。

まずは『おしり歩き』について理解しましょう。

 

姿勢

犬はかゆい箇所があった場合、後ろ足をつかって掻きます。

お腹や首、耳や顔などどこであっても器用に後ろ足を使い掻きます。

顔がかゆいときなどは前足で掻いていたりもします。

しかし、おしりは足で掻くことが出来ない為、床にこすりつけるのです。

その姿勢は多くの場合、2パターンにわかれます。

  • お座りの状態でそのままおしりをこすりつけるパターン
  • お座りの状態から両足をあげ、おしりだけを床につけそのままこすりつけるパターン

どちらも前足で体をコントロールし、腰をくねらせてこするか、前足で前に進みこすりつけます。

言葉では伝えにくいのですが、見ればおしりをこすりつけているのがすぐわかると思います。

 

頻度

全くしない犬もいるくらいですから、個体差はありますが、1日数回する犬もいます。

特に敏感な個体になると、1時間の間に数回する場合もあります。

 

場所

共通してあるわけではありませんが、個体ごとにしやすい場所があると思います。

室内犬の場合、トイレの上であったり、特定のクッションの上だったりとどこでもやるわけではありません。

床の上というよりは、絨毯の上など摩擦が起きやすい場所を選んで行います。

 

かゆい原因は?

単純におしりがかゆい、気になるだけ

あまり頻繁にしないようでしたら、一時的に痒がっているだけでしょう。

特に肛門周りは痒くなりやすいので、病気などではなくてもする場合があります。

痒い場合だけではなく、違和感など気になる場合もおしり歩きをします。

一度見かけても、その後全く見かけなければ気にしなくて良いでしょう。

 

アレルギー

ノミなどが原因でアレルギー反応が肛門周辺で起こり、違和感や痒みを感じることがあります。

赤くなっていたら、この原因も考えられるでしょう。

 

寄生虫

おしりを痒がったりした場合はすぐに視診することが大事です。

以下の場合はすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

  • 下痢気味
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 肛門周辺を頻繁に舐める
  • 糞に寄生虫らしき糸のようなものがある
  • おしりから糸のようなものが出ている

このような症状がある場合、寄生虫に感染している可能性があります。

寄生虫にも種類があり、

  • 回虫(かいちゅう)と言われる、人や犬など多くの哺乳類の小腸に寄生する生物(犬に寄生するのは「犬回虫」)
  • 条虫(じょうちゅう)と言われる、人や犬など多くの哺乳類の小腸に寄生する細長くて平べったい体が特徴の扁平動物。
  • 鉤虫(こうちゅう)と言われる、世界で10億人が感染しているとも言われる寄生生物(犬に寄生するのは「犬鉤虫」)

などがいます。

万が一、肛門から飛び出して見えていたとしても無理に引っ張ったりせずに、動物病院に行ってください。

ご自分で処置したりはできませんから、獣医さんに任せましょう。

 

下痢

下痢をした後は、犬も違和感を感じます。

人間のように拭いたり出来るわけでもないので、炎症を起こしたり痒くなってしまったりします。

清潔に保ってあげることが大切です。

 

肛門嚢の炎症

肛門嚢という、分泌器官である肛門腺でつくられた分泌液を蓄える器官があります。

この器官に細菌など何かしらの原因で炎症が起きることを肛門嚢炎と呼びます。

このまま放っておくと、破裂してしまう恐れもあり危険です。

早急な処置が必要となります。

この炎症がおしり歩きの原因の1つになる可能性があります。

 

肛門嚢に溜まっている

肛門腺から分泌される分泌液が肛門嚢に溜まります。

この分泌液のにおいは激しい異臭がしますから、注意しましょう。

通常はマーキングや排尿の際などに少量ずつ体外に排出されるものですが、それがたまってしまうと犬は違和感を感じ始めます。

一度に全部排出されるものではなく、少量ずつのため、個体差があり体質によって溜まりやすい犬などがあります。

一般的には、小型犬のほうが溜まりやすいとされています。

この対策は『肛門腺絞り』になります。

 

肛門腺絞りとは

肛門嚢に溜まった分泌液は犬自身では出し切れない為、飼い主が補助をしてあげなくてはいけません。

体質などの個体差がありますが、月に1回くらいするべきでしょう。

慣れれば自分でもできますが、最初は動物病院でやってもらいましょう。

その際に教えてもらえれば、コツを聞いておくことが大事です。

自分で出来そうでしたら、やってあげるのも良いでしょう。

肛門腺絞りの注意点やコツについてはこちらにも書いてあります。

この排出される分泌液はとてつもない悪臭を放ちますので、注意してください。

出来るだけ屋外で行う事を推奨します。

動物病院で掛かる時間と費用は一般的に、

  • 所要時間。。。10分程度
  • 費用。。。1000円程度

くらいでしょう。

炎症を起こす前に、定期的に行うようにしましょう。

 

重大な病気の可能性もある

おしり歩きには重大な病気が隠れている可能性もあります。

多くの場合は、命に関わるようなものではありませんが、稀に重病のサインの可能性があります。

癌をはじめとする命を落としかねない病が隠れている可能性もありますから、注意が必要です。

以下の症状があったら危険です。

  • こすりつけた場所(肛門も含む)に血が付いている
  • 力が入っていない
  • 長時間(5分以上)おしり歩きをしている
  • 複数回(5分、10分に1回)おしり歩きをしている
  • おしり歩きと同時に糞(下痢)が出てしまっている

これ以外にも少しでも気になったら、必ず病院に行きましょう。

早期発見・早期治療が重要です。

 

まとめ

おしり歩きは犬にはよく見られる行動ではあるものの、様々な病気の可能性があります。

初めて見つけた際はもちろんのこと、定期的に動物病院で診察を受けましょう。

肛門腺絞りをすることで防げる病気もありますから、定期的に行うことを徹底しましょう。

可愛くも見える”おしり歩き”も、愛犬からの懸命なシグナルかもしれません。

安易に考えず、きちんとした対応・処置をすることが大事なことです。

 

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