パグの食欲は底なし!でもその食べ物、ほんとうに与えて大丈夫?
パグは食べることが大好きです。
他の犬種に比べてみても、食欲旺盛な子が多いのも特徴です。
目の前に出された食べ物ならなんだって、あんぐりと口を開けてくれますよね。
まるで指まで食べてしまいそうな勢いですが、そんな姿に癒される飼い主さんは多いでしょう。
でも食欲旺盛なパグだからこそ、危険な食べ物を「知らないうちに食べてしまっていた」ということになり兼ねません。
パグが食べると危険な食べ物、食べても問題ないが与えすぎるとよくない食べ物をご存知でしょうか?
パグの健康維持のためにも、飼い主さんがしっかり管理してあげたいですね。
パグが食べると最も危険度が高い食べ物【危険度100】
人間にとっては身体にも良くておいしい食べ物でも、パグが食べてしまうと健康を害するものがあります。
最悪の場合、命の危険を及ぼしてしまう場合もありますから気を付けなくてはいけません。
まずは、絶対に食べさせてはいけない食べ物をみていきましょう。
<野菜>
たまねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ
犬にネギ類が危険なことを把握している飼い主さんは多いのですが、玉ねぎをふくめネギ類は少量でも貧血を起こし体調を悪くします。
生のネギ類だけでなく、加工品や料理に使われているだけでも危険な食べ物です。
ニラやニンニク、ショウガもネギ類と同じ分類に入るので与えないようにしましょう。
<カカオを含む食べ物>
チョコレート類やココア類など
カカオを主成分とする食べ物であるチョコレートやココアは、中毒症状を起こし最悪ショックを状態になる危険があります。
人間が反応することはないのですが、パグにとつてはとても危険な食べ物です。たとえ欲しがったとしても与えないようにしましょう。
<香辛料や調味料>
コンソメ、わさび、からし、しょうゆや砂糖など
パグの食事に味をつける必要はありません。
むしろ香辛料や調味料は、塩分の取り過ぎや原材料に含まれている食材や添加物が体調を崩す危険があります。
<果物>
ブドウ類やレーズン、イチジク
果物なら食べさせても問題ないように考えてしまうところですが、ぶどうやレーズンは食べることによって中毒症状を引き起こす可能性が高い食べ物です。
特にブドウの皮の部分が危険とされているのですが、ブドウ自体を与えない方が安心です。
干しブドウやレーズンでも同じなので注意しましょう。
イチジクも与えてはいけない果物です。
イチジクは、皮や葉に中毒性のある成分が含まれているのでパグにとっては中毒性のある果物です。
<生肉、生卵>
牛、豚、鶏肉、レバー
肉の種類に限らず、生で与えるのは避けましょう。
寄生虫などが含まれている可能性があります。
ただし火を通してあげれば問題ありませんが、鳥のささ身や赤身には、リンという物質が含まれていて腎臓や肝臓が悪いパグには控えた方が安心です。
腎臓や肝臓に持病がある子の場合は、獣医に相談してみましょう。
<動物の骨>
鶏ガラ、豚足、牛骨など
犬は骨を食べるイメージがありますが、骨は細くさけてのどにささる危険があります。
鶏の骨だけでなく、魚の骨にも注意が必要です。
あえて骨をあげる必要はありませんし、魚をあげる場合にも、小骨などに注意しましょう。
パグが食べると危険な食べ物【危険度50】
少量ならば問題ない物もありますが、積極的には与えない方がいい食べ物をあげていきます。
<飲料>
ミネラルウオーター
夏の水分補給にミネラルウオーターを飲まれることも多いのですが、パグにとっては人間用のミネラルウオーターは好ましくないとされています。
その理由は、ミネラルウオーターに含まれるミネラル成分が、飼い主にとっては必要な成分であってもパグが過剰摂取することで尿結石になりやすくなります。
「できるだけきれいなお水をあげたい」という場合には、煮沸や浄水器でカルキ抜きをしたお水をあげるといいですよ。
<カフェインを含むもの>
お茶や紅茶、コーヒー、コーラなど
カフェインをパグが摂取してしまうことで、神経性の発作を誘発してしまう可能性が高くなります。
もちろん砂糖やミルク入りの飲料も同じくパグにとっては危険な飲み物です。
<ジュース類>
人間が飲むものすべて
甘味料や刺激物、添加物がふくまれているジュース類もパグにとっては必要のない飲み物です。
<加工食品>
ハムやウインナーなど、肉類と分類されてしまいがちですがパグにとっては危険な食べ物です。
塩分も高く、カロリーも多いうえに添加物が含まれているため、健康上必要ではない食べ物です。
<キシリトール>
キシリトールを大量に摂取することで、中毒症状を起こす危険性が高くなります。
過去にキシリトールを大量に摂取した犬が、ショック状態となったことをきっかけに現代では危険な食材と認定されています。
これはキシリトールが、犬の血糖値を急激に下げたことが原因であると解明されています。
しかしこの場合の”キシリトール”は、人間用の食べ物に含まれている成分のキシリトールを指しています。
