ミニチュアダックスの室内飼い&しつけのコツと注意したい病気TOP3
長い胴と短い足が特徴でなんとも愛嬌ある動きを見せてくれるミニチュアダックスフンドに魅了される愛犬家は多くいます。
そんなミニチュアダックスフンドの室内飼いやしつけのコツと注意したい3つの病気について紹介します。
室内飼いで段差に要注意!
ミニチュアダックスフンドを室内飼いする時、特別注意したいのが段差です。
小型犬は例え小さな段差やソファなどから降りただけでも足を骨折したり、脱臼したりするリスクがあります。
ミニチュアダックスフンドの長い胴と短い足は段差に特に弱いので注意してあげてください。
また、フローリングは滑りやすく、ちょっとした油断で滑ってしまい、脱臼したり骨折するリスクがあります。
フロアコーティングで滑りにくくしてあげたり、マットを敷き詰めて愛犬専用の道を作ってあげたり、玄関などの大きな段差の前にゲートを置いたり、愛犬に合わせて工夫をしてください。
ミニチュアダックスフンドは階段を登ることはできても降りるが苦手!滑落する危険もあります。
ソファや椅子から飛び降りるのもケガの原因になるので注意してください。
危ない場所にはゲートを設置し、高い所に登らないようなしつけもしましょう。
ミニチュアダックスフンドはその特徴である長い胴(脊椎)の病気やケガが多くあります。
手術をするとなると愛犬にも大きな負担になりますし、手術費用も数十万円を超えることがありますので注意してくださいね。
しつけは簡単!たくさん褒めてしつけよう
ミニチュアダックスフンドは元々猟犬です。
このため、人の指示を非常によく聞きますし、粘り強く訓練に耐え、物覚えもいいという特徴があります。
褒めてもらって自信を付けるとどんどん利口になっていきますから、とにかく沢山褒めてしつけてください。
目を合わせ、分かりやすい言葉で指示するのがコツです。
聞き取りやすい音の言葉と、アイコンタクト、そして指などを使ったジェスチャーで「耳と目」両方で指示を把握できるようにしてください。
「まて!」と言うのと同時に右手を前に出して手の平を見せる、など。
指示の言葉とジェスチャーを決めて教えていきましょう。
そうすれば、すぐに指示を覚え、言葉やジェスチャーだけでパッと動くようになりますよ。
褒め方は「高い声で褒める」「体をたくさん撫でてあげる」「おやつ」といった3つの褒め方があります。
これらを組み合わせた褒め方もプラスして、しつける時は目一杯褒めてあげてくださいね。
エネルギッシュな犬なので散歩と遊びをしっかりと
ミニチュアダックスフンドは小型犬で一見すると散歩があまりいらない犬に見えます。
しかし、侮ってはいけません。
ミニチュアダックスフンドはウサギやテンといった小動物を追いかけていた猟犬です。
山の中を駆け回る体力と忍耐力がある犬ですから、毎日、朝夕最低20分ずつの散歩が必要です。
また、散歩以外にもボールを使ったり、獲物に見立てたものを追いかけたり、匂いを頼りに宝探しをするような遊びも大好きです。
見た目に似合わず骨太で筋力があり、タフでエネルギッシュな犬ですから、たくさん遊んで猟をする本能を満たしてあげてください。
遊びが足りないとストレスが溜まってしばしば吠えたり、家具などにイタズラをしたりします。
ストレスが溜まりすぎると病気になることもあるので注意してくださいね。
ミニチュアダックスが注意したい病気3選
飼っていると気になるミニチュアダックスフンドがかかりやすい病気を紹介します。
椎間板ヘルニア
一番よく知られているミニチュアダックスフンドの病気が椎間板ヘルニアです。
過剰な運動や加齢によって背骨の一部(椎間板の一部)が変形して神経を圧迫し、強い痛みや神経の異常を引き起こす病気です。
症状は歩き方がおかしくなったり、運動を嫌がったり、撫でると痛がって怒ったり、腰がフラフラしたりします。
重症化すると下半身が麻痺することもあります。
治療法は、温熱療法やマッサージ、炎症を起こしている部分に抗炎症剤を使ったりすることもあります。他に。
変形した椎間板に薬を注入して溶かす治療もあります。
重症の場合は手術で変形した骨を取り除くこともありますが、術後もリハビリが必要だったり、費用が高価だったり、愛犬にも飼い主さんにも負担が大きい治療法になります。
ミニチュアダックスフンドは運動や遊びが大好きですが、子犬の頃から背骨に負担をかけないよう注意し、食事も質のよいものにして筋肉や骨を良好な状態に保ってあげてください。
腎疾患
腎臓は尿を作ったり、老廃物などを濾過して体外へ排出したり、体の中の水分量をコントロールしたり、生命維持に必要なホルモンを分泌したりする臓器です。
腎疾患というのは、この腎臓に異常が出る病気のこと。
ミニチュアダックスフンドは腎臓の病気になりやすい犬種です。
原因は水分不足や感染症、心臓疾患、高塩分や高タンパクの食事、ガン、食中毒、薬による副作用など様々。
加齢によって腎臓機能が低下することもあります。
腎臓の病気になると、散歩や遊びを嫌がったり、背中を丸めるようにして動かなくなったり、水を全然飲まなかったり、異常に水を欲しがったり、尿の量が極端に少なかったり、頻尿になったりします。
腎臓の病気の中には数日で死に至るものもあるので「あれ?」と思う症状があったらすぐに動物病院へ行きましょう。
異変に気付くためにも、普段から排尿の回数や量、水を飲む量、食事の量などを把握しておいてください。
また、年齢を重ねたら定期的に健康診断を受けて病気の兆候がないかチェックするようにしたいですね。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は大型犬に多い病気なのですが、ミニチュアダックスフンドにも比較的多く見られる病気です。
食欲不振や運動・散歩を嫌がる様子が見られるのに体重が増えるという特徴があります。
また、乾燥肌になったり、毛が抜けたり、心臓が弱くなったり、顔が急に老け込んだように見えたりします。
治療はホルモン剤を投与することになります。
1日に1回、ドッグフードに混ぜて服用させられる薬もあり、ホルモン剤が体の中に入れば症状は軽減され、活力も出てきます。
治療しなければ寿命が縮まってしまう病気ですが、ホルモン剤を獣医師と相談しながら正しく投与すれば大丈夫です。
まだそれほど年でもないのに、なんだか様子がおかしい、と感じたらホルモン分泌量の検査を受けてみてください。
まとめ
ミニチュアダックスフンドは室内飼いの際、段差に特別な注意が必要です。
フローリングは滑りやすいので滑らないコーティングをしたり、マットなどで歩く道を作ってあげてください。
玄関や階段などにはゲートを設置するのがおすすめです。
エネルギッシュな犬なので散歩と十分な遊びの時間を作り、分かりやすい短い言葉とジェスチャーでしつけてください。
利口な犬なのですぐに覚えてくれますよ。
なお、ミニチュアダックスフンドは椎間板ヘルニアや腎疾患、甲状腺機能低下症にかかりやすいので、遊び方や運動の仕方に注意し、定期的な健康診断で病気の早期発見に努めてください。
愛犬の生活環境や健康管理は飼い主さんの大切な仕事です。愛犬の為に頑張ってくださいね。
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