愛犬の正しいお手入れ!ブラッシングや歯磨き、爪切りなどをしる!
愛犬の正しいお手入れを行っていますか?
当たり前のことですが、犬は自分でブラッシングや歯磨き、爪切りなどのお手入れをすることができませんので、愛犬の代わりに飼い主さんがしっかりと日々のお手入れをしてあげなくてはいけません。
しっかりとした知識をつけることでより効果的なお手入れが出来ますよ。
是非読んで愛犬のケアの参考にしてみて下さい。
愛犬のブラッシングを学ぼう!
ブラッシングはなぜ犬に必要?
犬は体の殆どが被毛で覆われており、体の温度管理や体温調整に役立つだけでなく、紫外線やウイルスをはじめとした外部刺激からデリケートな皮膚を守るための役割も補っています。
犬の場合は被毛のみならず皮膚の健康維持にもブラッシングは必要で、毛並みの健康維持、皮膚の血行促進、ほこりやノミ、ダニ、花粉対策などのために日々のブラッシングが効果的です。
定期的なブラッシングは、出来物や炎症をはじめとし皮膚トラブルの早期発見や犬とのスキンシップにも有効なため、飼い主さんがしっかりと行ってあげることが大切です。
ブラッシングの頻度は?
ブラッシングは全犬種に共通して毎日1回行うことが理想的ですが、時間がない場合は長毛種で最低週に2~3回、短毛種であれば最低でも週に1回を目安にブラッシングすると良いでしょう。
換毛期をはじめとし抜け毛が目立つ時期は、抜け毛対策のため1日2回ブラッシングしてあげることをおすすめします。
ブラッシングに必要なものは?
基本的にはブラシがあればブラッシングは可能ですが、皮膚や被毛が乾燥しやすい犬の場合は犬用保湿ローションやクリームをブラッシングの際に利用すると良いでしょう。
中~長毛種であれば、余分な抜け毛除去や毛玉をほぐすためのスリッカーブラシや毛並みを整えるためのピンブラシ、またはコームがあると便利です。
短毛種の場合は、ほこりや抜け毛除去、皮膚のマッサージに効果的なラバーブラシや艶出しのための獣毛ブラシがあると良いでしょう。
ブラッシングの方法は?
まずは背中や腰を優しくブラシで撫でるような感覚でブラッシングしていきます。
その後、体の左右側面を上から下に撫で下ろすようにブラッシングして首周りの毛も一緒に整えます。
完全に犬がブラッシングに慣れた最終段階で、胸の周辺から腹部周辺、頭部、手足など犬の急所部分を優しくブラッシングしましょう。
ブラッシングで気をつけたいこと
ブラッシングに慣れていない犬の場合、まずはブラシに慣れるところから始めましょう。
ブラッシングは日常的に行うものですので、嫌がっている犬を無理にブラッシングしてしまうと怪我やストレスの原因になります。
また皮膚に炎症や出来物がある場合、ブラッシングはせずに動物病院で適切な治療を受ける必要があります。
愛犬の歯磨きを学ぼう!
歯磨きは何故犬に必要?
歯を中心に犬の口腔内が不衛生な状態だと、口臭だけでなく歯垢や歯石、歯周病など様々な病気のリスクを高めてしまい、なんと3歳以上の犬の約80%が歯周病であるともいわれています。
犬は人間と比較すると歯垢が歯石に変化するスピードが非常に速く、24時間前後で歯垢が発生して歯石に変化するまでに3日~5日程度しかかからないといわれているので、定期的な歯磨きがとても大切です。
歯磨きの頻度は?
基本的に歯石が3日~5日程度でできやすいので、歯磨きの頻度は2日~3日に1度程度行うのが理想ですが、愛犬の状況に合わせて1日1回、歯磨きする箇所を決めて3日目安で全ての歯を磨くと尚良いでしょう。
1回で全ての歯を磨こうとすると時間がかかるので、犬の様子を見ながら無理のない歯磨きをすることが大切です。
集中して行わずに毎日短時間歯磨きを行うことで、犬のストレス軽減や歯磨きの習慣化に役立ちます。
歯磨きに必要なものは?