まれにワンコのおやつやガムにもキシリトール入りのタイプがありますが、大量に与えなければさほど神経質になることはありません。
<乳製品>
牛乳、ヨーグルト、チーズ、スキムミルク
食欲がない時など、乳製品で栄養をつけさせてあげたい。と思うところですが、人間用の乳製品はパグにとっては消化できない成分が含まれています。
そのため消化しきれずに下痢を起こしやすくなります。
犬に牛乳をあげる場合には、ペット用の乳製品を与えるようにしてあげてください。
<消化の悪い食べ物>
こんにゃく、タコやイカなどの魚介類
こんにゃくやタコ、イカなどの魚介類は、消化しにくくパグに適していない食材です。
<ナッツ類>
マカダミアやピーナツ、アーモンド
高カロリーなうえに消化も悪い食べ物です。
またマカダミアは嘔吐や下痢など中毒症状を起こすこともあるのでパグには必要のない食べ物です。
<生で食べない方がいい野菜>
野菜には、生食で食べてもいい野菜と加熱して与えた方がいい野菜があります。
アスパラガス、枝豆、インゲン、かぼちゃ、カリフラワー、キノコ類、栗、ゴーヤ、ゴボウ、さつまいも、ジャガイモ、春菊、たけのこ、チンゲン菜、トウモロコシ、なす、ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草
これらの野菜は灰汁が強い食材でもあり、人間用でも調理して食べる食材です。
パグにとっても、消化しにくく胃に負担がかかりますので加熱してあげましょう。
パグが食べると危険な食べ物については、研究の結果で変化していきます。
パグが食べてもOKでも与えすぎは要注意な食べ物【危険度10】
<果物>
バナナ、いちご、もも、みかん、キュウイ、りんご、なしなど
果物は、パグが喜ぶ食べ物のひとつです。
しかし果物には糖質が多く含まれているので、与えすぎるとカロリーが高くなり消化不良を起こして下痢になることがあります。
まれに果物アレルギーをもっているパグもいますので、少量でも下痢や嘔吐をした場合には与えないようにしましょう。
もし飼い主さんと同じ食材の料理を手作りごはんとしてあげる場合には、味付けをする前の段階で少し分けてあげるといいですね。
くれぐれも味付きの料理をあげないようにしてください。
ただ、与えても大丈夫な食材であっても大量に与えることは避けましょう。
パグの食欲は肥満や思わぬ事故にもつながる
パグはほんとうに食欲旺盛なので、一度おいしい味を覚えるとしっかり記憶しています。
キッチンで食事の用意をしている時には「上から何か落ちてこないかな?」とでも言いたげな表情で待ち構えていることはないでしょうか。
うっかり落としてしまった食材は、すぐに食べてしまいますので料理をする時にはキッチンの外で待っていてもらうようにした方が安心です。
においや音にもとても敏感に反応しますので、料理を始めるとすぐにキッチンにやってくることもあります。
食事中もテーブルの下で「何かちょうだい」とでも言いたげな顔をして、飼い主さんをじっと見つめていることもありますよね。
「犬は目を合わせるのが苦手」などと言いますが、パグは物凄い目力で訴えてきます。
その目力に負けてついあげたくなるところですが、パグはとても太りやすい体質で肥満にも注意が必要な犬種です。
肥満になると病気の原因にもなりますし、飼い主の食事中に食べ物をあげてしまうと次第に要求吠えをするようになってしまいます。
そうならないためにも、飼い主の食事中には「待て」が出来るようにしっかりとしつけをしてあげた方が安心です。
一度でもおいしい体験をするとしっかり学習していますので、飼い主さんが気をつけてあげてください。
まとめ
昔は問題なかったが、最近になって危険であることが判明した。というケースもありますので、基本的には人間の食べ物をパグにあげるのは避けておきたいですね。
またここでは、代表的な食べ物を主にご紹介しています。
この他にも、与えてもいい食べ物、与えない方がいい食べ物もあります。
もしも「これは大丈夫かしら?」と心配になる場合には、与えないようにするか獣医に相談しましょう。自己判断は危険です。
その子によって、体調に変化が出るパグもいればまったく問題ないパグもいます。
飼い主と同じ食材を食べさせる時には、注意深く観察してあげてください。
パグは、普段はのんびり過ごしていることが多いです。でもいざ食べ物となると、嘘のように活動的になります。
このギャップがかわいさの秘訣でもありますが、なんでも食べてしまうパグの特性もあり食べ物のトラブルが起きやすくなります。
「まさか取らないないだろう」「まさか食べないだろう」と油断していると、パグは思わぬ行動にでる可能性もありますよ。
パグには、食べていい物、食べてはいけない物の区別はつきませんので、飼い主さんが日頃から気を付けてあげることが大切になってきます。
パグの食欲をコントロールしつつ、健康で元気に過ごさせてあげたいですね。
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