歯磨きをするときは、犬用歯ブラシと必要に応じて歯磨き粉を準備しましょう。
どうしても歯ブラシを怖がってしまう犬に関しては、飼い主さんの手に巻いて使用するシート状の歯磨き用品も販売されています。
歯磨きの方法は?
慣れていない犬の場合は、まずは歯ブラシに慣らすことからはじめます。
いきなり歯ブラシを口に入れずに歯ブラシを見せたり触れさせたりすることによって、「歯ブラシは怖いものではない」ということを学習させましょう。
練習では最終的に頬など口の傍に歯ブラシで触れても嫌がる様子がなければ、オヤツなどを利用して十分に褒めてあげましょう。
実際に歯ブラシをするときは唇をめくって歯がしっかりと見えるようにして、前側にある切歯を優しくこすり様子を見ながら奥歯の方向に歯ブラシを移動させます。
上顎の第4前臼歯に関しては歯垢や歯石が付着しやすいので、入念に磨きましょう。
歯磨きで気をつけたいこと
犬が興奮しているとき、嫌がる時は危険ですので歯磨きを行わないようにしましょう。
運動前やトイレに行きたい時間帯などは避け、犬が落ち着いているときに歯磨きすることをおすすめします。
愛犬の爪切りを学ぼう!
爪切りは何故犬に必要?
犬の爪は放っておくとどんどん伸びてしまい、歩行時に地面に肉球がしっかりと着かなくなってしまったり、根本から折れてしまったりすることがあります。
あまりに伸びてしまった場合、爪がカールして肉球に刺さってしまう危険性もあるので、定期的に爪が伸びているか確認して必要に応じて爪を切りましょう。
爪切りの頻度は?
犬の爪切りの頻度は基本的には月1回程度ですが、犬の散歩量や散歩内容、生活環境や年齢など様々な要因によって爪が伸びる程度が大きく異なります。
日頃から愛犬の様子をしっかりと見て、歩行時に地面に爪の先端が着く頃を目安に爪切りをしてあげましょう。
爪切りに必要なものは?
爪切りをするときは一般的にはギロチンタイプの爪切りを使用しますが、必要に応じて犬用のヤスリを準備すると良いでしょう。
犬用のヤスリは電動式のものもあり、飼い主さん自身が犬の爪をカットするのが怖い場合にも活用できます。
爪切りの方法は?
まずは切っていい爪の部位を確認します。
血管を切ってしまわないよう、しっかりと光などに透かして血管の位置を把握しましょう。
次に犬が動かないよう保定して、切りたい爪がある肢を優しく上げてしっかりと爪が見えるようにします。
犬を保定するときは、自分の脇で軽く犬をはさむようにすると楽に爪切りができます。
実際に爪を切るときは、血管を切らないよう十分注意しながら爪の先端を何回かに分けて少しずつ切っていきます。
爪切りで気をつけたいこと
爪切りは前肢の爪を最初に切ってしまうと怖がる危険性があるので、慣れていない犬の場合は後肢から切りましょう。
また、犬の爪の内部には血管や神経が通っているため、爪切りの際にこれらを傷付けてしまうと出血して痛みを伴いますので、絶対に切らないよう気をつけましょう。
まとめ
愛犬の正しいお手入れについて、ブラッシングと歯磨き、爪切りの方法を中心にご紹介致しましたが、これらのお手入れに慣れていない犬の場合は嫌がって暴れてしまうことがあります。
しかしながら、これらは犬の健康維持には欠かせないお手入れですので時間をかけてゆっくりと慣らさなければいけません。
お手入れが犬にとっても飼い主さんとの良いスキンシップの時間になるよう、しっかりと褒めながら練習していきましょう。
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